嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

SSTR2018、行ってきました!

月の光を頼りにおぼろげな道を行く、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。何事も淡い白光の中に径を探るようにつつましくやるのがいいのかな~なんてぼんやり思っている所ございます。
今回は淡い光の中、不安を抱きながら旅をしたけれど、結局は陽光に祝福されたと言うような話をします。



前日。


仕事は4分の3ドン。ホントはいつものように半ドンにして、さっさとスタート地点の下田まで行きたかったのに。午後から代官所のお布令を聴きに行くという外せない用事があり、足止めを余儀なくされました。

一度家に戻ってる時間はもったいないので、装備を大きなリュックにいれ、人麻呂君(690ED)で出勤。昼食後、代官所へ人麻呂君で出かけ、お布令を聴くこと1時間。代官所のトイレで旅の装備へ変身、仕事着はリュックに入れて、部下のねぇさんにお願いして事務所に持って帰ってもらいました。

こうして不思議そうな顔でねぇさんに見送られ、旅が始まったのでした。


今年からは一人旅ではありませんでして、一緒に住み着いてるびわみかんも同行なのです。スタート地点は一緒、コースはオフ車とオンロード車ゆえ途中で分かれ、ゴール近くでランデヴーといった予定。400キロを超える行程で、果たして上手くいきますやら。



今回の一番の心配事


のりまつには神が付いている・・・いや憑いていると、時々言われます。その神とはたぶんこんな感じ。
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シド・ヴィシャス
ファンの人ゴメンナサイ。パンクの神といいたいのです。ほんとに良くパンクします。釘を踏んだり、原因不明だったり。ダートばかりでなく舗装路でも・・・むしろ舗装路の方が多いかも。SSTRでパンクをやっちゃうと、修理で1時間弱取られてしまう。さらに悪いことに、今はいているタイヤは

ミシュラン ANAKEE WILD。アナーキーだなんて、やっぱりパンクなヤツなんですね。だいたい、縁起でもない名前ですよ、コレ。「あなあきー」だなんてね。
このタイヤの何が悪いって、固いんです、ビードが。コレまで固いと思っていた「T63」や「MT21」よりさらに固い。そうすると修理作業が難航するので、どのくらい時間とられるか解ったもんじゃない。実際に作業してみて余計に時間がかかっている経験をしているので、道中のパンクが恐ろしくて仕方がないのです。
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ラジアルだから固いのかな。

なのにわざわざオフロードを走るなんて、まともな判断力があるとは思えないですね、我ながら。

しかしですよ、オフロードを走るためのすべてが揃っているマシンに乗っていて、オフロードを走らない理由ってなんでしょう?海パンはいてるのに海に行かず、銀座をぶらつくようなものじゃないでしょうかね?そういうことです(?)

くだらないたとえ話はともかく、コレが心配すぎて動悸がしていたのでした。パターンと性能が気に入ってるタイヤだけど、次は考えよう。



SSTR2018


スタート地点は伊豆半島の南端、弓ヶ浜。実は一昨年も候補に挙げたのでしたが、秋の開催で制限時間が短く、諦めた経緯もあります。弓ヶ浜のある下田市で前泊するため、びわみかんと途中のPAで待ち合わせて、ひたすら高速で伊豆を目指し、20時ごろ到着。もう疲れちゃった。

下田の海の幸で、初めて1人じゃないSSTR前夜祭を楽しみましたよ。しかし夜は、蚊にジャマされて浅眠でしたが。蚊、滅びろ!




いつもは最初にして最大のクエスト「未明に起床」は、伴侶がいるので心配も半減。二人いればどちらかが起きる・・・ほとんどびわみかん任せでしたが。これうっかり寝過ごしたらイベントが台無しですからね!今年は順当に起きて、余裕を持って弓ヶ浜へ。

夜明け前の海辺、意外と車が通るのですね。これは城ヶ島御前崎もいわきも同様でした。おそらく釣り人。この人たちが異様なハイペースで、これについていけば取り締まりも大丈夫そうだし、気持ちよく早く着けるし、ありがたい存在。

弓ヶ浜に到着。しかし、ちょっと勾配のある止まれのあるT字路で、びわみかん立ちゴケ。これが厄払いとなるか、「幸先悪い」と取るか。

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とてもキレイな円弧を描く、その名のとおりの弓ヶ浜。これに陽が昇ればさぞかし美しいことでしょうが・・・どうも曇りみたい。こればっかりは仕方がない。時間が来たら出発しましょ。

初めての二人でのスタートでうわつきながら時間を待ち、やがて迎えた4:35。・・・予想通り日は出てこないけど、オイラの心のスイッチはONになったぜ!
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心のスイッチはONなんだけど、相変わらず始動性の悪い人麻呂君。キャブのKLX以下という・・・しかもイキッて出発したのに「進入禁止」に突き当たりいきなりUターン。大丈夫なのか、コレ。
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おいおい。

気を取り直していつものBGM「DREAMER SCREAMAER by LOUDNESS」で朝風を切ってスタート!海岸線ではSSTRライダーとすれ違い、朝からヤエーモード!

今回は下田発の参加者は多かったかも。だっていきなり指定道の駅「開国みなと」にいけるんですもの。これでもう一つは完走条件クリア。しかし事もあろうかびわみかん、システムに送るの忘れた!気づいたのが遅く、どこかでもう一回寄る羽目に。大丈夫なのか、コレ。

このあと順当に伊豆半島を縦断し高速で新富士、そこから北上するルート。富士宮すき屋で「まぜのっけご飯朝食」後、びわみかんとは別ルートへ行きます。これが意外と寂しいモノでして。

分かれた理由は、のりまつはちょっとした険道にいくから。ツーリングマップルによると、富士山の絶景が見られるらしいので、ぜひ行ってみたかった!
あと、びわみかんにライダーとして自立してもらいたいという意図もあったり(偉そう)。ここまでの行程でちょっとトラブってメンブレ気味だったので心配もありましたが、心を鬼にして。

険道は、湯之奥井之頭林道。一部舗装が荒れていたり砂が浮いていたりしますが、オンロードバイクでも何とかなるレベルかなと思いました。そして景色は話のとおり、絶景!
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富士山のすその長さを堪能できるスポットでした。ただ、その後のトンネル、照明一切なし!真っ暗!怖い!でも出口が見えるのでまだマシかも。こういう道でパンクするんですよね・・・


なんとか無事に降りて縦貫道から中央道に乗り、諏訪南インターで降りると、間もなく林道金沢線。下見してあるので全く迷う事無く、危ない箇所も予習済みで難なくクリア。
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続いてもう一本、「町道高峯線」。こちらは17キロあり、フラットだけどヌタヌタもあり、バイクがいい感じに汚れる林道です。ここを無事に通れれば「泥ハネで汚れたゼッケンを引っさげて千里浜へ凱旋する」という目標が達成します。

長いダートの時々止まり、荷物や「何やら」が脱落していないかとかパンクしてないかなどをチェック。そしてヌタヌタに遭遇。
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ここで下見の時ベテランOさんがコケているので慎重に・・・なんとか無事クリア。そして舗装路へ降りると何度目かの車体チェック。すべて無事を確認、胸をなでおろしました。この時点で心配事は3分の1ぐらいになり、大分軽くなりました。


快適な山間の高規格な舗装路をのんびり走ります。もう、飛ばす気が全然起きない。軽トラのようなペースでのんびり。気持ちいいモンです。
やがて木曽路に入って中山道を断片的に辿り、こんなところに出ました。中山道36宿「宮ノ越」と37宿「福島」の間にある、中山道の中間地点です。
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ここから日本橋に行くのも三条大橋に行くのも同じ距離と言うわけです。もちろん当時の道を辿って、と言うことですが。

そんなこんなで曲がるところをうっかり通り過ぎちゃって引き返し、国道361号に入りました。チラ見えする御嶽山がなんとも雄大
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雲に虹が?!
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開田高原に入り、有名なソバを食しました。
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「霧しな」
www.kirishina.co.jp

基準の量も知らずに大盛りを注文したら、蒸籠が二つ出てきました。食べ応えがありましたが、香り良くおいしいのでペロッとやっつけちゃいました。
この斜向かいのアイス屋さんに、ハスクの貴公子はやとぅ (id:hayatOoooo)さんが寄ったとか寄らないとか・・・彼とは奇しくもルートが酷似してたりしましたよ。
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事前に聞きかじっていましたが、361号線は変化に富んで爽やかで、景色も良くて楽しい道でした。時にのんびり、時に攻めてみたり、時に止まって撮影してみたり。知らない土地でまったりツーリングを楽しんでいると、これまたSSTRの醍醐味の一つと気づかされます。「旅してんなぁ~!」って満足感。

361号を走り終えて、時間に余裕がある事がわかりました。ここは高山市内を過ぎて北上し、東から白川郷を目指そうと思いました。

しかしその時!いつものアイツが湧いて出てきました。それは・・・

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睡魔!
まっすぐ走っていると視覚では認知しているのに、その感覚の奥の奥の方で「あまいいき」やら「ふしぎなおどり」のような類の間接攻撃で神経をまどろませトリップさせる危険なヤツ!

でも毎度出てくるので対策はバッチリ。すなわち、

寝る!

適当な安全地帯にバイクを止め、寄りかかれるところを探し、なりふり構わず睡眠に神経を集中する・・・バイクが通り過ぎる音がいくつか聞こえた後、意識は遠くへ。

何台目かは解らないけど、やはりバイクの音で目が覚めます。15分ぐらい経っていますが、睡魔のヤツは消え失せました。これぞ必殺「猫眠り」!
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猫は短時間に集中して眠るんだとか。

しかし睡魔は去っても日差しが傾き始め、なんだか面倒になってきた気分。これから細いワインディングを通るのかったるいし、そこで釘でも踏んだら目も当てられない。もっと早く、抜けられないのかなーというのでグーグルマップに相談。清見インターに行く良い道が!よしよし。

無事に中部縦貫道にたどり着き、しつこいほど道の駅やPAに寄ってポイントを稼ぎました。そして目指すは千里浜・・・ではなく、「サンセットパーク内灘」!

そう、今回は同行者がいます。朝霧高原あたりで別れたびわみかんと、ここで待ち合わせ。ややこしい金沢森本インターを上手く抜けて、かほく潟湖畔の気持ちいい道をゆったり流します。
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かほく潟湖畔。遠くにサンセットパークが見えます。

そして傾き始めた陽を愛でながら内灘に到着。無事に再会できました。これはちょっとワクワク体験でしたよ。
f:id:norimaz:20180601200145p:plain矢印のトコにびわみかん。

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びわみかんは氷見の指定道の駅に寄り、完走条件を満たすことができていました。あとはひたすら、千里浜を目指すのみ!この傾き加減であれば、いい写真が撮ってもらえるでしょう!

そう、SSTRではプロが写真を撮ってくれます。早すぎて陽が高いと雰囲気でないし、もちろん日が沈んだ後ではゴールできない。最高のタイミングになるべく、ペースを作ってきたつもりでした。

のと里山海道から眺める日本海、今年も黄金のミルク色に輝いています。「今浜IC」で降りて、止まれを左折を2回、突き当りを右折すると・・・

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渋滞!

千里浜の入り口付近で固まった人たちや、砂浜に入るのに躊躇している人たちで渋滞していました。

しかし千里浜は今年も見事に横たわっています。ここでシステムに送信すればゴール!今年も無事に完走できました!しかも伴侶とともに(照

入り口から少し離れたところで撮影タイム。びわみかんと車体を並べて夕日をバックに。いい陽かげんです。感無量です。
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そうこうしているうちに、いつのまにかバイクの列が形成されていました。これに並ぶのかー・・・
人麻呂君は渋滞が嫌い。オーバーヒートしちゃいそうになるのです。どうせ少しずつしか進まないし、バイクを降りてエンジンかけずに、渋滞に並び押して歩きました。この先6キロぐらい?こんな感じ???日の入りどころか日付変わる前に着くんかいなー

と思ったら、プロの撮影の為の渋滞だった模様。それが過ぎたらまた快走モードに。
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ゴール付近でまたひと渋滞後、ゴールゲートをくぐりました。
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はてなの面々や趣味人の面々はとっくにゴールして我々待ち状態。はやとぅさんと趣味人のおっちゃんおばちゃん達は面識がないけど、なんとか合流してもらい先に宿に行ってもらうよう段取りしてみましたが、待っててくれるとの事。もうしわけない!

バイクを置いて、皆の待っているところにいくとはやとぅさんも無事に合流できていました。それにもう1人すらっとした好男子が・・・?
なんとMOSさん (id:Rustyman) !はやとぅさんと一緒に待っていてくれたんですと?!これは嬉しい!はやとぅさん以外とは会えないと諦めていたのに。ゴール後の楽しみ「神子原米のおにぎり」が心残りだけど、これは嬉しいサプライズでした!
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リザルト
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受付後、比較的近くに取ってもらった宿へGo!調子に乗って地酒呑み比べセットなどを頼んで少し呑みすぎ、温泉入って布団へ。もう落ちた記憶がありません。



翌朝、8:30から完走賞の授与が始まるらしく、なんとなくそこに合わせて行動開始するつもりでした。いつもどおりWっきーさんの独り言で目が覚めるのかと思っていたのですが、ドアからボテッとした何かが飛び込んできて、その声で目が覚めました。その正体はびわみかん。すでに完全体になっていました(化粧済み)。


このあとは皆で千里浜へ。
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撮影して、はやとぅさんはそのまま帰路へ。
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まったね~☆

趣味人のOJISN/BBA達は完走賞をもらいに。その中でもセロー軍団は能登めぐりに出発、のりまつとびわみかんはじゃんけん大会前半に参加し、記念のTシャツを買った後会場を後にしました。Eのさんは最後までいたのかな。

いつもどおり気多大社へお参り、氷見でランチして越中一ノ宮気多神社御朱印を授かったあと、オイルが激減りしていた人麻呂君のためにレッドバロン高岡店で給油、高速ぶっ飛ばして帰路に就きました。



まとめ


SSTRなんて、たかだかルールつきのツーリング。普通に走っていればまず間に合わないことなんてありません。ツーリングにするのか冒険にするのかは参加者次第。
私の場合は冒険にしないと気が済まなくて、それが楽しい。そしてゴールには一日見守ってくれた太陽が神々しい姿で降りてきて祝福してくれ、仲間たちと無事の再会を喜び合うのです。
宿取りから申し込み、ルート選定にモノの準備、当日起こる色んな事。楽しんだ心の量が、各々のプライズとなります。この、世にも大げさな自己満足に1万円を投じるのが、高いと思うかどうかは貴方次第ってことで!(安いとは思いませんw)

最後に

SSTRのゴールは石川県羽咋市にある「千里浜なぎさドライブウェイ」にありますが、この千里浜、ここ20年ほどの間で約半分の幅になっているとか。これを少しでも解消しようと、「1人1砂運動」と言うのを行っているようで、SSTRセレモニーでも吹き上げられた砂を海岸へ返すというイベントを行っています。
これらの運動を、地元の若い人たちが団体を作って行っているようで、セレモニーの舞台の奥でテントを構えていました。ここで彼らの話を聴き、資金の足しになればよいと思いタオルを購入しました。
3000台もの二輪車を受け入れてくれ、熱っぽい挨拶をしてくれた市長さんや、親切な地域の皆さんへの恩返しにでもなればと思っています。そりゃ多少のお金も落としていくし、それも地域の為にもなってはいると思いますが、もう少しエモーショナルな感謝を伝えたいような思いもあったりしまして。


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汚れたゼッケンは性能の証。690ENDUROの走る道は、わざわざ舗装などしていただかなくて結構!こんな遠くへだって来られちゃうし!

でも帰ってからしっかり洗いましたけどね。海辺を走ったから。



さて、来年はどんな冒険をしようかな。