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嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

残された走り屋達~SSTR本番・後編~

SSTR KTM 690ENDURO オフロードバイク ダム ソフトクリーム

意外とタイトな行程だよー・・・的な話の続き。

   

確かに余裕のない行程となりつつある。サーバーダウンのせいで1時間近くはロスしている気分・・・少なくとも林道一本分ぐらいは削られてしまった。しかし、だからといって、すべての行程を削ってしまうのはいかにももったいない。少し回り道して、友人が昔「楽しいぞー」と言っていた茶臼山高原道路を走りました。

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「サーキット禁止」って(^^;

友人が「中部の奥多摩周遊だ」と言ってた通り、広いワインディングが続きます。高速コーナーばかりでつまんないと思っていたら、後半愛知側に下るセクションではいい感じの中速コーナーが続く!それまでたらーっと流していたのが、コーナーに合わせて走っているうちに4000rpm以上回すようにエンジンが要求してくる。へたくそながらもその要求に全力で応える。こうなるとKTMの単気筒LC4の本領発揮、787Bにも劣らない咆哮に乗って、まるで思い通りに速く走っているかのようなを錯覚を起こさせてくれます。人麻呂、オンロードも気持ちイイ!

 

さて、先述の通りこの周辺50キロ半径には道の駅がたくさんあります。茶臼山高原道路周辺で、道の駅を3つ。

「つぐ高原グリーンパーク」

「アグリステーションなぐら」

「どんぐりの里・いなぶ」

そして「風のマルシェ御前崎」以降一台も会わなかったSSTR参加者に、とうとう「どんぐりの里・いなぶ」で遭遇!といっても、バイクが30台ほどもいるのにワタシとその人だけ。しかもすれ違いで入ってきたから挨拶もできず。

 

ここからは、「おばあちゃん市・山岡」に向けてGoogleナビ任せの最速ルート!もともと考えておいたルートはこの際棄てます。途中で道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」へも寄りながら、大きな水車のある「おばあちゃん市・山岡」に到着。

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この時点で12時を少し回ったところ。余裕がありそうだが、ラインでやり取りしている仲間達はすでに飛騨の地。だいぶ後れを取っています。ここで昼食、と思ったがお昼時で満席。仕方なく屋外で売っていたコロッケと五平餅を摂取。いや、旨い!久しぶりの食事だからか?!揚げがサクサク♪小腹を満たし、道の駅を後にします。

そして近くの小里川ダムの横を過ぎる。

・・・?!

不思議な感覚を得てつい二度見。地図では上流から見てるはずなのに、水面が見えず堤体の背面しか見えない?!なんと、どちらが下流かわからないほど水位が低い!びっくりしてUターンし、天端を行ったり来たりしちてよーく眺めちゃいました。

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水面から20メートル以上も上に自然越流式のゲート(てゆーか穴)が9門。これが全部越流したら見事だろうなーと思いつつ、この旅初めてのダムカード ゲット!しました。

   

ここから千里浜のゴールまでのナビをチェック。最速で3時間半つまり16時半ごろのゴール。うん、この最速ルート、行くしかない!コマ地図(手書き)まで用意した中腹林道と2つのWCP「甚平坂」「御母衣ダム」はカーーット!

 

瑞浪市内に降り、昼飯を食べた気がする・・・あまり記憶にない(^^;あとは、直球ロングランに向けて給油、ハイオク満タン!そして瑞浪ICから中央道~東海環状~東海北陸道へ!林道も得意で舗装のワインディングも楽しい、だけど高速も得意!なんて欲張りなヤツなんだ690エンデューロいやさ人麻呂!すごいぞ!フロント21インチのチューブタイヤのせいか、モタードのXT660Xのようにはいかないけど。 皆に遅れを取った分はぐいぐい追い上げて、でも一応途中のSAPAは寄ってスタンプゲットしておく。ひるがの高原SAで、この旅初のソフト!

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このワタシが、旅に出て午後に初ソフトとは!「ご当地モノじゃなきゃ嫌」というこだわりがあるから、よけい出会いにくいんですけどね。

 

東海北陸道は、所々1車線になる。バスやトラックも走っており、気が急くのりまつの行く手を塞ぐ。そして山深い飛騨の国に入ると天気も不穏に。時々雨を降らせては気力を削ぎ、前を走るトラックの跳ね上げる水しぶきがさらに視界まで悪くし、ストレスいっぱいの道行き。去年はこの白川郷で優雅に観光を楽しんでいたというのに。トンネルが多いのがせめてもの救いで、雨で芯まで冷やされることは免れました。そして2車線に入れば、周囲を確認した後(白黒や怪しいクラウンなど)、人麻呂に鞭を入れ先を急ぐ。

そんな時、負けず嫌いのサンデードライバーが無駄に競って来る。なめんなミニバンごときが!こちとら積載性と居住性と耐久性と快適性と耐候性と利便性と安全性まで犠牲にしてまで動力性能を手に入れてるんだ、負けるかよ?!

・・・すでに負けてる感は拭いきれないが、無事に先に行かせて無駄なバトルは幕を閉じる。ぶっちぎってやらないのかって?!そんなの数秒間、車ではありえない加速を見せつけてやればよし!国家権力が白黒の車で襲い掛かってきたらひとたまりもありませんもの。それに私の目標は無傷で千里浜に着くこと。まっすぐな公道なんてバトルする意味も価値もなし。

 

平野部に入ると道も乾き始める。去年は余裕があったので、日本海を見たい一心でかほく市の道の駅「内灘」に寄りました。海辺なのに高い位置にあり見晴らしの良い道の駅。

たくさんの山を乗り越えて、早朝からずっと日本海を目指して走ってきた。そして「内灘」に向かう大きくカーブした坂を上りきる・・・と、金沢大学病院が視界を塞ぐが、建物を過ぎれば日本海が見える!

あのときの感動は忘れられない。今年はここで初参加のBみかんさんと待ち合わせていましたが、時間差ができすぎてしまったのと渋滞が心配だったので先に行ってもらい、ワタシも寄らずに先を急ぎました。のと里山海道から遠くの高台に金沢大学病院が見える。そして行く手はまた雨。かまわず先へ。左手には日本海が広がっているが、妙に気が焦っていて今ひとつ感動に浸る余裕が無い。ゴールは目の前、時間も余裕があるのに。

 

やがて「今浜IC」につきのと里山海道を下りる。松原の向こうにはゴールのある「千里浜なぎさドライブウェイ」が。すでにたくさんのライダーが集まっており、砂の堆積したアスファルトと浜の境目をオンロードバイクおっかなびっくりそろそろ~と越えているのを尻目に、無遠慮に進入!こーゆーのも得意、っていうか大好物♪♪ 雨も止んだ!

そして広がる浜に打ち寄せる波。遠くたゆたう日本海!さすがに感動を禁じえません・・・今年も走りきった。日本海に会えた。完走を喜び撮影にいそしむライダー達とも目に見えない連帯感をわかちあい、砂浜の道をゆったり楽しみながらゴールゲートへ向かいます。

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プロが撮った写真。

 

8キロの砂浜の道の終わりに、赤いゲートが見えてきます。ゴール手前に土色の有名ライダー加曾利隆さんが居てハイタッチ。

 

そして17時10分・・・ついについにゴーーーール!

   

ゴールゲートから駐輪場に行く道に主催者の風間深志さんもいてハイタッチ!内灘で落ち合うはずだったBみかんさんとも無事に会えました。あまり差がなくゴールしたみたい。幸いゴール前もゴール後のチェックも全く待たずにできました。去年はここで待たされて、和倉温泉の宿に着いたのが9時過ぎ・・・今年は急いだ甲斐もあって、他の皆のゴールを待つ余裕がありました。

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協賛してるんですね。あと、BMWとかトライアンフも。

今年も富山の神子原米のおにぎりとアサリ汁のサービスブースが出ていまして、地元の妙齢のお姉さん方がかいがいしく振舞ってくれます。 f:id:norimaz:20161009231821j:plain うーん、これは格別!Bみかんさんとラインをチェックしながら仲間を待っていると、参加はしなかったけど千里浜で落ち合う予定だったEなさんと会うことができました。程なくして、途中で一緒になったらしきN子さんとWたるさんがゴール!ともに完走を喜び合いました。

去年はひとりだった。それでも感動しましたが、来年はダートスタイルの仲間でこれを分かち合いたい!と強く思い、今年それが叶いました。まさに感無量です(T-T)

 

まだEのさん(Eなさんとは別人物)がゴールしていない・・・ラインにも沙汰が無い・・・どうしたか心配しているうちに日没時刻。太鼓が鳴り花火が上がります。 f:id:norimaz:20161009231801j:plain 花火を見上げていると水滴がポツポツ。また雨が来ました。ひどくなる前に撤収。今夜も雨が降るそうだが、WたるさんとN子さんとEのさんはキャンプ予定。マジで?と思ったら、あっさり掌返りまして、N子さんとWたるさんは我々と同じ、MPさんが取っておいてくれた宿へ転がり込むことに。無事にゴールしたらしきEのさんはキャンプを敢行するそう。

宿へTELし2名増加の受け入れを確認すると、8畳の部屋を取ってあるので、食事なしで多少狭くなっても良ければ素泊まりの料金で受けてくれるとの事。良かった♪

SSTRの時はいつもこんな感じらしく、宿も観光協会と協力しスペシャル態勢を取っている様子。これで何が良かったかというと、みんなで祝賀会ができる!実はキャンプ組と分かれてしまうのが残念でならなかったのです。雨のおかげで祝賀会ができるようになりました。

しかしこの雨、とんだ曲者。駐輪場に戻り出発の準備を整えていると徐々に本気モードに。宿も遠くないし合羽着ないで行っちゃえ!しかしガス欠寸前ののりまつが皆を付き合わせて給油。その後、宿に向かうにつれ徐々に激しくなる。ナビが頼りなのに雨の中では見ることも操作もままならず。そうしたときにめったに電車が通らなそうな踏切が降りる。さらに駅がすぐそばにある為、客の乗り降りの時間まで待たされる。そのうえ雨は急激に豪雨モードに豹変し、さらにさらに後を見るとN子さんとWたるさんがついてきていない・・・すでに宿の近くにいるのにナビは誤動作起こすし、惨めな濡れ鼠とはまさに今の我々の事。体の心まで濡れつくしました。

 

しかし、なんとかようやく宿へたどり着き、N子さんとも連絡が取れました。信号待ちで離れてしまったとの事。雨のミラーで後続がいる事は確認していたが、全員いるかまでは逐一確認しないのではぐれてしまった様子。こんな時、事前にMPさんがラインのノートに宿の情報を挙げておいてくれたのが役に立ちました。それを見て自力で来てもらうことに。

我々は玄関先で下ろせる荷物は下ろさせてもらう。しかし全員揃わないとチェックインできないらしく、濡れたまま玄関先で二人を待つ。さすがに風邪引きそうなので、ロビー脇の小部屋で着替えをさせてもらいました。そうして待ってる間にも、あとからあとからSSTR参加者の濡れ鼠が続々と現れました。

ほどなく番頭さんが「夕食がナマモノなので、先に食べちゃってください」との話。二人には悪いけど、良かった。待ちに待ったビールと、地元の海鮮モノ。EなさんとBみかんさんと3人でおいしくいただいていると、窓の外にバイクの光が。二人が到着した模様。やっと全員揃いました。

 

8畳に大人5人、荷物は濡れてて5人それぞれ行商人並みの量。人も荷物も居場所が無くて困っていると、若女将さんが近くのパントリーやリネン室を空けてくれ、しかも濡れた物を乾かすようにボイラー室まで空けてくれたのでした。洗濯竿付き!どうせ明日も雨だけど、これで濡れたジャケットに袖を通さないで済みます。感謝感謝。 各自入浴した後は、N子さんが迷ったついでに寄ったコンビニで購入していてくれたつまみで祝賀会! f:id:norimaz:20161009231915j:plain やはり人数が多いほうが楽しい!

一方Eのさんといえば、一部の誘われた人限定の祝勝会に参加していた模様。そしてこれから、決して優しくない雨の中テント設営してキャンプを敢行するとの事。すごすぎ。

 

こうして各自の冒険譚を肴に酒は進み、夜は更けていきました。

 

次号、最終回「紫の残響~SSTR・エピローグ~」へつづく。