湿地帯をハイヒールで歩くような奥多摩林道ツーリングと、メンテごっこ。
私がホームとしているコミュニティで、奥多摩の林道ツーリングの募集がありました。去年も行って楽しかったコース、もちろん参加!冬は河原以外ダートを走っていないので楽しみです。
今度は林道がメインなのでシェルパで行くことは確定ながらも、もう少し高速も楽したい。そんな時コミュの副管理人W氏の「フロントスプロケ1t増やしたら高速が楽」との発言がよぎる。ここでのりまつ、欲をかいてフロントスプロケ1t増やす作戦を敢行!去年の夏は2t減らして林道ビンビンやってたのに、ヘタレたもんです。
スプロケ換装工事開始。Cリング外しの工具は調達済み、やはり工具があると楽だー♪
元々付いてたスプロケを外すと、ぽたぽたと黒い液が。あー、オイル漏れね。はいはい、今更驚かないの。カワサキ乗りの間じゃ、オイル漏れは「オイルが入っている証拠」なんて言われるぐらいのモンです。
しかし・・・エンジンONして油圧がかかると、目に見えるぐらい漏れてくる。うん、これはやばいヤツ!
・・・困ったなー、あさっては林道ツーリングなのになー。ついでに換装したイリジウムプラグもいい感じなのになー。しかし明らかにダメなのにツーリングに引っ張り出すほど無謀ではないワタクシ。シェルパでの参加はあきらめるよりほかないでしょう。
そう、シェルパでの参加は諦めました。でも、うちには2号機がいます。
その辺のなんしーおぢさんなら「オフロードだろ?」と勘違いするような見た目。車名も往年の名車XTをいただいている。コミュ仲間のある達人は、XRのモタードで林道を走りまくってたというし。
それに・・・「650クラスのバイクで林道走るって、どうよ?!」というのを試してみたかった。もちろん、念頭には次期愛機候補のKTM690エンデューロがあります。XTはオンタイヤだし、車重もアレより35キロぐらい重い。これだけ不利な状況で走破できたら、690エンデューロでもまあまあ行けるんじゃない?
そんなわけで、あさっての奥多摩林道ツーは、重たいもっタードXT660X「市丸」で参加決定!
集合場所につくと、みんなが「???」な顔。「いやー、今日は奥多摩周遊で膝すり大会と聞いてー」と用意していた言葉で嘯く(^^;
「ちょっと走ってみて、ダメそうなら早めに撤退します」と宣言しておく。オフ車以外で林道に入って、予期できるトラブルに遭って、皆に迷惑をかけるなんて愚を犯すのはどうしても避けたい。怪我さえしなきゃ皆は笑い飛ばしてくれるだろうけど、ね。
天気は霧雨。オフを走るにはいい天気。濡れた林道は締まってて走りやすいのです。しかし前日からの雨で、一部ヌタヌタになっている恐れがある。オンタイヤで一番やばいのがこのヌタヌタ。N子さんが「ヌタってるよー?こわいよー?」と脅してくる。そりゃ怖いさ(T T)でも、僕にはつかまなければいけない明日があるのです!(屮゚Д゚)屮
今日のキャスト。
XR250(空冷) XR200 セロー250×2 SL230 スーパーシェルパ XR230 KDX250SR あーんどXT660X。
やっぱレーサーはカッコいい!のりまつのXTは奥の方でアウェイ感たっぷりでただんずんでいます・・・
まず行ってみた日原周辺の林道はどこも閉店。引き返して、奥多摩湖北岸の、トンネル脇を登っていく先にある林道は通行可。急登にガレが加わり登りにくいけど、パワーで押しきれそう・・・と思った矢先、先行車につっかえる。ガレ場でスタックする最頻の理由がコレ。だから普段はかなり間を置いて走るようにしてるのですが、今日は失敗。止まってしまうと重さがシェルパの1.5倍でのしかかってくる。オンタイヤでトラクションは期待できないし、足つきもよく無いから踏ん張るのもキツイ。しかし何とかリアサスの動きを利用して脱出。
その後は順調。フラットなダートなのでまあまあ行ける。しかし重さとパワーが何をしでかすかが怖い。加えて時々現れるにゅるっとした路面。
スタンディングで路面を読みながら、何とかとっちらからずに折り返し地点へ到着。ここで去年のごとく、ランチタイム。のりまつは、先日のキャンプツーで残った「温麺」を調理。短いそーめんみたいな感じでコッヘルに楽に収まり、しかも4分でゆであがる。つゆは永谷園のお茶づけの素。タンパク質補給でささみの缶詰をトッピング。うん、意外とおいしくできた♪
・・・えっと(^^; ネコのエサではなくてですね、れっきとした、ヒトの食する物体であります。ちなみにこの写真はキャンプの時に作った「にしんソバ」ならぬ「いわし温麺」。
杉林を駆け抜ける忍者ごっこ兼撮影会が終了すると、帰路につきます。
忍者ごっこの図(笑)のりまつも同じ行為をし、この高い所からの撮影がこちら↓↓
そして事件はやはり、帰りに起きる。下りながら慎重に進みますが、登りでは上手く避けられた深いヌタに足を取られ、こらえきれずにとうとう転倒!足がバイクの下敷きになり、体は坂下に転がり、軽くスピニングトウホールドを極められる。のりまつはおっさんの割に体が柔らかいので痛みも残らないけど、骨折の好発事例はきっとコレ。どんなガンジョーなブーツでもプロテクターでも防げない、バイクと地面の折りなす夢の関節技。避けるにはうまくバイクを投げられるようにならないとかな。最後尾でいつもケツ持ちしてくれるD部長(KDXのパイロット)が、腰痛を押して一緒に起こしてくれました。やはり180キロは重い!寝た子とバイクは重い!
この後、さらにヌタに足を掬われ、機体は崖方向へ向かされる!離脱とコントロールの刹那の葛藤の間に、何とか収束し持ちこたえる。・・・マジでやばかった。命の危険までは感じないけど、ケガとか後処理とか、その後に来る喪失感とか。
なんとか国道まで降りて、雲の中の奥多摩周遊道路へ。2台先が見えず路面も濡れてて読めない、サイコーにつまらない奥多摩周遊道路の走行となりました(つД`)
都民の森Pで休憩。先ほどの転倒で、ハンドルの違和感を感じ、プロの整備士(何の整備かはナイショ)であるD部長に診てもらう。やはりずれがあるらしく、オフ車のりなら良くやる修正方法を敢行。D部長と気合を入れ息を合わせて作業を行う。その姿はまるで往年の「クールポコ」を彷彿とさせたとか。
暖を取るのもかねてお土産屋へ。するとソフトクリームのポスターが目に留まる。「スジャータTOMI」のソフトアイスでさして珍しいものではなかったが、今日のリーダーでありソフト部(ソフトクリームの方)の部長でもあるYつ氏は迷わず「バニラ」を注文。ええ?!暖を取るんじゃなかったの?!のりまつはソフト部副部長の一人ではあるが知らんぷりしてカレーパンを頼もうとすると、Yつ氏「いや、カレー味はないよ?」と、ソフトを食う前提のツッコミ!うう・・・恐るべしソフト部。恐るべしYつ氏!結局「ブルーベリーヨーグルト」を選択し、Yつ氏とソフトを楽しみました。おいしかった♪♪
ここでのりまつは撤退宣言。こけたり崖に落ちそうになったりでビビり腰だし、引き際かな、と。それに、もう一つ理由があったり。
五日市側にみんなで降り、途中で分かれる。のりまつは市丸を駆り、帰路へ。途中で偶然コミュ仲間のYYさんとニアミスするも、そのまま高速に乗り伊勢崎市の「モトハウス・ライムグリーン」へ。
注文しておいたシェルパのシール類が届いている。それを受け取り、自宅へ戻る。明日は予定が無いから修理は明日にしよう。でも、早く修理が終わったら、近くの林道へシェイクダウンに行こうかな。
そうだ、まだ陽が高いから下ごしらえをしておこう。オイル抜いて、スプロケ外しておけば・・・っと。
・・・うーん。このシールがいかんのだよな。眺めてると、金属製のスリーブが落ちた。意外とあっさり抜けやがった。やっぱりヘタッてたんだな。ついでに古いシールも取り除いておくか。・・・ん?か・・・固いッ?!ぬぅぅぅぅッ・・・・!「もきっ」と崩れる腐ったシール。なおも果敢に挑むと「つぽんっ」て抜けた♪♪よっしゃ、気持ちイイー♪・・・さて、パーツリストで品番と現品確認しとくか。メモメモ・・・あ、手が汚いや。いーや、つけちゃえ!こっちのシールも・・・はい、できた♪
・・・なあんてやっていたら、いつの間にか修理完了してました。ついでに、リアのアクスルが渋かったので、古いグリスを洗って再度グリスアップ。かなりスムーズに回るようになった。
これら一連の作業の結果、思いもよらないことが・・・!
それはまた今度。
気を持たすほどのもんじゃないんですが(^^;