嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

スーパーシェルパの反逆・完結編

兆治が起きてくれなくなりました。
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現時点で確認できていることは

・マフラーから燃料臭い排ガスは出る→ガソリンはある程度供給されているみたい。
・セルを回すとプラグホールからポンポン言う→圧縮はある程度確保されてるみたい。
・コードとプラグを新品にしても火花が飛ばない→コイルから奥の点火系に問題がありそう。

といったこと。

こんな症例、他にもあるのか「スーパーシェルパ プラグコード」でググると、メカの得意そうな人が同様の症状に困っている記事が。
見てみると、簡易的な検電器を当てたり自作のテスターで原因を突き詰めていったものの、結局原因に辿りつかず買い替えになった模様。


・・・買い替え?


シェルパを?


・・・何に?



・・・



・・・



・・・そういうの考えるの、





楽しいですよね♪




何を妄想したのかは置いといて、兆治の続投に希望をかけないと!



最悪の事態を想定しながら、購入元のレッドバロンへ。いつもならここで取りに来てもらうところですが、ウチには今「じゃに君」ことハイゼットカーゴがいます。
ただハイゼットカーゴに載せたことがあるのは、全高全長が一回り小さい旭龍ことKLX125。上手く載るか試してみたところ・・・
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載りました!しかし天井にハンドルがつっかえて、積載後の取り回しができない!兆治はハンドルアップスペーサーを咬ましてるから余計にキツいのかも。

仕方ないので軽くフロントサスを縮めました。こうすればなんとか取り回せ、車体を斜めにすればしっかり積載できました!いやー、一件落着!



・・・してません。これで運び込むとしても、修理にいくらかかるのか。イグニッションコイルやステーターまでの交換となったら6万円はいきそう。


展示されてる車両を見ながら検査の結果を待つ。KDX250があってひときわ目を引く。やっぱカッコいいなぁ、KDX。その隣にはKLX250のファイナルエディション。でもこれ690EDと同じくらいの重さなんだよな。KLXならやっぱその前の型だよな・・・



なんて妄想してたら



工場から兆治の排気音が!もう治っちゃった?!


サービス氏曰く「キルスイッチですね。」と。

キルスイッチがoffになってた・・・というような「あるある」ではなく、接点不良だとのこと。何かのケミカルで接点復活し、なんとか起動。長いこと火が入らなかったエンジンは、機嫌悪そうに回っている。でも良かった!走ってやればそのうち機嫌を直すさ!

ちなみに修理のお代は3000円でした。よかったよかった(^^;)


機嫌といえば、兆治ほど機嫌の善し悪しがあるマシンもいません。
他のマシンの事に頭や手間が行ってると、決まって不具合を起こすんです。もちろんたまたまですけど、何か意思があるように思えてしまうほど、タイミングが絶妙。でもいつもなんとか復活してくれます。

今回も、なんとか復活してくれそうです。レッドバロンの前でしばし試運転し、安定してきたので再度じゃに君に積み込み持ち帰りました。


自宅について下ろしてから、念のため残しておいた余分なプラグコードを切る作業に入ります。
タンクを外して、コードを切って、またタンクを戻す。そして試運転で近所を徘徊・・・するとまた「ヴヴヴ・・・」とエンスト。


・・・マジ?さっきは動いていたのに?!やっぱただの接点不良じゃなかったんだ!6万円コースだ!いや、代替えか?!そもそも3機体制を続けるのか??


などと押し歩きながら妄想。ふと、さっきタンクを外したことを思い出す。雑なのりまつは燃料ホースを外さずに最小限持ち上げて作業したのですが、もしや。



そうでした。燃料コックまわりのホースが抜けていました。
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この赤丸のところに三又があるのですが、これが抜けやすい。悪くすると転倒とか振動で抜けるかもしれないので、シェルパ族の皆さん、気をつけましょうね。

今回はタンクを外した時に取れちゃったんですね。つまり、今のエンストは単なるガス欠。もう、目も当てられません(つд`)



まとめ


シェルパキルスイッチが接点不良を起こすことがあるみたい。点火系トラブルシューティングでは、プラグから見て段々制御系にむかって原因を潰していくんですが、キルスイッチは盲点でした。

・タンクを外した時は、配線の挟み込み以外にも燃料ホースの抜けを確認する。ま、常識なんでしょうけど、ズボラなのりまつには敢えて確認が必要な事。

上2点から、「機械は繋がってなければ動かない」という大原則が身にしみました。
逆に言うと、動かなくなった時は電気・空気・燃料のどこかが繋がっていないことを疑うべき。全て繋がってて動かない時は、中身の問題と言うことになるでしょう。
もっとも電気の「繋がってない」は出先では確認できないし、切れた部位を探すのは森の中で落としたナンバープレートを探すぐらい大変な事ですが。




そんなわけで、もったいぶった割にフツーのハッピーエンドでした。今日も通勤でまたがりました。ついついスタンディングしたくなるのは兆治だけ。メーヴェに乗ってる気分になるのです。
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うん、やっぱ楽しいよ、シェルパも!