嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

猫ぢや猫ぢやと仰いますが

野良猫に見つめられると、生き物としての価値を見定められているような気持ちになる嵩屋天狗堂、番頭ののりまつでございます。このほど長年の念願がかないましたというようなお話を致します。
なお今回、バイクは一切出てきません。


念願。


念願といっても何のことはありません、猫との同居を始めたというだけです。
動物にはさほどの興味もなかったのですが、いつの頃からだったか、猫のただずまいに何ともいえない愛着というか親近感というか羨望というかシンパシーといったような物を感じ、いつか同居してみたいという気持ちが長い時間をかけて徐々に徐々に強くなっていったのでした。

想いが募る日々を送る中、ちょっとした人生の転機を迎え転居の必要が生じ、必死に「猫可」の賃貸を探してなんとか見つけ出しました。「ペット可」ではダメですね、「ペットはいいよ、でも猫はダメー」ってな話が多い。
そして人生の転機ついでに「ビーストテイマー」の資格を持つ伴侶を得たことも重なり、いよいよ実現可能な条件が揃ってきました。

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「ビーストテイマー」でググって上の方に出てきたキャラ。寸詰まりでちょっと妻に近いかも?ちなみに猫耳は生えてません、念のため。


あとはお迎えする猫様に出会うだけです。



出会い


どんな猫をお迎えするか。これは始めから「保護する必要がある猫」と決めていました。ペットショップにいるお高い猫たちは可愛くてキレイでしたが、そんなに資金は潤沢では無いし、世の中には保護したほうが良い猫がたくさんいるらしい事を知っており、保護猫サイトを読み漁っていたのでした。
www.neco-republic.jp

www.pet-home.jp


そんな日々を送る中、なんと妻の実家に居付いていた野良猫が、4匹生んだとの報が。縁は異なもの、このタイミングを逃す手はありません。
黒毛の父親と白キジの母親「ホホ」の間に、キジトラ♂①・キジトラ♂②・黒毛♀・白黒ハチワレ♂の4匹。このうち、妻の見立てでキジトラ2匹を嵩屋天狗堂で引き取り、黒毛は関東近辺で貰い手を捜し、ハチワレはちょっとおバカなので母の元に残すことになりました。

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母猫の「ホホ」。可愛く鳴いては餌をせびり、時々モグラや蛇を獲ってお返しに来る、したたかで賢く、狩りがうまくて義理堅い、できる女です。父は、時々ふらっと現れるけど、絡みなし。

野良は人に慣れさせるのが大変だったり警戒心が強かったりで何かとハードルが高いとの事でしたが、ウチの妻は歴戦のビーストテイマーなので、きっと大丈夫!しかしここで問題が。

妻の実家ののっぴきならない用事で、妻が遠い実家にしばらく帰ることに。素人のりまつが1人で世話をするのは全く持って自信がない。そしてのりまつ自身も妻の実家に行かなければならない事もあり、しばらく延期に。


こうして延びに延びて、転居から約1年目、ようやくお迎えする日が来ました。遠い遠い妻の実家へ、車で迎えに行きましたよ。
野良の捕獲は困難を極めることが予想されましたが、さすがは歴戦のビーストテイマー。この日に備えて、母屋と屋根続きになっている納戸の様な所で餌を与える習慣をつけさせていました。ここで餌を食べているところを捕獲!キジトラ2匹と黒1匹。
車にケージをあらかじめ組んでおいて、3匹をその中に入れ遠路はるばる埼玉へお引越ししました。始め少し鳴いていましたがそのうち静かになり、死んでしまってないか心配になるほどでした。
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仲良く暮らしていた母子を引き離すのは、なんだかとても切なかったのです。人間の身勝手で引き離してしまったと考えてみたり、人間が文明を作ってしまったばかりに生きにくくなってしまったのではないか、とか変な誇大妄想まで膨れ上がったりして。

母子でまったり過ごすほど幸せでは無いかもしれないけれど、あったかいところで食うに困らない生活する事だけは保障するから、かんべんな!



Ready to 猫


猫は人間と同じ生き物ですが、生態が大きく異なる為、専用の生活用品や環境が必要です。初心者のりまつが飼おうというのだからなおさら、ハード面を適切に整備する事は重要であると考えます。

うーん。なんかお役所の通知みたいな文章ですね。

要するに、使えるものはなんでも使って、快適猫生活を致しましょうってことですね。こちらにはビーストテイマーがついてるんですし。

彼女の指導の下、初めはケージ(猫小屋)で飼うのがよいとの事で、3階建ての大きなケージを用意しました。3匹もいるし、猫の運動量はすごいらしいから。
item.rakuten.co.jp
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ケージは壁際に設置予定。ケージ越しに壁をガリガリする事は想像に難くありません。なので、ベニヤ板でガードしました。

あと、トイレ。猫の数+1がいいとの事ですが、とりあえず1つ購入。
item.rakuten.co.jp
これに加え、使い慣れているダンボール箱トイレも継続使用。後でさらに1つ追加しました。始めに買った物は、大きすぎて現在使っておりません。
トイレ関係では、猫砂も。紙ベースの素材にしました。さらににおい防止の為の「デオシート」。猫のトイレの砂の下に仕込んでおきます。


これでだいたいの受け入れ態勢ができたかな。ちなみに、のりまつに食事係をやらせてくれました。「ご飯をくれる人」と思われることは信頼関係を作るのに手っ取り早いみたい。さすが専門家、よく考えています。

今後、馴れてきたらケージを解放・縮小し、キャットタワーを購入します。そしてキャットタワーとケージを連結するキャットウォークを設置し、縦横無尽に遊べるように環境を作る予定。
はやく馴れないかな♪



それでは嵩屋天狗堂に配属になった、猫店員を紹介します。

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兄ちゃんキジトラ「たも」
一番人馴れしやすい子。おとなしくて動きも少ないけど、一番ナイーブかも。したたかで賢い感じと、ハスキーボイスは母親の「ホホ」譲り。

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弟君キジトラ「うも」
食欲は一番。兄ちゃんよりやんちゃで馴れにくいかも。しゅっと長い顔立ちが「ホホ」っぽい。「しゃーっ」はするけど引っ掻くような事はしません。

黒メスは、新しい飼い主さんに付けてもらいたいので名無しですが、便宜上呼び名をつけました。
「ねり」
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身のこなしの軽さは一番で好奇心も1番強いみたい。初めケージでぎゅっと3匹怯え固まっている中で、始めに動き出したのはこの子。でも臆病さも1番で、逃げ足が速い。この子にも「しゃーっ」とされましたが、やっぱり手は出さない子。


名前の由来は・・・まあどーでもいいですね(笑)




来てからようやく1週間。「しゃーっ」てされたり壁ガリやられたりでヘコむこともあったけど、ようやく顔を覚えてくれた・・・かな。



仕事は憂鬱で仕方ない今日この頃ですが、毎日帰るのが楽しみです。
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