Tenere700、装備の拡充(キャリア・ケース編1・フェンダーの外し方)
道具の偉大さを何度でも思い知る嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。たかがネジ、されどネジ。ネジを粗末にするものはネジに泣きますよね。
「魚丸」ことTenere700、実戦投入に向けDIYで装備を拡充したので、そのお話をパーツごとに連載していきます。
複座での長距離作戦に向けて
購入前からタンデムの快適性を確保すべく企図してきましたが、タンデムということは荷物も増えるということになります。
積載の拡充には両サイドに着けるパニアケースなどの選択肢もありましたが、タンデマーの安心感の視点からトップケースを装着することとしました。しっかり寄りかかるワケではないけれど、背中に支えがあるのは大きな安心材料となるそうです。
トップケースは、パニアケースにくらべラックも少なくて済み、重量増を最小限にできる狙いもあります。
今回選んだのはコレ
www.daytona.co.jp
初めはY‘sギアで揃えようと思いました。しかし、Y‘sギアのTenere700用のキャリアはアルミトップケース用との記載。マニュアルをダウンロードし確認してみても、他のケースに転用できるかがわかりません。
嵩屋天狗堂の希望はヘルメット二つ入るトップケース「ユーロトップケース50l」。
ユーロトップケース 50L | ヤマハ発動機グループ ワイズギア
これが着くのかどうか、Y‘sギアに電話し聴いたところ「着かないことは事はないが加工が必要で、その場合強度が保証できない」という事でした。
トップケースの脱落事件は時々聞くので、強度が落ちるのは避けたい。別のメーカーを探し、たどり着いたのが「GIVI TREKKER52L」でした。もっとスタイリッシュなのがありますが、高い!それにこの地味なヤツは魚丸のカラーリングにマッチしてるから、いいということで!
ただ、これを付けるキャリアがGIVIを取り扱っているデイトナでは見つからない・・・まだ発売されたばかりだから仕方ないか。
あきらめずに探していると、海外のサイトで発見!しかもケース本体、ベースも日本で買うより全然安い!送料入れても全然安い!ちなみにベースはGIVIのM5だそうです(デイトナに問い合わせて確認)。
www.motostorm.it
しかもこのお店、日本語向けページが設定されているだけでなく、日本円での換算表記をしてくれる親切設計。イタリア人はテキトーだから(偏見)心配だけど、信じることにしました。
注文するとすぐ受注のメールが来ました。そして待つこと約1か月。「sipped」と書かれたメールが。追跡番号もついていたので、届くまでこれを追跡するのがちょっと楽しみでした。
フィレンツェ近くの店舗からヴェネツィアの空港に。ここの税関でずいぶん時間を食ったらしい。その後ドイツのケルンに運ばれ、中国のどこかを経由し成田に到着。最終的にはヤマト運輸でズダボロの箱が届きました。こいつ、俺の行きたい所を回ってきたんだなぁ・・・と勝手に感慨を得ながら、次亜塩素水を吹いて拭く。そして開封の儀。
嫌がる猫をエサで釣り、ムリヤリ撮ったw
このケースを取り付ける作業を書いてみます。
リアフェンダー外し
古くて使い込まれたバイクばかりいじっているので、最新のバイクをいじるのは少し勇気がいります。マニュアルもないけど、フェンダー外すぐらいなら!95%ぐらいはうまくいったので紹介します。
まずシートを外します。
リアシートは鍵で。リアシートを外すと、こんなものが。
そのまま工具を用意せずに外すことができます。親切。
ネジを外します。
上5か所。
下6か所。
次にサイドカバーも外します。こちらは左右各3カ所ずつ。
はめ込みが2か所(丸印の所)があるので、ムリヤリ引っ張って壊さないように注意します。
サイドカバーを外すと見える、オレンジの矢印の先のコレ。プッシュリベットとかいうらしい。
真ん中のポッチを押しこむと外れます・・・が、ポッチもそのまま中に外れて行方不明にならないように気を付けましょう。のりまつはこのヘマをやっちまいました。未だ見つからず。
これが外れたら、あとは後ろにスライドさせながらリアフェンダーを外します。
これでようやくキャリアの取り付け準備が整いました。
自分の整理のために記事を分けます。次はキャリアとケースの取り付けでっす