嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

初心者向け林道マスツーリングに参加してきました。

さまよう鎧にはヒャドが効く、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。鎧そのものではなく、鎧を着たおっさんがさまよった話をします。



林道マスツーリングに参加してきました!


はてブ界隈でオフ沼に身投げを行う無謀な若者が増えている昨今、状況を見かねたぼっちバイカーさん(id:botti_bk)が音頭を取り、沼に落ちた若者達を更なる混沌に導こうというのが今回の趣旨でした(以上、創作)。


公称27台のオフロード・モタード・アドベンチャーが集まり、S県の狭い山道を走り回るツーリングですが、何しろ所帯が大きく分断は免れないとの判断で、5人前後のグループに分けての行動となりました。のりまつは地元でありぼっちバイカーさんとも面識があるので伍長を仰せつかりました。


我が隊の編成はというと

KTM 125EXC(2st)のKさん。趣味は山登り(バイクで)。
YAMAHA SERROW225のガンザキさん (id:ganzaki819)。実はサーキットの狼
KAWASAKI SUPERSHERPAのもやしまんさん(mo84man (id:shmoritz)。オフにはまりだした新鋭のシェルパ族。
HONDA SL230のびわみかんさん。ギャル仕様の厚底ブーツ立ちゴケの名人。
KAWASAKI SUPERSHERPAで参戦ののりまつ。下手の横好きちんどん屋

でした。生粋の戦闘機にお散歩トレールが4台。Kさん、アクセル余っちゃいますよねー。聞けば、もともとはTL125というトライアル車で参加予定だったとの事。なるほど、その予定で組まれたグループってわけですね。



出発。


出発前に軽く打ち合わせ。この時点で「分岐点で待ち、前のグループのしんがりが次のグループの先頭の姿を確認したら出発」と示し合わせます。のりまつはびわみかんさんとインカムで繋がっているので、びわみかんさんにしんがりをお願いしました。

道の駅ちちぶを出発し、始めの集合地点は1本目の林道のすぐ近く、道の駅あらかわ。ここへの移動は国道を通るため、すでに信号や踏切で分断されますが、これは想定内。この林道はのりまつが案内役だったので先行して道の駅に到着、後続を待ちましたが、なかなか来ない・・・しかし見知ったライダーたちが歩いているのが見えます。あれ?と思ったら・・・
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のりまつ達はA地点、他のみんなはB地点へ停めてたのでした。そーです、のりまつはルートが頭にあるからA地点に、でもルートを知らないほかの人たちは、国道の方から来たら、ごく自然に普通にB地点に置くわけです。うっかりしました。リーダー達に会いに行き、次のルートを「向こう(A地点)の方へ行きます」と指で指してざっくり説明。しかしこれも良くなかった。小休止して出発後、一部のチームは線路を渡っていってしまいました。すぐに気づいて戻ってきましたが、説明不足でした。



さっそく迷走させてしまう。


なんとかまとまっていただき1本目の林道へ。ここはホントのフラットで肩慣らしにはちょうどいい・・・と思ったら、崩れてきた泥が山となり、道の半分を塞ぐ場所が!ヌタヌタでちょっとビビリますが、経験者ならなんてことない場所。が、初心者やモタードには厳しいかも・・・案の定、立ちゴケ名人・びわみかんさんが怖気づき、代走。この間に後ろが詰まってきたので、ちょうどよかったかも。

ここを過ぎればまもなくダートは終了。出口で後続のHさん隊の到着を待ちます。すぐに「Hさん隊の先頭が来た」としんがりより報告を受けた為スタート。少し登ると左に逸れるダートがあるが、後ろに付いて来ればそちらには行かないことはわかるだろうと思い込み、止まらずにパス。この判断がマズかった。

さらに狭く長い一本道を辿り、里に降りきった所で左折。ここでもHさん隊の到着を見てスタートするが、Hさん隊がスタートしない。怪訝な心持ちで待っていると、ぼっちバイカーさんから電話。「1本目終わった後、左に行くダートがあるんですが、ここに入りましたか?」と。のりまつが勝手に「わかるだろう」と思い込んだところで、後続のグループは迷っていたのでした。我々のグループは決して速くないので、後続も断続的につながっているものと思い込んでいたのですが、どこかで離れてしまっていたのでしょう。見通しが甘かった!

しかしなんとか里に降りた所の分岐点で全員集合。Hさんの○サインを確認し、再スタート。ただ直進するだけのルートを走り、Y字路を過ぎて間もなく国道に突き当たったところで待機。Hさん隊はY字路で待機してくれていました。しばらく待つと後続が到着したのを確認し、再スタート。

国道に入り途中の信号を左に曲がりますが、赤信号で分断されたので待機。信号が青になり曲がってきたのを確認して2本目の林道入り口に向かいます。入り口でも待機し後続を確認後、スタート!うーん、なんとなく、気が急いていた気がします。各地点で、後の後ろが来た所で動き出していましたが、もう少しゆっくり待てばよかったと反省しております。



林道につき物のトラブル連発!そして散り散りに・・・


少しゆっくり目に様子を見ながら林道を走りますが、しんがりのびわみかんさんから、隊員が転倒したとの知らせが。リカバリーに少し苦戦している様子あり駆けつけましたが、すでに起き上がっていました。しかしエンジンがかからない・・・などなどあり、修繕がてら休憩に。Hさん隊・のの君(id:on-off-nono)も一緒に休憩に入りましたが、その後ろのグループが来ていない。電話でぼっちバイカーさんに問い合わせると、林道入り口でパンク発覚との事。林道あるあるです。これだけいれば誰かしら対応できるだろうと、特に心配もしませんでしたが、かなりの手練の方がいたようで、近くでお手並みを拝見したかったです。
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また、待ちくたびれて横になったマシンもあったようです(笑)
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あら、いとこの701君じゃないですか。
そうこうしているウチにペンギンさん隊も合流したとか。

タイヤ交換は時間のかかるものだし、この先我々もトラブルで足止めを食らうかもしれない・・・ここでぼっちバイカーさんの判断を仰ぎます。協議の結果「3隊は先に行って、昼食場所で待機!」という結論になりました。二人のグループリーダーに結論を伝え、のりまつは昼食場所がわからないので、後続のHさんに先導を依頼しました。

この先は更に荒れているので、転倒した方には持っているプロテクターを着けてもらいました。そして一番の難所で転倒。今度はスムーズにリカバリーしますが、後についていたびわみかんさんが「ガレ場のカーブで坂道発進」という困難な状況に陥り立ちゴケ。またのりまつが代走。この間にのりまつ隊の他のメンバーには先行してもらい、Hさん隊を追ってもらいます。分岐で待ってもらうよう依頼。

分岐ではKさんとガンザキさんは待っててくれたけど、もやしまんさんがいない・・・?なんでも「先行のHさん隊にくっついていった」との事。ま、単独になってなければ大丈夫でしょうとして、林道出口を目指しました。

林道出口では、少し遅れてきたのの君グループを待ってスタート。しかし、ついてこない??待てど暮らせどついてこない。でも行き先は「昼食場所」と決まっているし、われわれはHさん隊に早く追いついて、昼食場所に着かなければ!

こうして27台の団体さんは散り散りになっていったのでした。でも、集合地点は一つ。きっとまとまるはず!



追いかけて、追いかけて。


そんなわけでHさん隊に追いつくべくスタート。昼食場所は、ずっと離れた峠の周辺にある見晴らしのいいところという事だけはわかっていたので、まず峠周辺を目指します。辿るルートは、事前に知らせてもらっていたツーリングルート。
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信号による分断を避けるため、裏道を通るルートとなっています。このルートのどこかでHさん隊が待っていてくれるはず・・・しかしこの選択が、またまたまずかった。

行けども行けどもHさん隊は見当たらず、長い長い峠道に入った後も見つからず、「眺めのいい広場」的なところにも居らず。ルートで唯一設定されていた枝道に、他のメンバーに待ってもらって入ってみると、広場がありました。そこにはWRが1台いるだけでやはりグループは不在。ここは有名なヒルクライムスポットと聞いていたので、ちょっと味見。坂下から見た木の根は恐ろしく高く見えましたが、頑張ってアタック!前輪は越えたけど後輪が・・・やっぱひるんじゃうとダメですね。リカバリー出来ずにシェルパを倒しちゃいました。

何食わぬ顔で待っているメンバーの下へ。電波もなくて連絡とれず、途方にくれました。とりあえず、「これ以上は行かないだろう」という地点へ。午後走る予定だった林道への分岐点まで走りました。結局見つからず、どこかでHさん隊を抜かしてしまったと、ここでやっと思い至りました。気付くの遅い。

後から後続部隊が来ることを期待して、のりまつ単身で来た道を戻ります。とにかくこちらの現状とあちらの現状を交換したい。見晴らしのよい峠まで来ると、少し電波が入る事を確認。ぼっちさんに電話してみると・・・繋がった!が、電波が不安定でまともに会話できず。LINEで現状を伝えましたが本隊の現状がわからず。そこで、ルート図に「G」とマークしてあった場所まで更に戻ってみました。そこでも少し電波がありぼっちさんと電話。断片的に「林道の近く」「道の駅あらかわ」と聞こえたので、その辺にいる事が予測されました。ここからは大分離れていますよ(汗



各隊、楽しもう!


ここで分岐で待機している隊員の下に引き返します。片道だけでお腹いっぱいになるほど長い舗装の峠道(2回目)をかっ飛ばします。だって本物のお腹の方は空いてて、早くご飯食べたかったし。走りながら、ここはもうグループごとに楽しんでしまおう!と思考を切り替えることにしました。戻ると皆は食事を済ませた後。私も食事を済ませて今後の相談。

メインで予定していた林道は、ちょっと最近曰く付の道。下手に入って面白くないことになると嫌なので今回はパスし、西の林道を走りました。ピストンの予定の林道でしたが、ガレさえ越えれば抜けられるとの事。とりあえず行ける所まで行ってみますか。

はじめはフラットですが、途中で下るところからガレはじめます。やはり勾配がガレを作るんですね。ワタシは楽しく走れました。Kさんはワタシごときが心配するような腕ではなさそうだし。ガンザキさんは「下りが苦手」と言っていたので心配しましたが、そつなくクリア。
ガレが苦手なびわみかんさんは、口数が減りながらも何とかクリアしてきました。下りの方が得意なんだとか。

十字路に着きました。まっすぐは比較的きれいなダートの登りだけど簡易的なバリケードが立っている。右は簡易舗装の急な下り。左はガレているであろう細い登り道。この道に興味があり、「行ってみたい人―?」と仲間を募るも誰も挙手せず・・・ここで引き下がらず単身でも行くB型のりまつ。

少し登ると、期待通りガレてて荒れてて走り応えのある道(?)になりました。ただ、単身なのと下ることを考えて、少し味見しただけで戻りました。写真じゃわかりにくいですかね。
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さて、十字路に戻り行き先を思案。まっすぐはバリケードが立っているし、どこに出るかわからない。ガソリンが心配な方もおり、確実に下界に繋がるであろう下り道を行くことになりました。

下り始めると簡易舗装はすぐ終わり、軽くガレた感じに。しかししばらく降りると何とか県道に出ました。ここでのりまつ隊のダート遊びは終わり。ゴール地点のファミリーマート目指してまったり走りました。

ファミマでは、次々にアイスを買うメンバー達。ガンザキさんにパピコの片割れをいただいちゃいました♪ゴールについた旨をぼっちバイカーさんにLINEで報告。「解散してもらってもいいけど、待っててくれるなら向かいます!」との事。本隊の現在地点がわからないのでなんともいえないけど、最後ぐらいは顔を見てお詫びしておきたいと思い、Kさんガンザキさんも解散せずに待っていてくれました(ガンザキさんは所用で先に帰られましたが)。



残党、再集結!そして山のようなもやし。


暗くなった頃、ぼっちさん率いる本隊の残党がファミマに到着!もやしまんさんもいました。思えばこの瞬間を待ち続けていたように思います。「ツーリングメンバーが現れる」という瞬間。一生懸命追っていたHさん隊は、2本目の林道を出た後、国道の傍で待っていてくれたのだそう。結果的にここで皆で合流できたらしい。
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のりまつはその手前で、示されていた裏道ルートを取ってしまったために会えなかった。致命的な判断ミスでした。そして気付くのが遅い。

本隊も色々あったらしいことはラインで断片的に聞いていましたが、ぼっちさんの活躍で何とか丸く収まる体となり、残りの道程は楽しめた様子。
覚めやらぬテンションの中、私とびわみかんさんと、方向が同じなKさんで帰路に就きます。途中、Kさんオススメの「悦楽園」というド昭和な食堂で「味噌ラーメン」をいただきました。ここの味噌ラーメン、普通なしょうゆラーメンと50円しか差がないのに、もやしが山と積まれているのが特徴。
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うっかり頼むと後悔する一品ですが、味もいいのでついつい食べきってしまいます。

言いだしっぺのぼっちさん、色々ありすぎて、さぞ身をすり減らしたことでしょう。余計なご心配おかけしてしまって申し訳ありませんでした。
思えば、少人数でも離れてしまうことがままあるオフロードツーリング。「初心者向け」と銘打っている以上、しつこいぐらい振り返るべきだったと反省しております。


以上、さまよう鎧を着たマイペースオトコの、他人を混沌に導くどころか自分が混沌しちゃった話でした。