嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

フェンダーレスと、夏を迎える儀式。

嵩屋天狗堂・番頭ののりまつと申します。他の皆さんのマネで、毎回名乗るようにしました(笑)ブログ主の名前って、意外とわかりにくいんですね。


ガイシャの樹脂パーツについて。


さて、人麻呂ことKTM690ENDUROが、5月に行われたSSTRで由々しき事態に陥ったことは、なんとなくお知らせしたとおりです。

HUSABERGに乗っていた友人も言っていたのですが、新車で購入してすぐダートで試運転した時、ウィンカーが即折れ。
去年のキャンプの時に人麻呂でダート走行していたら、やっぱりウィンカーがいつの間にか折れていました。フロントウィンカーにいたっては、高速道路を走ってただけで折れちゃいました。
新品でも折れちゃうので換えるだけ無駄、結局「ビニテ最強説」を採用するに至りました。そしてSSTRの時、似たような違う樹脂パーツが折損。こんなことはKTM周辺の企業だけかと思いきや・・・なんと、かのBMW様でも同様のことが!
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修理中。

仲間のG650Xのリアウィンカーが栗原川林道で走ってただけでモッキリ折れた!驚きました。

こんなことが続き、もう信用できなくなっちゃいました、ガイシャの樹脂パーツ!「そんなモンは取って走るもんだ」なんて考えなんでしょうか、690ENDUROはレーサーじゃないんだから(笑)


社外品のフェンダーレス、買ってみました。


そんなわけで、フェンダーは鉄に限る!ということになり、社外品を検索したところ、R&Gというところから出ているフェンダーレスキットを発見しました。
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約ニマンエン也。
ちっと高いけど、頑丈そう。これに換装してみますよ。


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出来た!うん、ケツの寸詰まり感が今っぽい(?)いいんじゃないですかぁ?気に入りましたよ♪ウィンカーが上手く干渉しないように出来てるみたいだけど、マフラーに近いので軽く断熱貼っときました。

鋭い方は、ここで疑問を持つかも・・・?

これでちょっと身軽になり、300キロほどオンロードツーリング。何も変わっちゃいないんですが、なんか安心でした。

そして2週間後のある夜。タンデム+シートバッグ積載で高速に向かっていたところ、発進時にリアから「ガリガリ!」と異音が?!

降りて見てみると、ナンバーステーが内側(前側)に「くの字」に曲がっている?!どうもリアサスが沈んだ時に干渉した模様。一人乗りの時は大丈夫だったが、二人乗って荷物を積んだらこんなことになってしまったみたい。とりあえず、ナンバーステーとフェンダーレスキットをできるだけ後ろに引っ張りあげて、ダンパーも最強にして運行。今度は大丈夫だったみたい。

これで東京まで走って、その翌日だったんですよね、「中山道・人麻呂ポン!事件」が。
norimaz.hatenablog.com



これで話は終わらず、その翌週にもイベントが。


閑話休題、夏を迎えに。


毎年「夏を迎えに行く」と称して、上越国境三国峠越えをするのですが、そのソロツーの時の事。

夏を迎えに行くのは、下道で行くのが自分ルール。北に向かって走り出し、関東平野の北の端にある赤城山のながーい裾野を南西に巻く「からっかぜ街道」を通ります(赤い線)。北の端なので、関東平野を一望できるスポットがチョコチョコあります。後半は、「イニシャルD」で有名な榛名山とその北側の山々を見渡せて、これまた絶景(緑の線)。カーブが少なく気持ちいい直線があるのでアメリカンバイクが楽しいかも。この日は交通量が少なくて景色も良く、気持ちよく走れました。
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セーブオンと牛すじ焼肉屋の交差点を右に行くと、同様に景色のいい道ながらも、今度は少々トリッキーなコーナーが多くなります(青い線)。半分オンの690ENDUROはこういう道も得意!バンク切るのが楽しーい♪
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この道を楽しんだあと左に曲がり、昭和村のこんにゃく畑の中を抜ける道を、眼下に河岸段丘を眺めながらまっすぐ数キロ下ります(ピンクの線)。道はまっすぐで北海道のようなのに、見える景色は緑のグランドキャニオン。アメリカっぽいようでも傾斜が急なので、やっぱり山国・日本な感じ。とても好きな景色です。

昭和村を降りて、沼田から月夜野を抜けていく国道17号バイパス辺りは、観光ドライバーのペースでだらだら走ります。そして「テルメ国境」の址を過ぎ三国峠のふもとの登坂車線が現れたころ、再び快走モードに突入!

変化に富んだ中速コーナーで気持ちいい道なのですが、時々「長い直線からの直角コーナーor奥がキツイ×滑りやすいブレーキングポイント」というトラップがあり、注意が必要です。

思うさまワインディングを楽しんだあと無事に三国トンネルを抜けると、ここから新潟県。ながーい下りの直線が続きます。ワインディングでヒートアップした頭と体を冷ましながら、シーズンオフのスキー場を横目に峠を下ります。時々ヘアピンの連続で軽く再燃しつつ、目的地「道しるべ湯沢」に到着。

ここの自販機で缶コーラを買って、栓をプシュッと開けたら夏が来るって寸法です。いつ明けるかわからない梅雨なんて待ってられませんで、代わりにコーラの栓を開ければ、嵩屋天狗堂はそれを持って夏となるのです。いいでしょ?


で、一生に一度の2017年の夏が来た記念の一枚。
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ありゃ。またナンバーが「くの字」になってる?!一人乗りでダンパーも最強なのに?!確かにワインディングを快走したけど、この程度で干渉しちゃうようではガレ場走ったらイチコロですがな!


夏一番、炎天下の突貫工事。


このまま走って帰るのも心配なので、この場で工事を敢行。といっても、外したステーとキットをムリムリ反らせる力ずく加工!携行していたあらゆる工具を使って角度の調整に成功・・・熱中症になるかと思いましたが、なんとか無事でした。

しかし苦労したのは再装着。グラブバーのねじ穴と共締めするのですが、穴が合わない!無理やり力をかけて変形させたせいでしょうか、どうしても帳尻が合わない。困り果てて座り込みます・・・

頭が冷えて少し冷静に。忘れていた基本を思い出しました。
一つのパーツの複数のネジを締める時は、一本ずつ本締めせず、すべてを仮締めしてから行う事。
外装系でこれを守らないと、樹脂パーツのゆがみで最後のネジが合わなくなる経験、お有の方もいるのでは?今回はまさにこれでした。
ボルトナットを一つ、思いっきり本締めしていたのです。金具にテンションがかかり、微妙に変形してネジ穴が合わなくなっていたのでした。

問題のナットを思いっきりゆるめて、グラブバーのボルトを通してから、各所本締め。うん、安定してしっかり止められましたが・・・今度はさっきのナットがしっかり締められなくなっちゃた(;ω;)
だってグラブバーは外装の上からでないと設置できず、さっきのボルトは外装の下。レンチで押さえておかないと共回りしちゃうのに、外装の下だからレンチが入らない。でも、グラブバーのでっかいボルトでしっかり押さえているから大丈夫でしょう!ということにしましょう!バネワッシャーを咬ませてゆるみ止め。
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とは言え、共回りを防ぐいいアイテム、あったらおしえてくださーい!



これでうまくいくといいんですが。その後、魚沼スカイラインを快走した時は大丈夫でした。結構タイトなアップダウンコーナーがあったりするのですが、干渉せずに済んだようです。
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しかし話はこれで終わりません。つづきは次回。