嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

猫ぢや猫ぢやと仰いますが

野良猫に見つめられると、生き物としての価値を見定められているような気持ちになる嵩屋天狗堂、番頭ののりまつでございます。このほど長年の念願がかないましたというようなお話を致します。
なお今回、バイクは一切出てきません。


念願。


念願といっても何のことはありません、猫との同居を始めたというだけです。
動物にはさほどの興味もなかったのですが、いつの頃からだったか、猫のただずまいに何ともいえない愛着というか親近感というか羨望というかシンパシーといったような物を感じ、いつか同居してみたいという気持ちが長い時間をかけて徐々に徐々に強くなっていったのでした。

想いが募る日々を送る中、ちょっとした人生の転機を迎え転居の必要が生じ、必死に「猫可」の賃貸を探してなんとか見つけ出しました。「ペット可」ではダメですね、「ペットはいいよ、でも猫はダメー」ってな話が多い。
そして人生の転機ついでに「ビーストテイマー」の資格を持つ伴侶を得たことも重なり、いよいよ実現可能な条件が揃ってきました。

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「ビーストテイマー」でググって上の方に出てきたキャラ。寸詰まりでちょっと妻に近いかも?ちなみに猫耳は生えてません、念のため。


あとはお迎えする猫様に出会うだけです。



出会い


どんな猫をお迎えするか。これは始めから「保護する必要がある猫」と決めていました。ペットショップにいるお高い猫たちは可愛くてキレイでしたが、そんなに資金は潤沢では無いし、世の中には保護したほうが良い猫がたくさんいるらしい事を知っており、保護猫サイトを読み漁っていたのでした。
www.neco-republic.jp

www.pet-home.jp


そんな日々を送る中、なんと妻の実家に居付いていた野良猫が、4匹生んだとの報が。縁は異なもの、このタイミングを逃す手はありません。
黒毛の父親と白キジの母親「ホホ」の間に、キジトラ♂①・キジトラ♂②・黒毛♀・白黒ハチワレ♂の4匹。このうち、妻の見立てでキジトラ2匹を嵩屋天狗堂で引き取り、黒毛は関東近辺で貰い手を捜し、ハチワレはちょっとおバカなので母の元に残すことになりました。

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母猫の「ホホ」。可愛く鳴いては餌をせびり、時々モグラや蛇を獲ってお返しに来る、したたかで賢く、狩りがうまくて義理堅い、できる女です。父は、時々ふらっと現れるけど、絡みなし。

野良は人に慣れさせるのが大変だったり警戒心が強かったりで何かとハードルが高いとの事でしたが、ウチの妻は歴戦のビーストテイマーなので、きっと大丈夫!しかしここで問題が。

妻の実家ののっぴきならない用事で、妻が遠い実家にしばらく帰ることに。素人のりまつが1人で世話をするのは全く持って自信がない。そしてのりまつ自身も妻の実家に行かなければならない事もあり、しばらく延期に。


こうして延びに延びて、転居から約1年目、ようやくお迎えする日が来ました。遠い遠い妻の実家へ、車で迎えに行きましたよ。
野良の捕獲は困難を極めることが予想されましたが、さすがは歴戦のビーストテイマー。この日に備えて、母屋と屋根続きになっている納戸の様な所で餌を与える習慣をつけさせていました。ここで餌を食べているところを捕獲!キジトラ2匹と黒1匹。
車にケージをあらかじめ組んでおいて、3匹をその中に入れ遠路はるばる埼玉へお引越ししました。始め少し鳴いていましたがそのうち静かになり、死んでしまってないか心配になるほどでした。
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仲良く暮らしていた母子を引き離すのは、なんだかとても切なかったのです。人間の身勝手で引き離してしまったと考えてみたり、人間が文明を作ってしまったばかりに生きにくくなってしまったのではないか、とか変な誇大妄想まで膨れ上がったりして。

母子でまったり過ごすほど幸せでは無いかもしれないけれど、あったかいところで食うに困らない生活する事だけは保障するから、かんべんな!



Ready to 猫


猫は人間と同じ生き物ですが、生態が大きく異なる為、専用の生活用品や環境が必要です。初心者のりまつが飼おうというのだからなおさら、ハード面を適切に整備する事は重要であると考えます。

うーん。なんかお役所の通知みたいな文章ですね。

要するに、使えるものはなんでも使って、快適猫生活を致しましょうってことですね。こちらにはビーストテイマーがついてるんですし。

彼女の指導の下、初めはケージ(猫小屋)で飼うのがよいとの事で、3階建ての大きなケージを用意しました。3匹もいるし、猫の運動量はすごいらしいから。
item.rakuten.co.jp
item.rakuten.co.jp

ケージは壁際に設置予定。ケージ越しに壁をガリガリする事は想像に難くありません。なので、ベニヤ板でガードしました。

あと、トイレ。猫の数+1がいいとの事ですが、とりあえず1つ購入。
item.rakuten.co.jp
これに加え、使い慣れているダンボール箱トイレも継続使用。後でさらに1つ追加しました。始めに買った物は、大きすぎて現在使っておりません。
トイレ関係では、猫砂も。紙ベースの素材にしました。さらににおい防止の為の「デオシート」。猫のトイレの砂の下に仕込んでおきます。


これでだいたいの受け入れ態勢ができたかな。ちなみに、のりまつに食事係をやらせてくれました。「ご飯をくれる人」と思われることは信頼関係を作るのに手っ取り早いみたい。さすが専門家、よく考えています。

今後、馴れてきたらケージを解放・縮小し、キャットタワーを購入します。そしてキャットタワーとケージを連結するキャットウォークを設置し、縦横無尽に遊べるように環境を作る予定。
はやく馴れないかな♪



それでは嵩屋天狗堂に配属になった、猫店員を紹介します。

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兄ちゃんキジトラ「たも」
一番人馴れしやすい子。おとなしくて動きも少ないけど、一番ナイーブかも。したたかで賢い感じと、ハスキーボイスは母親の「ホホ」譲り。

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弟君キジトラ「うも」
食欲は一番。兄ちゃんよりやんちゃで馴れにくいかも。しゅっと長い顔立ちが「ホホ」っぽい。「しゃーっ」はするけど引っ掻くような事はしません。

黒メスは、新しい飼い主さんに付けてもらいたいので名無しですが、便宜上呼び名をつけました。
「ねり」
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身のこなしの軽さは一番で好奇心も1番強いみたい。初めケージでぎゅっと3匹怯え固まっている中で、始めに動き出したのはこの子。でも臆病さも1番で、逃げ足が速い。この子にも「しゃーっ」とされましたが、やっぱり手は出さない子。


名前の由来は・・・まあどーでもいいですね(笑)




来てからようやく1週間。「しゃーっ」てされたり壁ガリやられたりでヘコむこともあったけど、ようやく顔を覚えてくれた・・・かな。



仕事は憂鬱で仕方ない今日この頃ですが、毎日帰るのが楽しみです。
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戦士の休息

タイヤ交換が、やっと少しだけ上達したような気がする嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。髷を結っていない里見浩太朗やら松平健に違和感を覚えますよね?今回はそんなお話しです。いや、ちょっと違うか。まあいいですよね、どーでもw



旭龍、髷を下ろす


「旭龍」とはうちの参号機KLX125の事ですが、ここしばらく武装状態でありました。モトクロスやエンデューロ参加のため、燈火類やフェンダーが外してあり、タイヤはモトクロス用。このため公道を走行できない状態だったのです。

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戦闘中、陣営にて
目的もなく遠くのコースに行くのもかったるく、かといってレースに楽しく参加する自信も無く(体力的に)、もちろんコンビニに行くアシ代わりにも使えず、休眠状態にありました。

しかしこのまま眠らせておくのは本意ではなく、通勤・ツーリングにも使いたい。手軽なチャリンコ代わりでもいい。
そんなわけで髷を一旦下ろして武装解除し、ストリートファイターとして再起動しました。



工事をしながらイラつく。


純正のウィンカーは、同じKのつく会社同様脆いので、ワレンズに換装してありましたが、どうやって着けてたか忘れた・・・その試行錯誤で結構な時間を食ってしまいました。そしてフェンダーとリアカウルの共締め作法がまどろっこしく、めんどくさくてムカつきました。

そしてタイヤ交換。相変わらず小径ホイールは固いけど、なんとか穴を空けずにできたっぽい!よしよし。しかしここからがイラつきどころ。
ホイールのカラーが左右に着いていて、しかもすぐ落ちる!チェーン咬ませて、キャリパーの間に入れ込んで・・・ってやってると、必ずどちらかのカラーが落ちる!鉄ッチンでクッソ重たいホイールを持ち上げながら一生懸命帳尻合わせてるのに、すぐ「カタン」と落ちる、あのカラー!貴様などいらーん!と言って夏の夜空にぶん投げてやりたい衝動を抑えながら、なんとかアクスルボルト貫通!おめでとう!
しかもチェーンアジャスターもまどろっこしいわりに合わせにくく分かりにくい、ゴミのような構造なんだ。同じカワサキでも、先輩のシェルパはあんなに分かりやすくて合わせやすいのに。



さりとて、無事工事終了


なんとか無事に終了。ピンクのゆるキャラ付きのナンバー付けて、エンジン始動!意外にもすんなりかかった!タケガワのマフラーの快音!キモチイイ!そのままコンビニへならし。
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盗まれやすいナンバーなので、蝶ネジに変更しましたけどめんどくさい。いくら人気のゆるキャラが付いているからって、他人のナンバー盗んで何の意味があるのだろう。

さて、これで公道仕様になったけど、戦士の血はこのまま眠るはずもなく、そのうち最武装し大銀杏を結うことでしょう。

690ENDUROに2年ぐらい乗ってみた感想文。

クリームチーズに魚の塩漬けで泥臭い泡盛にもベストマッチ、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。2016年の夏に嵩屋天狗堂2号機・690ENDURO「人麻呂」をお迎えしてから、もうすぐ2年になります。この間で感じた690ENDUROの性格について、好き嫌いでお話したいと思います。



690ENDUROの嫌いなこと。


*燃費走行
乗り始めてしばらくは、負荷の少なそうな回転域でアクセル一定で燃費走行を心がけていたのですが、見事に裏目に出ました。車のペースに合わせて街乗りするには、だいたい3000回転ぐらい回して巡航する感じですが、終始この状態で走っているとエンジン内にマヨネーズが溜まるようです。ヘッドのオーバーホールをしてもらった時に、まさにこの状態でした。
↓↓「人麻呂、マヨラー事件」
norimaz.hatenablog.com


*渋滞
もうファン回りっぱなし。停車時にエンジンストールもしやすくなる。始動性が悪くなる。挙句の果てには吹き返しでスロットルボディが外れる。
↓↓「人麻呂、ポン!事件」
norimaz.hatenablog.com


*人に合わせる
林道などでゆっくりペースの人の後を走っているとエンジンがギクシャクしてしまう上にサスペンションが動かず、まともに操ることができません。また、人のペースに合わせているとマヨネーズが溜まるのは先述のとおり。
↓↓「人麻呂、思春期疑惑」
norimaz.hatenablog.com



*新鮮じゃないオイル
2000キロぐらい走ったあたりからとシフトフィールが悪くなり、量も減り始めます。換えてやると途端に上機嫌になります。
あと、とある消息筋によれば暖気も良くないとか。オイルポンプがないので、アイドリングではヘッドまでオイルが回らないのだとか。やはりいくらか回してやらないといけないみたいです。



何が好きなのか。


上に挙げた、逆の事をすればよいのでしょう。

まずエンジンはきっちり回す。たとえば、5000回転ぐらいをキープして風を当ててやりながら高速道路を走った後なんかは機嫌よさそうです。
早めのシフトアップで燃費改善?ダメデース!街乗りでもぶん回すよう心がけ、楽しい道になったら4000回転以上キープして走る事。こうする事で仲良くなれると思います。なんか2stみたい。でも、コレやると別の職種のヒトと仲良くするハメになる可能性が・・・気をつけましょう。
4000回転以上回す事を意識し始めてから、音は気持ちいいしサスは良く動くし、ずいぶん楽しく走れるようになりました。

次にオイル交換。タイミングは人それぞれと思いますが、のりまつは2000~3000キロの間で行います。でも2000後半ではもう機嫌が悪い悪い。


次にオーバーホール。20000キロでバルブ調整にロッカアームの点検(古い機種のは破断しやすいので、対策品に交換したほうがいいかも)など。40000キロで腰下も全部。この場合、諭吉様が30名ほど必要なようです。

あとは燃料ポンプは壊れやすいらしいので要点検かと。原因としては、給油口が樹脂の為ホコリがタンクに入りやすいとか、マフラーの近くにあるためイカれやすいとか諸説あるようです。
のりまつはどちらの説も信じておりまして、マフラーの通り道に断熱貼ったり、給油口をアルミ製のに変えたりしています。
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ちなみにアクラポビッチのマフラーは、燃料ポンプから少し遠ざけるような配管になっています。
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結局、こういうところをこんな風に走るようにできているのでしょう。
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渋滞の都会なんて、690ENDUROにとっちゃ砂漠より過酷と言うところでしょうね。そんで、ガッツリ回してキッチリメンテする。そういう乗り方がいいんでしょうね。

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しかし楽しいバイクです。近くの林道走ったり、遠くの砂浜を目指したり、舗装のワインディングを走ったり、道なき道をアタックしたりレースに出たり(これはほかのヒト)。どれも完全に向いているわけではないので多少の苦労が伴いますが、そこがまた旨みの部分なのかも。メンテサイクルが日本車より短い事以外は。あとどれくらい乗れるかな。ホンダみたいに長持ちする車体だったらいいのに、それは性能とトレードオフなんでしょうね。それもまたバイクの醍醐味なのかもです。


今日はバーボン!次はいつ更新するやら。

SSTR2018、行ってきました!

月の光を頼りにおぼろげな道を行く、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。何事も淡い白光の中に径を探るようにつつましくやるのがいいのかな~なんてぼんやり思っている所ございます。
今回は淡い光の中、不安を抱きながら旅をしたけれど、結局は陽光に祝福されたと言うような話をします。



前日。


仕事は4分の3ドン。ホントはいつものように半ドンにして、さっさとスタート地点の下田まで行きたかったのに。午後から代官所のお布令を聴きに行くという外せない用事があり、足止めを余儀なくされました。

一度家に戻ってる時間はもったいないので、装備を大きなリュックにいれ、人麻呂君(690ED)で出勤。昼食後、代官所へ人麻呂君で出かけ、お布令を聴くこと1時間。代官所のトイレで旅の装備へ変身、仕事着はリュックに入れて、部下のねぇさんにお願いして事務所に持って帰ってもらいました。

こうして不思議そうな顔でねぇさんに見送られ、旅が始まったのでした。


今年からは一人旅ではありませんでして、一緒に住み着いてるびわみかんも同行なのです。スタート地点は一緒、コースはオフ車とオンロード車ゆえ途中で分かれ、ゴール近くでランデヴーといった予定。400キロを超える行程で、果たして上手くいきますやら。



今回の一番の心配事


のりまつには神が付いている・・・いや憑いていると、時々言われます。その神とはたぶんこんな感じ。
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シド・ヴィシャス
ファンの人ゴメンナサイ。パンクの神といいたいのです。ほんとに良くパンクします。釘を踏んだり、原因不明だったり。ダートばかりでなく舗装路でも・・・むしろ舗装路の方が多いかも。SSTRでパンクをやっちゃうと、修理で1時間弱取られてしまう。さらに悪いことに、今はいているタイヤはミシュラン ANAKEE WILD。アナーキーだなんて、やっぱりパンクなヤツなんですね。だいたい、縁起でもない名前ですよ、コレ。「あなあきー」だなんてね。
このタイヤの何が悪いって、固いんです、ビードが。コレまで固いと思っていた「T63」や「MT21」よりさらに固い。そうすると修理作業が難航するので、どのくらい時間とられるか解ったもんじゃない。実際に作業してみて余計に時間がかかっている経験をしているので、道中のパンクが恐ろしくて仕方がないのです。
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ラジアルだから固いのかな。

なのにわざわざオフロードを走るなんて、まともな判断力があるとは思えないですね、我ながら。

しかしですよ、オフロードを走るためのすべてが揃っているマシンに乗っていて、オフロードを走らない理由ってなんでしょう?海パンはいてるのに海に行かず、銀座をぶらつくようなものじゃないでしょうかね?そういうことです(?)

くだらないたとえ話はともかく、コレが心配すぎて動悸がしていたのでした。パターンと性能が気に入ってるタイヤだけど、次は考えよう。



SSTR2018


スタート地点は伊豆半島の南端、弓ヶ浜。実は一昨年も候補に挙げたのでしたが、秋の開催で制限時間が短く、諦めた経緯もあります。弓ヶ浜のある下田市で前泊するため、びわみかんと途中のPAで待ち合わせて、ひたすら高速で伊豆を目指し、20時ごろ到着。もう疲れちゃった。

下田の海の幸で、初めて1人じゃないSSTR前夜祭を楽しみましたよ。しかし夜は、蚊にジャマされて浅眠でしたが。蚊、滅びろ!




いつもは最初にして最大のクエスト「未明に起床」は、伴侶がいるので心配も半減。二人いればどちらかが起きる・・・ほとんどびわみかん任せでしたが。これうっかり寝過ごしたらイベントが台無しですからね!今年は順当に起きて、余裕を持って弓ヶ浜へ。

夜明け前の海辺、意外と車が通るのですね。これは城ヶ島御前崎もいわきも同様でした。おそらく釣り人。この人たちが異様なハイペースで、これについていけば取り締まりも大丈夫そうだし、気持ちよく早く着けるし、ありがたい存在。

弓ヶ浜に到着。しかし、ちょっと勾配のある止まれのあるT字路で、びわみかん立ちゴケ。これが厄払いとなるか、「幸先悪い」と取るか。

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とてもキレイな円弧を描く、その名のとおりの弓ヶ浜。これに陽が昇ればさぞかし美しいことでしょうが・・・どうも曇りみたい。こればっかりは仕方がない。時間が来たら出発しましょ。

初めての二人でのスタートでうわつきながら時間を待ち、やがて迎えた4:35。・・・予想通り日は出てこないけど、オイラの心のスイッチはONになったぜ!
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心のスイッチはONなんだけど、相変わらず始動性の悪い人麻呂君。キャブのKLX以下という・・・しかもイキッて出発したのに「進入禁止」に突き当たりいきなりUターン。大丈夫なのか、コレ。
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おいおい。

気を取り直していつものBGM「DREAMER SCREAMAER by LOUDNESS」で朝風を切ってスタート!海岸線ではSSTRライダーとすれ違い、朝からヤエーモード!

今回は下田発の参加者は多かったかも。だっていきなり指定道の駅「開国みなと」にいけるんですもの。これでもう一つは完走条件クリア。しかし事もあろうかびわみかん、システムに送るの忘れた!気づいたのが遅く、どこかでもう一回寄る羽目に。大丈夫なのか、コレ。

このあと順当に伊豆半島を縦断し高速で新富士、そこから北上するルート。富士宮すき屋で「まぜのっけご飯朝食」後、びわみかんとは別ルートへ行きます。これが意外と寂しいモノでして。

分かれた理由は、のりまつはちょっとした険道にいくから。ツーリングマップルによると、富士山の絶景が見られるらしいので、ぜひ行ってみたかった!
あと、びわみかんにライダーとして自立してもらいたいという意図もあったり(偉そう)。ここまでの行程でちょっとトラブってメンブレ気味だったので心配もありましたが、心を鬼にして。

険道は、湯之奥井之頭林道。一部舗装が荒れていたり砂が浮いていたりしますが、オンロードバイクでも何とかなるレベルかなと思いました。そして景色は話のとおり、絶景!
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富士山のすその長さを堪能できるスポットでした。ただ、その後のトンネル、照明一切なし!真っ暗!怖い!でも出口が見えるのでまだマシかも。こういう道でパンクするんですよね・・・


なんとか無事に降りて縦貫道から中央道に乗り、諏訪南インターで降りると、間もなく林道金沢線。下見してあるので全く迷う事無く、危ない箇所も予習済みで難なくクリア。
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続いてもう一本、「町道高峯線」。こちらは17キロあり、フラットだけどヌタヌタもあり、バイクがいい感じに汚れる林道です。ここを無事に通れれば「泥ハネで汚れたゼッケンを引っさげて千里浜へ凱旋する」という目標が達成します。

長いダートの時々止まり、荷物や「何やら」が脱落していないかとかパンクしてないかなどをチェック。そしてヌタヌタに遭遇。
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ここで下見の時ベテランOさんがコケているので慎重に・・・なんとか無事クリア。そして舗装路へ降りると何度目かの車体チェック。すべて無事を確認、胸をなでおろしました。この時点で心配事は3分の1ぐらいになり、大分軽くなりました。


快適な山間の高規格な舗装路をのんびり走ります。もう、飛ばす気が全然起きない。軽トラのようなペースでのんびり。気持ちいいモンです。
やがて木曽路に入って中山道を断片的に辿り、こんなところに出ました。中山道36宿「宮ノ越」と37宿「福島」の間にある、中山道の中間地点です。
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ここから日本橋に行くのも三条大橋に行くのも同じ距離と言うわけです。もちろん当時の道を辿って、と言うことですが。

そんなこんなで曲がるところをうっかり通り過ぎちゃって引き返し、国道361号に入りました。チラ見えする御嶽山がなんとも雄大
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雲に虹が?!
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開田高原に入り、有名なソバを食しました。
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「霧しな」
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基準の量も知らずに大盛りを注文したら、蒸籠が二つ出てきました。食べ応えがありましたが、香り良くおいしいのでペロッとやっつけちゃいました。
この斜向かいのアイス屋さんに、ハスクの貴公子はやとぅ (id:hayatOoooo)さんが寄ったとか寄らないとか・・・彼とは奇しくもルートが酷似してたりしましたよ。
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事前に聞きかじっていましたが、361号線は変化に富んで爽やかで、景色も良くて楽しい道でした。時にのんびり、時に攻めてみたり、時に止まって撮影してみたり。知らない土地でまったりツーリングを楽しんでいると、これまたSSTRの醍醐味の一つと気づかされます。「旅してんなぁ~!」って満足感。

361号を走り終えて、時間に余裕がある事がわかりました。ここは高山市内を過ぎて北上し、東から白川郷を目指そうと思いました。

しかしその時!いつものアイツが湧いて出てきました。それは・・・

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睡魔!
まっすぐ走っていると視覚では認知しているのに、その感覚の奥の奥の方で「あまいいき」やら「ふしぎなおどり」のような類の間接攻撃で神経をまどろませトリップさせる危険なヤツ!

でも毎度出てくるので対策はバッチリ。すなわち、

寝る!

適当な安全地帯にバイクを止め、寄りかかれるところを探し、なりふり構わず睡眠に神経を集中する・・・バイクが通り過ぎる音がいくつか聞こえた後、意識は遠くへ。

何台目かは解らないけど、やはりバイクの音で目が覚めます。15分ぐらい経っていますが、睡魔のヤツは消え失せました。これぞ必殺「猫眠り」!
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猫は短時間に集中して眠るんだとか。

しかし睡魔は去っても日差しが傾き始め、なんだか面倒になってきた気分。これから細いワインディングを通るのかったるいし、そこで釘でも踏んだら目も当てられない。もっと早く、抜けられないのかなーというのでグーグルマップに相談。清見インターに行く良い道が!よしよし。

無事に中部縦貫道にたどり着き、しつこいほど道の駅やPAに寄ってポイントを稼ぎました。そして目指すは千里浜・・・ではなく、「サンセットパーク内灘」!

そう、今回は同行者がいます。朝霧高原あたりで別れたびわみかんと、ここで待ち合わせ。ややこしい金沢森本インターを上手く抜けて、かほく潟湖畔の気持ちいい道をゆったり流します。
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かほく潟湖畔。遠くにサンセットパークが見えます。

そして傾き始めた陽を愛でながら内灘に到着。無事に再会できました。これはちょっとワクワク体験でしたよ。
f:id:norimaz:20180601200145p:plain矢印のトコにびわみかん。

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びわみかんは氷見の指定道の駅に寄り、完走条件を満たすことができていました。あとはひたすら、千里浜を目指すのみ!この傾き加減であれば、いい写真が撮ってもらえるでしょう!

そう、SSTRではプロが写真を撮ってくれます。早すぎて陽が高いと雰囲気でないし、もちろん日が沈んだ後ではゴールできない。最高のタイミングになるべく、ペースを作ってきたつもりでした。

のと里山海道から眺める日本海、今年も黄金のミルク色に輝いています。「今浜IC」で降りて、止まれを左折を2回、突き当りを右折すると・・・

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渋滞!

千里浜の入り口付近で固まった人たちや、砂浜に入るのに躊躇している人たちで渋滞していました。

しかし千里浜は今年も見事に横たわっています。ここでシステムに送信すればゴール!今年も無事に完走できました!しかも伴侶とともに(照

入り口から少し離れたところで撮影タイム。びわみかんと車体を並べて夕日をバックに。いい陽かげんです。感無量です。
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そうこうしているうちに、いつのまにかバイクの列が形成されていました。これに並ぶのかー・・・
人麻呂君は渋滞が嫌い。オーバーヒートしちゃいそうになるのです。どうせ少しずつしか進まないし、バイクを降りてエンジンかけずに、渋滞に並び押して歩きました。この先6キロぐらい?こんな感じ???日の入りどころか日付変わる前に着くんかいなー

と思ったら、プロの撮影の為の渋滞だった模様。それが過ぎたらまた快走モードに。
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ゴール付近でまたひと渋滞後、ゴールゲートをくぐりました。
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はてなの面々や趣味人の面々はとっくにゴールして我々待ち状態。はやとぅさんと趣味人のおっちゃんおばちゃん達は面識がないけど、なんとか合流してもらい先に宿に行ってもらうよう段取りしてみましたが、待っててくれるとの事。もうしわけない!

バイクを置いて、皆の待っているところにいくとはやとぅさんも無事に合流できていました。それにもう1人すらっとした好男子が・・・?
なんとMOSさん (id:Rustyman) !はやとぅさんと一緒に待っていてくれたんですと?!これは嬉しい!はやとぅさん以外とは会えないと諦めていたのに。ゴール後の楽しみ「神子原米のおにぎり」が心残りだけど、これは嬉しいサプライズでした!
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リザルト
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受付後、比較的近くに取ってもらった宿へGo!調子に乗って地酒呑み比べセットなどを頼んで少し呑みすぎ、温泉入って布団へ。もう落ちた記憶がありません。



翌朝、8:30から完走賞の授与が始まるらしく、なんとなくそこに合わせて行動開始するつもりでした。いつもどおりWっきーさんの独り言で目が覚めるのかと思っていたのですが、ドアからボテッとした何かが飛び込んできて、その声で目が覚めました。その正体はびわみかん。すでに完全体になっていました(化粧済み)。


このあとは皆で千里浜へ。
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撮影して、はやとぅさんはそのまま帰路へ。
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まったね~☆

趣味人のOJISN/BBA達は完走賞をもらいに。その中でもセロー軍団は能登めぐりに出発、のりまつとびわみかんはじゃんけん大会前半に参加し、記念のTシャツを買った後会場を後にしました。Eのさんは最後までいたのかな。

いつもどおり気多大社へお参り、氷見でランチして越中一ノ宮気多神社御朱印を授かったあと、オイルが激減りしていた人麻呂君のためにレッドバロン高岡店で給油、高速ぶっ飛ばして帰路に就きました。



まとめ


SSTRなんて、たかだかルールつきのツーリング。普通に走っていればまず間に合わないことなんてありません。ツーリングにするのか冒険にするのかは参加者次第。
私の場合は冒険にしないと気が済まなくて、それが楽しい。そしてゴールには一日見守ってくれた太陽が神々しい姿で降りてきて祝福してくれ、仲間たちと無事の再会を喜び合うのです。
宿取りから申し込み、ルート選定にモノの準備、当日起こる色んな事。楽しんだ心の量が、各々のプライズとなります。この、世にも大げさな自己満足に1万円を投じるのが、高いと思うかどうかは貴方次第ってことで!(安いとは思いませんw)

最後に

SSTRのゴールは石川県羽咋市にある「千里浜なぎさドライブウェイ」にありますが、この千里浜、ここ20年ほどの間で約半分の幅になっているとか。これを少しでも解消しようと、「1人1砂運動」と言うのを行っているようで、SSTRセレモニーでも吹き上げられた砂を海岸へ返すというイベントを行っています。
これらの運動を、地元の若い人たちが団体を作って行っているようで、セレモニーの舞台の奥でテントを構えていました。ここで彼らの話を聴き、資金の足しになればよいと思いタオルを購入しました。
3000台もの二輪車を受け入れてくれ、熱っぽい挨拶をしてくれた市長さんや、親切な地域の皆さんへの恩返しにでもなればと思っています。そりゃ多少のお金も落としていくし、それも地域の為にもなってはいると思いますが、もう少しエモーショナルな感謝を伝えたいような思いもあったりしまして。


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汚れたゼッケンは性能の証。690ENDUROの走る道は、わざわざ舗装などしていただかなくて結構!こんな遠くへだって来られちゃうし!

でも帰ってからしっかり洗いましたけどね。海辺を走ったから。



さて、来年はどんな冒険をしようかな。

SSTR2018、行きまっす!

飛んで火に入る夏の虫、咲いて陽に向く夏の花、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。今年の夏も近づき八十八夜も過ぎた今日この頃、日を追うイベントもまた近づいております。もちろん今年も参加しますので、そんな宣言めいたお話をいたします。


SSTR2018


もうとっくに準備記事などは書いてあったのに、そのデータがどこへやら。せっかく今年ははてなの仲間のともだち○こも大勢参加するというのに、なんて骨体ですよ。でもめげずに書きます。参加表明の為です。

趣味人倶楽部の仲間も無事にエントリー、わが妻も無事にエントリー。今年は一緒にゴールするため、道の駅内灘で待ち合わせするというリア充爆発プラン!

今年はこれだけではなく、こなた「はてなブログ」からもたくさんのエントリーがある模様!

初回は1人参加してMぴーねぇさんに声かけてもらっただけでしたが、年々仲間が増えてゴールの喜び倍増計画ですよ!

こーゆーのって、ぼっちバイカーさんも言ってたけどネットの力なのかもですね!3000台以上集まる中、何人と会えますかなー♪



ルート


ルートはスタート地点でほぼ決まっちゃいます。今年ののりまつのスタート地点はココ。
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「ひでログ」より無断転載
www.hideyoshi-motolife.com

お休み中のはてなブロガー秀吉さんがいつかアップしてたこの写真。伊豆半島先端の下田市、弓ヶ浜です。こんな風にかっこよくは撮れないけど、心のフィルムに焼き付ける所存!

そしてやっぱり人麻呂君を投入するので、ダートも入れますよ。コレをやらねばオフ車で参加する意味がないぞ!
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ほら、このダートを通ればね、高速行くより近いでしょ?これが戦略爆撃機・690ENDURO人麻呂の真骨頂なんですよ。決して高速使った方が早くて低リスクなんて事はありませんとも、ええ(汗
このために先日、下見もしておきましたし。


これを書いている5/22時点で、ほぼ準備は整っております。今回新たに作成したのがコレ。
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千里浜は走れるけど砂浜なので、バイクのスタンドが立ちにくいです。なので、コレを使うんですね。ヒモを付けとくと、出発の時に楽です。



行ってきます。


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今年もSSTRに参加できます。パンク神がいたずらしないか、昨年のように予期せぬトラブルが舞い込まないか、心配の種は尽きません。しかしコレとて醍醐味の一つでしょう!自己完結のイベント、楽しんだ心の量こそが各々のプライズとなると信じております。


では、行ってきます。参加される方々、千里浜で会いましょう!

KLX250のインプレッションと、顔替え。

緑のバッタにご執心、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。先般ご紹介させて頂いた新顔について、先代との比較を交え、いんぷれっしょん的な事をお話したいと思います。

 

 

SUPERSHERPAとKLX250(キャブ)を比べてみました。

 

SUPERSHERPA :26馬力で126kg(装備重量)

KLX250(キャブ) :29馬力で132kg(装備重量)

「Webike」を参考

カワサキ KLX250 | ウェビック


重量増があるわりに、パワー差はあまりなさそうです。
スタンドで立っている状態では、シェルパより重さを感じます。
いや、走ってみればパワー差を感じるんだよ、きっと!カタログ数値なんてそんなモンさ!


で、実際に走ってみたら。

 

うーん。

 

多少パワー感はある気がするけど・・・カタログ数値分ぐらいの差・・・かな。ちっ・・・期待はずれかよ。

 

しかし、スタンド状態で得た重量感は、走り出してみるとどっかいってしまう。むしろシェルパより軽ーい感じがする?

 

うーむ。

 

そして、シェルパよりふよふよしたアシ。ストロークが長い分、減衰力にも余裕を持たせてあるのかな。そのせいか?まっすぐ走っていてもなんだかゆったーりと左右に振れるような・・・こんな物なのかな。

 

ま、とにかくダートを走るのが楽しみですヨー♪

 

自宅に帰って、明日のツーリング用に車載工具をセットしました。 人麻呂の前につけてある「GIANT LOOP」のフロントパニア。コレに工具が入っているので、使いまわします。

  このKLX250のリアは、フェンダーレス化されていてキャリアなどは無いけれど、それはそれとて構想しておきました。

 こんな感じ↓↓

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リアフェンダーの付け根にあるサブフレームに一周して引っかけ、前側はリアステップにくくりつけたら、何とか安定しました。

 

本来フロントに着けるのでしょうが、フロントを重くしたくないし、引っ掛けられるような頑丈なパーツが周辺にない。ちなみに人麻呂君はラジエーターガードにくぐらせて固定しています。

 

 

 シェイクダウン

 

その翌日は、とある河川敷を走るツーリング。めったに来ないKおじさんが久しぶりに参加しています。思えばシェルパを買って、初のオフロードツーリングは今回の河川敷でした。そしてその時もKおじさんが居た。奇遇な感じですよ。ちなみKおじさんはオレンジ色の・・・Dトラッカー。に、オフロードタイヤを履かせたヤツ。かなりのお年ですが、現役ライダー。「この年になってもバイク乗れるんだー」という希望を持たせてくれます。

 

さて、とある河川敷をザーッと走ると、誰かが人為的に作ったと思しき小さな猿ヶ島的な場所に着きました。荷物を下ろしコースに入ると、そこで私はランバ・ラルの気分を味わいました。

 

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ザクとは違うのだよ、ザクとは!」

 

何が違うのかは良くわかりませんが、コース走行が、シェルパに比べ楽しい。圧倒的に。

スタンド状態ではシェルパより重いと思っていたし、カタログ数値も確かに重い。しかし走り味は軽く、走るほどにしっくり来る。
タイヤはT63という普通のトレールですが、安心して倒しこんでいける。そのあと立ち上がりも、自信を持ってアクセルオンできる。シェルパよりあるはずの重さは全く気にならず、いくらでも走れちゃう感じ。

 

ちなみにこの時YYさんのWR250Rと交換してみましたが、コレも良かった!

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パワーはカタログどおりKLXよりあり、同様に重さも感じる。が、小さなコースを周回するのにも持て余すようなことはなく、他人のマシンなのにガンガンイケちゃう。高速道路も結構イケちゃうというし、コレはものすごい高バランスなマシン!やはり1台しかもてないとなったらWR250Rがいいな、と思いました。

 

一方YYさんの方はKLXの軽さに感心してました。WRと比較して軽い、ということですが。

 

125の旭龍にも思った事ですが、やはり「KLX」の名は伊達じゃない!古臭い上にキバを抜かれてしまった「闘う4スト」だけど、その血脈はしっかり感じることができました。

やはり「KLX」!シェルパとは違うのだよ!顔は同じだけど。

シェルパ旧ザクならKLXはゲルググ、WRはガンダムって感じでした。イメージの話。余談ですが、ジオン軍モビルスーツの方がカッコいいなって、常々思っています。

そんなわけで、顔だけでも「闘う4スト」に変更します。あの顔、憧れだったんですよね。ジオン軍にいそうなタイプ。

 

 

 

 ジオン顔にチェンジ!

 

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この顔。KLX250SR、もしくはKDX220SR。

しかし純正品はすでに供給がなさそうなのと、酷似しているものがUFOからリリースされているのを知ったので、コレに換えます。

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UFO PLAST | DF_MOTO

UFO ギブリヘッドライト


しかしなんと、コイツも生産終了っぽい?!どこに聞いても「入荷待ちだけど、目途は無い」という返事ばかり。頼るはオークション。
幸い未使用のアウトレット品があり、出品者(リサイクルパーツのショップ)も遠くなかったので現物を見に行き、その場で購入!


憧れの緑のオフ車にしたかったので、車体に合わせたデカールも購入しました。www.webike.net

KDX220SR用。合うかどうか賭けでしたが、ダメなら切ればね。


で、貼ってみたらドンピシャ!どーなってんの?UFOさん、往年のKAWASAKIレーサーの面を丸パクリですかいな?!おかげで憧れが叶いましたけどね。

このキバがですね、GPZに似ててかっこいいのですよ!GPZでも一番好きな部分でした。

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最初のツーリングで河川敷を走った帰りにライコランドに寄り、使い物にならない小さいミラーを交換する算段をした後の事。

まっすぐな舗装路を走っているのに、ゆらゆら左右に振られます。納車直後にも感じたモノと同様。縦溝のある道なんかで、よくハンドル取られる感じがあるけどあんな感じ。路面のせい?タイヤのせい?それにしても不自然に規則的。どんな道になっても40~60キロぐらいで出現するので、購入元へ。
一通り見てもらったところ、ネジの緩みや空気圧不足はなし。ステムが怪しいとの事で、一度全部緩めて締め直してみたが、症状は変わらず。そんなわけで一時入院となりました。


代車を用意してくれました。
ヒョーすんのアメリカンバイク250cc。うん、まっすぐ走るのはいい。自分の前に何もない感覚は、ちょっと怖いけど慣れるととても爽快である。スクーターと違ってタンクがあるので、ポジションも安定するし。
コレに乗っていると、アメリカのはるかな地平線を目指して走るのはさぞ気持ちよかろう、ただ250ccじゃ嫌だなあって思いました。日本的には充分かも。

返しにいく日はちょうど月が大きい夜で、月に向かって走ると、月光を両腕両脚の内側からフトコロ全体にいたるまで浴びることが出来、月を抱いているような気分で走れたのがなんとも気持ちが良かったです。

そしてKLX250をお迎え、ヒョーすんから乗換え。かるーい!今ならどんなジャンプもできる気がするぅ!


蛇行の原因は、やはりステムベアリングのガタにあったようでした。緩めればガタがゴマかされるのか症状は治まるが、ベアリングを交換してくれたとの事。購入間もない為保障で!良かった。

 

ちなみに納車前のチェックで気になったことを2つ。

・かなりいじってあった感じのする車体なので、もしかしたら「キャブウォーマー」が外されているかも?キャブの脱着のジャマになり、無くても動くが、冬場に「アイシング」という現象がおきやすくなる。のりまつは冬眠しないので、それは困る。
→サービスの方に見てもらっておきましたところ、案の定キャブウォーマーは無く、すぐ装着しますとのお返事。良かった。

・前後のタイヤの周りのスムーズさ。シェルパでコレを見直したら燃費がスゴイよくなった。回してみたら、リアが渋い?!
→サービスの方に確認しておいてもらいましたところ、リアブレーキが引きずっていた。車体にオーバーホールキットが付いていて、元々オーバーホールする予定があった様子との事。コレもキレイに治してもらいました。

相場からも大分お安い機体でしたが、追加無料メンテでお得感マシマシでした。「エンジンのかかりが悪い」との評判のキャブKLX250ですが、インジェクションの690ENDUROよりかかりがいいです。前の持ち主の調整のおかげでしょうか。とにかく今の所、かなりのラッキー物件と思っています。

 

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早く暖かくならないかなっと♪

 

代が変わっても土の味

 

土とたわむれ少年の日を思い出す、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。野菜を作るにも土の要らない現代の日本には、人を含めたあらゆる土臭い物は淘汰されるべき物なんでしょうかねぇ等と、いささか感傷的になっておる昨今でございます。

 

 

オイラに土の味を思い出させてくれたアイツ


のりまつは20代~30代の頃、車の趣味を楽しんでおりました。主にスポーツカーでサーキットなどを走る事。ただしここでいうスポーツカーとは、世間一般に想像される物とは違うかも。
いかに「楽しく」走れるか、それが一番でした。乗った車はAW11型のMR2

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足回りのデキはサイテー評価な車でしたが、軽かった。ボディ補強をしてからは、とても楽しい車になりました。
そして友人とチームを組んでレースも。廃車同然の、ターボも何もない軽を軽量化(ただ内装を剥がしただけ)し、補強を入れて耐久レース。これも楽しかった。アクセルは、ほぼ床まで踏みっきり。同じような車が競り合っているので、まさにサイドバイサイドの白熱したレースでした。見た目はひどく地味でしたが、それは先日のモトクロスと同じ。走ってる方はアドレナリン出まくりです。

そんなのりまつ、車好きとしての懸案事項が一つありました。それが、

「いつジムニーに乗るか」

と言うことでした。運転の楽しみを求めるのりまつ、やはりダートも走ってみたいという思いがありましたが、車を複数台所有する余裕はなく、あきらめていました。


ジムニーは無期限で保留としていましたが、車の整備のために新たなニーズが芽生えたのでした。それが、長期整備期間中の「アシ」。その都度友人に車を借りていましたが、それはあまり良いことではないと感じていました。そんなわけで、低コストで確保できるアシ「原付」を購入することに。

しかしやはり、これにもこだわります。まずバイクにしかない形式(2ストとかシングルとかVツインとか)のエンジンがいい。自動変速もイヤ。と言うことで2stの50ccのギアペダルのついたマシンを探し、「NS50F」に出会ったのがバイクの乗り始めでした。

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NS50Fに乗り始め、必然的にハマり、長い時間をかけいつしかメインはバイクへ。そこでもやはりダートへの興味は失せる事がありませんでした。そんなこんなで長年乗ったGPZ900Rを手放し、SUPERSHERPAをお迎えしたのでした。

ここから先は、お伝えしてきているとおり。
GPZと同じ「オートバイ」なのに、砂利でも泥でもどこへでも行ける。姿勢も乗り方も、すべてが自由。自転車と違ってパワーがあるので登りもきつくない。これに乗ることで土の味を知り、仲間も出来て世界が広がり、ついでに出会いもあったりして、本当に人生変わってしまいました。

 

 

KAWASAKI SUPERSHERPA。ウチの機体は「兆治」といいます。

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これに出会ったことは、思い返せば人生のちょっとした転換点だったかもしれません。たかが乗り物で、とんだ誇大妄想でしょうかね。

 

 

でもそろそろ、次に行きます。名残惜しいけど。

 

いや、買い替えますってだけのことなんですが、ちょっとのりまつ的に大きな存在だったもので、少々感傷的になっております。

 

 

代が変わっても土の味

 

SUPERSHERPAはシート高が低く、その分サスペンションのストロークも短くなっています(たぶん)。足着きがいいので安心感は大きいのですが、不整地のデコボコをみんな拾い手に伝わってくるし、いちいち路面に干渉されるのでストレスも大きい。もう少し、足腰の強いオフロードバイクに乗ってみたい。そんな事が買い替えの理由かと思います。

カワサキでSUPERSHERPAの上位互換といえば、やはりKLX250。


インジェクション仕様の最終型は、顔とスペックが好みではないので、キャブの時代の物に絞ります。そして顔もスペックもすごいステキなのが、元祖「闘う4スト」ことKLX250SR。「SR」は確か、カワサキではエンデューロモデルの公道仕様に付いたサブネーム。

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www.kawasaki1ban.com


しかし初めはキックしかなかったのにセルが付き、「SR」のサブネームが無くなり、顔つきも徐々に可愛らしくなり、ついにはSUPERSHERPAに流用されるほどになり、車重も重く・・・

なので初期型のSRを狙いたいところ。しかしコイツはちと古い。ちょっとメンテ技術的に自信がないので、シェルパ顔の時代の機体を探しました。そうして出会ったのがコイツ。

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2006年式で9000キロぐらい走ってる。フェンダーレス化(汚い自家塗装)、フォークにスパッツ、キャブウォーマーなし。結構やっちゃってた人なのかも知れないけど、フロントブレーキのリザーバタンクが、劣化はしてても削れてなかったし、フレームは致命的なゆがみがないことが機械で診断されているはず。オリジナリティあふれる(コゾーっぽいともいう)外装のためにお値段控えめなので、これにしました。


ETCの入れ替えの為、納車に先立って兆治君を引き渡すことになりました。のりまつ仕様にしていたハンドガード、バイザー、シートはすべて元に戻しました。

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バイザーは自分で付け替えた物で「兆治」の名札も付いていたので、持っていた純正との換装を依頼しました。そしたらなんと、兆治のバイザーをKLXに換装してくれちゃっていたのでした。KLXに「兆治」の名札が。うーん。でもちょっと嬉しいかも。

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ちなみにこのKLX250の名は「兆太郎」。兆治からの引継ぎなので一字取りました。「“桃太郎”から木編を取ったの?」とのツッコミあり、なるほどと思っちゃいました。

ちなみに「ちょうたろう」といえば「あばれはっちゃく」ですよね。「ばかやろう!父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!」って、毎回ぶん殴られてましたね。某有名動画サイトで見ようと試みましたが、削除されているみたいです。時代。

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今年からはこの「兆太郎」で、あばれはっちゃけますよ!