嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

代が変わっても土の味

 

土とたわむれ少年の日を思い出す、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。野菜を作るにも土の要らない現代の日本には、人を含めたあらゆる土臭い物は淘汰されるべき物なんでしょうかねぇ等と、いささか感傷的になっておる昨今でございます。

 

 

オイラに土の味を思い出させてくれたアイツ


のりまつは20代~30代の頃、車の趣味を楽しんでおりました。主にスポーツカーでサーキットなどを走る事。ただしここでいうスポーツカーとは、世間一般に想像される物とは違うかも。
いかに「楽しく」走れるか、それが一番でした。乗った車はAW11型のMR2

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足回りのデキはサイテー評価な車でしたが、軽かった。ボディ補強をしてからは、とても楽しい車になりました。
そして友人とチームを組んでレースも。廃車同然の、ターボも何もない軽を軽量化(ただ内装を剥がしただけ)し、補強を入れて耐久レース。これも楽しかった。アクセルは、ほぼ床まで踏みっきり。同じような車が競り合っているので、まさにサイドバイサイドの白熱したレースでした。見た目はひどく地味でしたが、それは先日のモトクロスと同じ。走ってる方はアドレナリン出まくりです。

そんなのりまつ、車好きとしての懸案事項が一つありました。それが、

「いつジムニーに乗るか」

と言うことでした。運転の楽しみを求めるのりまつ、やはりダートも走ってみたいという思いがありましたが、車を複数台所有する余裕はなく、あきらめていました。


ジムニーは無期限で保留としていましたが、車の整備のために新たなニーズが芽生えたのでした。それが、長期整備期間中の「アシ」。その都度友人に車を借りていましたが、それはあまり良いことではないと感じていました。そんなわけで、低コストで確保できるアシ「原付」を購入することに。

しかしやはり、これにもこだわります。まずバイクにしかない形式(2ストとかシングルとかVツインとか)のエンジンがいい。自動変速もイヤ。と言うことで2stの50ccのギアペダルのついたマシンを探し、「NS50F」に出会ったのがバイクの乗り始めでした。

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NS50Fに乗り始め、必然的にハマり、長い時間をかけいつしかメインはバイクへ。そこでもやはりダートへの興味は失せる事がありませんでした。そんなこんなで長年乗ったGPZ900Rを手放し、SUPERSHERPAをお迎えしたのでした。

ここから先は、お伝えしてきているとおり。
GPZと同じ「オートバイ」なのに、砂利でも泥でもどこへでも行ける。姿勢も乗り方も、すべてが自由。自転車と違ってパワーがあるので登りもきつくない。これに乗ることで土の味を知り、仲間も出来て世界が広がり、ついでに出会いもあったりして、本当に人生変わってしまいました。

 

 

KAWASAKI SUPERSHERPA。ウチの機体は「兆治」といいます。

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これに出会ったことは、思い返せば人生のちょっとした転換点だったかもしれません。たかが乗り物で、とんだ誇大妄想でしょうかね。

 

 

でもそろそろ、次に行きます。名残惜しいけど。

 

いや、買い替えますってだけのことなんですが、ちょっとのりまつ的に大きな存在だったもので、少々感傷的になっております。

 

 

代が変わっても土の味

 

SUPERSHERPAはシート高が低く、その分サスペンションのストロークも短くなっています(たぶん)。足着きがいいので安心感は大きいのですが、不整地のデコボコをみんな拾い手に伝わってくるし、いちいち路面に干渉されるのでストレスも大きい。もう少し、足腰の強いオフロードバイクに乗ってみたい。そんな事が買い替えの理由かと思います。

カワサキでSUPERSHERPAの上位互換といえば、やはりKLX250。


インジェクション仕様の最終型は、顔とスペックが好みではないので、キャブの時代の物に絞ります。そして顔もスペックもすごいステキなのが、元祖「闘う4スト」ことKLX250SR。「SR」は確か、カワサキではエンデューロモデルの公道仕様に付いたサブネーム。

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www.kawasaki1ban.com


しかし初めはキックしかなかったのにセルが付き、「SR」のサブネームが無くなり、顔つきも徐々に可愛らしくなり、ついにはSUPERSHERPAに流用されるほどになり、車重も重く・・・

なので初期型のSRを狙いたいところ。しかしコイツはちと古い。ちょっとメンテ技術的に自信がないので、シェルパ顔の時代の機体を探しました。そうして出会ったのがコイツ。

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2006年式で9000キロぐらい走ってる。フェンダーレス化(汚い自家塗装)、フォークにスパッツ、キャブウォーマーなし。結構やっちゃってた人なのかも知れないけど、フロントブレーキのリザーバタンクが、劣化はしてても削れてなかったし、フレームは致命的なゆがみがないことが機械で診断されているはず。オリジナリティあふれる(コゾーっぽいともいう)外装のためにお値段控えめなので、これにしました。


ETCの入れ替えの為、納車に先立って兆治君を引き渡すことになりました。のりまつ仕様にしていたハンドガード、バイザー、シートはすべて元に戻しました。

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バイザーは自分で付け替えた物で「兆治」の名札も付いていたので、持っていた純正との換装を依頼しました。そしたらなんと、兆治のバイザーをKLXに換装してくれちゃっていたのでした。KLXに「兆治」の名札が。うーん。でもちょっと嬉しいかも。

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ちなみにこのKLX250の名は「兆太郎」。兆治からの引継ぎなので一字取りました。「“桃太郎”から木編を取ったの?」とのツッコミあり、なるほどと思っちゃいました。

ちなみに「ちょうたろう」といえば「あばれはっちゃく」ですよね。「ばかやろう!父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!」って、毎回ぶん殴られてましたね。某有名動画サイトで見ようと試みましたが、削除されているみたいです。時代。

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今年からはこの「兆太郎」で、あばれはっちゃけますよ!