Tenere700、装備の拡充(装甲編2・ヘッドライトガード)
つかせのりこのおしゃべりは、ゴン太君の発しているウゴウゴを代弁しているんだと思っていた嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。今回、悩みぬいた末にのっぽさんになる道を取ったというお話をします。なおこの段での人名はNHKの教育番組「できるかな」に登場したキャラクターを引用しています。工作を頑張った、ということを伝えたかったからですw
オフ車なのに・・・
Tenere 700はオフ車です。メーカーもそう言ってはばからないし、そうだと思って買いました。なのに、車体前部の大部分を、高価なヘッドライトが占めている。これはスズキ・DJEBEL以来の暴挙です。オフロードって、石とか飛んでくるんですよ。それがね、ヘッドライトに当たったら無残なことになるかもしれないじゃないですか。なのにあんな大きくて高価なものを前に貼るなんて。冗談はスズキだけにしてもらいたいですw
ホントは気に入ってるんです。しかし割れるのも心配。実際に、同じYAMAHAのWR250Rでも割れる事案が発生している。あんな小さいのに。友人のYYさんや、その友人の方は使い古しのヘルメットのシールドをカバーにしてました。Tenere700にはもう少し「お上品な」アイテムが欲しいところ。
Tenere700には、ちゃんと既製品のヘッドライトガードがあります。
EUの純正オプション
EU YAMAHA ヘッドライトプロテクター TENERE700 19- | 株式会社SPIRALSPINNER
Puig
【楽天市場】Puig プーチ ヘッドライトプロテクター TENERE 700:ウェビック 楽天市場店
POWER BRONZ
https://www.powerbronze.co.uk/yamaha-tenere-700-19-20-440-y610.html
RC甲子園
ヤマハ テレネ700 Terene700:RC甲子園 製品情報
上3つは脇のネジ穴で共締めにする形でいずれも16000円ぐらい。POWERBRONZEだけ6000円ぐらい。
一番下のは超強力マジックテープを貼り付けて装着する形で10000円ぐらい。
できればネジ止めの方が信頼できるな・・・でも、16000円、ちと高いっす。
アクリル板の貼っ付けりゃいんでしょ?できそじゃね?
ホームセンターでアクリル板、1枚2400円ぐらい。アクリル加工の方法をググってみると、曲線切りはしなくても大丈夫だし、なんとかできるかも。高いの買ってソッコー割れたら落ち込むけど、自作すれば知見が身に付くし、割れても低コストで再生産できる。失敗してもかすり傷で済むし、後学のためにやってみるか!でっきるかなでっきるかなサテサテホホー♪
ということで、3mmのアクリル板とアクリルカッター、アクリル用ドリルビットを購入しました。すべてホームセンターのアクリル板コーナーにありましたよ。品薄かと思いきや、意外と普通にありました。
カット
大体の大きさを、現物に合わせて最小限の大きさの長方形に切り出します。もちろん、大きめに取りますよ。
素人が素人工具でカットするのは直線で端から端まで切るしかありません。正確には「割る」と言った方がイイかも。
決めたポイントに定規を当てて、カッターを当て引くと、キュゥゥゥゥイッと音を立てて春雨状のカスを出して削ることができます。
この時、できるだけ切り口の深さが均等になるように、長く引くようにします。そして端は刃が浮いてしまいがちなので、念入りに傷つけます。
これを何度も繰り返し、3分の1ぐらいの深さまで削ります。
そして力をかけて折り曲げると「バギン!!」と折れます。意外と硬かったです。
曲げる
温めて、曲げます。電熱棒みたいのが専用工具であるそうなのですが、それを用意するほどの資金もないし使うこともない。
なので家庭用電熱装置、ドライヤーを投入!
すぐに現物に合わせられるよう、バイクの近くで温めます。幸い(?)外はすでに38度ぐらいに暖まっているし!
熱風を吹き付ける事5分。わずかに柔らかくなってきたかもしれないけど・・・なんかうるさいし暑いし、飽きちゃった。
作戦変更!
ガスコンロで温めます。
鍋つかみで板を持ち、コンロから50センチぐらい離し、温め開始。真似をするときは自己責任で。
5分ぐらいでだんだん表面の映り込みがゆがんでくると、潮時。イイ感じに柔らかくなっています。急いで外に出て、現物に押し付けます。そうすると、イイ感じにRがついて固まります。印象としては、ヘルメットのシールドより急なR。
まあまあ上手くできました。
※のりまつはたまたま上手くいっただけかもしれないので、同様の方法を取る時は自己責任で。
成型
曲がった長方形の板を現物に合わせ、ライトレンズに合わせてカットします。
4か所を切って6角形にしたかったのですが、小さいところがうまく割ることができず、あきらめました。線が残っちゃったけど、ご愛敬。ある程度の大きさがないと、うまく割ることができないようです。
で、アシンメトリー(左右非対称)な形に切り出すことができました。今流行ってるんですよ、アシメが。BMW様だって、みんな非対称でしょ?
※完成されたデザインと素人の工作失敗を一緒にしてはいけません
穴あけ
またもや現物合わせで、穴の場所を決めます。多少ずれてもアクリルには柔軟性があるので大丈夫かな。あとは専用のドリルビットで開けるだけです。表面が滑りやすいので、そこだけ注意。
固定
元々止めてあったネジと同じサイズの5Mのネジを購入。3mmのアクリル板と10mmのスペーサーをかませるのとワッシャー類の厚さを勘案して、長めのモノを選びます。
順番はこんな感じ。
ちなみに上2つは、がらくた箱に入っていた謎のスペーサー兼ワッシャーがあったので、そのまま使いました。
これでまあまあしっかりつきました。
電動ドリルに付けるキノコ型のヤスリで角を面取りし、嵩屋天狗堂のステッカーを貼って、完成です。
ちょっとデカすぎたかな。コロナ大流行の今っぽい見た目になっちゃいました。「お上品な」とはほど遠い
しかしこれで、95パーセント装甲が揃い、すべての作戦に投入できる準備が整いました。
装備拡充シリーズは今回で終了。次回、いよいよTenere700の就役!素人の感想文をお送りしたいと思います。