人麻呂が足を替える理由は~KTM690ENDUROのサスペンションについて~
漲る白い力!WP製サスペンション!
690ENDURO 無印は、WP製のダンパーを使用しております。よくわからないけど、なんかスゴそう!「キタコ」や「カヤバ」よりハッタリが効いてる!ロゴもかっこいい!これはいいモノだ!
せっかくのWPも豚に真珠の小並感ですが、解らないながらも少しだけ感じたことを書きます。
ウチの人麻呂は納車時、デュアルパーパスの半オフ半オンのタイヤ(ピレリ・MT90スコーピオン)を履いていました。
ブロックは低く、ほとんどゴツゴツがない。
よりオフ向きなトレールタイヤ(ダンロップD605など)よりはダートでのグリップ力は落ちるハズなのに、グリップ感はトレールタイヤを履いたシェルパと同じぐらい。これって、サスペンションがすごくナイスな働きをしているせいだと思っています。まだトレールタイヤを履かせてみてないので比較できませんが、きっとWP様の足回りのおかげ!
で、このスゴイダンパー、調整ができます。フロントは伸び縮みそれぞれ独立して調整可。リアはそれに加え高速域*1での減衰力まで調整できる。
調整の方法は、ちょっとめんどくさい。
フロントの伸び側はハンドルバーのすぐ下に調整ツマミがついており、手で回すことができますが、他はマイナスドライバーと15のソケット+エクステンションが必要。特にフロントの縮み側はめんどくさい!
固いキャップをこじ開ける必要があり、とってもめんどくさい。いや、マニュアルを見れば、きっと気の利いた開け方があるに違いないよ!
クソの役にも立たないことがお解りいただけましたでしょうか(--;
手で開くようなシロモノじゃないし!
ENDURO Rは改善されていたかと思いますが、無印はこんなところも硬派というか反社会的。結局、マイナスドライバーでこじって開けています。おかげでセッティングを変えてちょっと試すという気が起きないでいます。
で、調整機能の細かさとかはすごいんですが、やはり豚には難解でして。マニュアルには「コンフォート・スタンダード・スポーツ」と調整の目安が書いてあります。こんな感じ↓↓
時計回りに、回らなくなるまで回したところが基準で、そこから反時計回りに○○クリック、と数えます。「コンフォート」が柔らかく「スポーツ」が固いみたい。これはリアの表記ですが、フロントも全く同様。
とりあえず、ざっくりとしたこの基準をアテにしていきたいと思います。
豚がWP様を調整させていただく。
人麻呂のダートデビューはキャンプツーリング。なので、荷物満載。
こんな時マニュアルによると「スポーツモードに設定するべし」との事。はい、了解。
これのおかげか、舗装もダートも、荷物満載していても振り回される感じがしない。安定してしっかり路面に追従してくれている感じ。
しかしこの時は乗り始めで、WP様の恩恵がわからなかった。バカなのりまつは、昨年10月末の2回目のキャンプの時、「スポーツ」に設定せずに「コンフォート」のまま荷物満載でツーリングに臨んだのでした。
舗装路では一抹の不安感が時々よぎる程度で、あまり気にならなかった。「タイヤが減っているせいだろう」ぐらいに思っていましたが、ダートに入ると、差は歴然!以前モタードのXT660Xでヌタ林道走った時のような危なっかしさ!タイヤが咬んでる気がぜんぜんしないし、カーブを曲がれる感じが全然ない!
反省して帰りはちゃんとスポーツモードにしました。すごく走りやすくなった。やっぱWP様、いい仕事してたんですね。
そんで、普段の空荷の時はどうなんだ、ということですが。自分では「スポーツ」のつもりなので始めのキャンプツーの後も「スポーツモード」のままでいました。その状態でダートへ。
・・・ぜんっぜん曲がらない。サスペンションがぜんぜん動いてないような気がする。途中で耐えかねて、コンフォートモードにチェンジしたら、やっと普通になりました。どうも私のやっている事はWP様からしたらスポーツじゃないみたいです(T T)
もっとも、690ENDUROは、KTMの中ではオンロードバイクに属しているのだから、「スポーツ」もオンロードを想定してるんですよ。きっとそう(;゚д゚)
ただ、この後に覚えた「4000走法(4000rpm以下には落とさないようブン回して走る)」で走ると、スポーツモードでもサスが動いてくれるかも・・・?調整がめんどくさいため、試してませんが(^_^;)
外人は足が長い。シート高をどうしよう。
690ENDURO無印は、シート高910mmで日本人にはちょっとキツイ高さ。しかし人麻呂は購入時、リンクを社外品の長い物に変更しローダウンしてありました。仲間のYAMAHA WR250Rと比較したところ、人麻呂の方が低い。でもシェルパよりはだいぶ高い・・・下がっているとはいえ、とっちらかってコケそうな時はちょっと泣かされます。
でもね、オフ車はやっぱり腰高なほうがカッコいいじゃないですか。
KTM群馬に行ったときに診てもらったところ、リンクとダンパーのプリロード、フロントは突き出し量を調整してあり、4センチほど下げてある事が判明。コレだとだいぶ乗り味が変わるんじゃないかとの事。
たしかに以前ぼっちバイカーさんちのりす君・・・じゃなくて690ENDURO Rに乗せてもらった時は、例えばカーブでちょっと曲がろうとすると、マシンが率先して曲がる姿勢を作ろうとしてくれた感じがあった。それが安心感につながり、もっと倒しこんでいける感じがしたものでした。
人麻呂君にそこまで積極性を感じることはできないのでしたが、それはENDURO R とENDURO 無印の差かと割り切っていました。
しかし、カッコよさに加え操作性まで変わっているとなると・・・ノーマルにもどすっかないっしょー?!
ってなわけで、ノーマルリンクを購入しました。いつ着けようか悩んでいる間にエンジンのオーバーホールの必要が浮上し、一緒にやってもらっちゃいました。
見た目、かっこよくなった♪
走行インプレは・・・まだダートやワインディングを走ってないのでわかりません(^^;しかし、サスペンションがよく動くようになった!これは楽しみです。
*1:走ってるスピードが高速な時、というのでなく、ダンパーの動きが速い時という意味ですね。急激に力が加わった時に、どういう風に減衰力を発揮するのか。ということだと思います。