SSTR2018、行ってきました!
月の光を頼りにおぼろげな道を行く、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。何事も淡い白光の中に径を探るようにつつましくやるのがいいのかな~なんてぼんやり思っている所ございます。
今回は淡い光の中、不安を抱きながら旅をしたけれど、結局は陽光に祝福されたと言うような話をします。
前日。
仕事は4分の3ドン。ホントはいつものように半ドンにして、さっさとスタート地点の下田まで行きたかったのに。午後から代官所のお布令を聴きに行くという外せない用事があり、足止めを余儀なくされました。
一度家に戻ってる時間はもったいないので、装備を大きなリュックにいれ、人麻呂君(690ED)で出勤。昼食後、代官所へ人麻呂君で出かけ、お布令を聴くこと1時間。代官所のトイレで旅の装備へ変身、仕事着はリュックに入れて、部下のねぇさんにお願いして事務所に持って帰ってもらいました。
こうして不思議そうな顔でねぇさんに見送られ、旅が始まったのでした。
今年からは一人旅ではありませんでして、一緒に住み着いてるびわみかんも同行なのです。スタート地点は一緒、コースはオフ車とオンロード車ゆえ途中で分かれ、ゴール近くでランデヴーといった予定。400キロを超える行程で、果たして上手くいきますやら。
今回の一番の心配事
のりまつには神が付いている・・・いや憑いていると、時々言われます。その神とはたぶんこんな感じ。
シド・ヴィシャス。
ファンの人ゴメンナサイ。パンクの神といいたいのです。ほんとに良くパンクします。釘を踏んだり、原因不明だったり。ダートばかりでなく舗装路でも・・・むしろ舗装路の方が多いかも。SSTRでパンクをやっちゃうと、修理で1時間弱取られてしまう。さらに悪いことに、今はいているタイヤはミシュラン ANAKEE WILD。アナーキーだなんて、やっぱりパンクなヤツなんですね。だいたい、縁起でもない名前ですよ、コレ。「あなあきー」だなんてね。
このタイヤの何が悪いって、固いんです、ビードが。コレまで固いと思っていた「T63」や「MT21」よりさらに固い。そうすると修理作業が難航するので、どのくらい時間とられるか解ったもんじゃない。実際に作業してみて余計に時間がかかっている経験をしているので、道中のパンクが恐ろしくて仕方がないのです。
ラジアルだから固いのかな。
なのにわざわざオフロードを走るなんて、まともな判断力があるとは思えないですね、我ながら。
しかしですよ、オフロードを走るためのすべてが揃っているマシンに乗っていて、オフロードを走らない理由ってなんでしょう?海パンはいてるのに海に行かず、銀座をぶらつくようなものじゃないでしょうかね?そういうことです(?)
くだらないたとえ話はともかく、コレが心配すぎて動悸がしていたのでした。パターンと性能が気に入ってるタイヤだけど、次は考えよう。
SSTR2018
スタート地点は伊豆半島の南端、弓ヶ浜。実は一昨年も候補に挙げたのでしたが、秋の開催で制限時間が短く、諦めた経緯もあります。弓ヶ浜のある下田市で前泊するため、びわみかんと途中のPAで待ち合わせて、ひたすら高速で伊豆を目指し、20時ごろ到着。もう疲れちゃった。
下田の海の幸で、初めて1人じゃないSSTR前夜祭を楽しみましたよ。しかし夜は、蚊にジャマされて浅眠でしたが。蚊、滅びろ!
いつもは最初にして最大のクエスト「未明に起床」は、伴侶がいるので心配も半減。二人いればどちらかが起きる・・・ほとんどびわみかん任せでしたが。これうっかり寝過ごしたらイベントが台無しですからね!今年は順当に起きて、余裕を持って弓ヶ浜へ。
夜明け前の海辺、意外と車が通るのですね。これは城ヶ島も御前崎もいわきも同様でした。おそらく釣り人。この人たちが異様なハイペースで、これについていけば取り締まりも大丈夫そうだし、気持ちよく早く着けるし、ありがたい存在。
弓ヶ浜に到着。しかし、ちょっと勾配のある止まれのあるT字路で、びわみかん立ちゴケ。これが厄払いとなるか、「幸先悪い」と取るか。
とてもキレイな円弧を描く、その名のとおりの弓ヶ浜。これに陽が昇ればさぞかし美しいことでしょうが・・・どうも曇りみたい。こればっかりは仕方がない。時間が来たら出発しましょ。
初めての二人でのスタートでうわつきながら時間を待ち、やがて迎えた4:35。・・・予想通り日は出てこないけど、オイラの心のスイッチはONになったぜ!
心のスイッチはONなんだけど、相変わらず始動性の悪い人麻呂君。キャブのKLX以下という・・・しかもイキッて出発したのに「進入禁止」に突き当たりいきなりUターン。大丈夫なのか、コレ。
おいおい。
気を取り直していつものBGM「DREAMER SCREAMAER by LOUDNESS」で朝風を切ってスタート!海岸線ではSSTRライダーとすれ違い、朝からヤエーモード!
今回は下田発の参加者は多かったかも。だっていきなり指定道の駅「開国みなと」にいけるんですもの。これでもう一つは完走条件クリア。しかし事もあろうかびわみかん、システムに送るの忘れた!気づいたのが遅く、どこかでもう一回寄る羽目に。大丈夫なのか、コレ。
このあと順当に伊豆半島を縦断し高速で新富士、そこから北上するルート。富士宮のすき屋で「まぜのっけご飯朝食」後、びわみかんとは別ルートへ行きます。これが意外と寂しいモノでして。
分かれた理由は、のりまつはちょっとした険道にいくから。ツーリングマップルによると、富士山の絶景が見られるらしいので、ぜひ行ってみたかった!
あと、びわみかんにライダーとして自立してもらいたいという意図もあったり(偉そう)。ここまでの行程でちょっとトラブってメンブレ気味だったので心配もありましたが、心を鬼にして。
険道は、湯之奥井之頭林道。一部舗装が荒れていたり砂が浮いていたりしますが、オンロードバイクでも何とかなるレベルかなと思いました。そして景色は話のとおり、絶景!
富士山のすその長さを堪能できるスポットでした。ただ、その後のトンネル、照明一切なし!真っ暗!怖い!でも出口が見えるのでまだマシかも。こういう道でパンクするんですよね・・・
なんとか無事に降りて縦貫道から中央道に乗り、諏訪南インターで降りると、間もなく林道金沢線。下見してあるので全く迷う事無く、危ない箇所も予習済みで難なくクリア。
続いてもう一本、「町道高峯線」。こちらは17キロあり、フラットだけどヌタヌタもあり、バイクがいい感じに汚れる林道です。ここを無事に通れれば「泥ハネで汚れたゼッケンを引っさげて千里浜へ凱旋する」という目標が達成します。
長いダートの時々止まり、荷物や「何やら」が脱落していないかとかパンクしてないかなどをチェック。そしてヌタヌタに遭遇。
ここで下見の時ベテランOさんがコケているので慎重に・・・なんとか無事クリア。そして舗装路へ降りると何度目かの車体チェック。すべて無事を確認、胸をなでおろしました。この時点で心配事は3分の1ぐらいになり、大分軽くなりました。
快適な山間の高規格な舗装路をのんびり走ります。もう、飛ばす気が全然起きない。軽トラのようなペースでのんびり。気持ちいいモンです。
やがて木曽路に入って中山道を断片的に辿り、こんなところに出ました。中山道36宿「宮ノ越」と37宿「福島」の間にある、中山道の中間地点です。
ここから日本橋に行くのも三条大橋に行くのも同じ距離と言うわけです。もちろん当時の道を辿って、と言うことですが。
そんなこんなで曲がるところをうっかり通り過ぎちゃって引き返し、国道361号に入りました。チラ見えする御嶽山がなんとも雄大。
雲に虹が?!
開田高原に入り、有名なソバを食しました。
「霧しな」
www.kirishina.co.jp
基準の量も知らずに大盛りを注文したら、蒸籠が二つ出てきました。食べ応えがありましたが、香り良くおいしいのでペロッとやっつけちゃいました。
この斜向かいのアイス屋さんに、ハスクの貴公子はやとぅ (id:hayatOoooo)さんが寄ったとか寄らないとか・・・彼とは奇しくもルートが酷似してたりしましたよ。
事前に聞きかじっていましたが、361号線は変化に富んで爽やかで、景色も良くて楽しい道でした。時にのんびり、時に攻めてみたり、時に止まって撮影してみたり。知らない土地でまったりツーリングを楽しんでいると、これまたSSTRの醍醐味の一つと気づかされます。「旅してんなぁ~!」って満足感。
361号を走り終えて、時間に余裕がある事がわかりました。ここは高山市内を過ぎて北上し、東から白川郷を目指そうと思いました。
しかしその時!いつものアイツが湧いて出てきました。それは・・・
睡魔!
まっすぐ走っていると視覚では認知しているのに、その感覚の奥の奥の方で「あまいいき」やら「ふしぎなおどり」のような類の間接攻撃で神経をまどろませトリップさせる危険なヤツ!
でも毎度出てくるので対策はバッチリ。すなわち、
寝る!
適当な安全地帯にバイクを止め、寄りかかれるところを探し、なりふり構わず睡眠に神経を集中する・・・バイクが通り過ぎる音がいくつか聞こえた後、意識は遠くへ。
何台目かは解らないけど、やはりバイクの音で目が覚めます。15分ぐらい経っていますが、睡魔のヤツは消え失せました。これぞ必殺「猫眠り」!
猫は短時間に集中して眠るんだとか。
しかし睡魔は去っても日差しが傾き始め、なんだか面倒になってきた気分。これから細いワインディングを通るのかったるいし、そこで釘でも踏んだら目も当てられない。もっと早く、抜けられないのかなーというのでグーグルマップに相談。清見インターに行く良い道が!よしよし。
無事に中部縦貫道にたどり着き、しつこいほど道の駅やPAに寄ってポイントを稼ぎました。そして目指すは千里浜・・・ではなく、「サンセットパーク内灘」!
そう、今回は同行者がいます。朝霧高原あたりで別れたびわみかんと、ここで待ち合わせ。ややこしい金沢森本インターを上手く抜けて、かほく潟湖畔の気持ちいい道をゆったり流します。
かほく潟湖畔。遠くにサンセットパークが見えます。
そして傾き始めた陽を愛でながら内灘に到着。無事に再会できました。これはちょっとワクワク体験でしたよ。
矢印のトコにびわみかん。
びわみかんは氷見の指定道の駅に寄り、完走条件を満たすことができていました。あとはひたすら、千里浜を目指すのみ!この傾き加減であれば、いい写真が撮ってもらえるでしょう!
そう、SSTRではプロが写真を撮ってくれます。早すぎて陽が高いと雰囲気でないし、もちろん日が沈んだ後ではゴールできない。最高のタイミングになるべく、ペースを作ってきたつもりでした。
のと里山海道から眺める日本海、今年も黄金のミルク色に輝いています。「今浜IC」で降りて、止まれを左折を2回、突き当りを右折すると・・・
渋滞!
千里浜の入り口付近で固まった人たちや、砂浜に入るのに躊躇している人たちで渋滞していました。
しかし千里浜は今年も見事に横たわっています。ここでシステムに送信すればゴール!今年も無事に完走できました!しかも伴侶とともに(照
入り口から少し離れたところで撮影タイム。びわみかんと車体を並べて夕日をバックに。いい陽かげんです。感無量です。
そうこうしているうちに、いつのまにかバイクの列が形成されていました。これに並ぶのかー・・・
人麻呂君は渋滞が嫌い。オーバーヒートしちゃいそうになるのです。どうせ少しずつしか進まないし、バイクを降りてエンジンかけずに、渋滞に並び押して歩きました。この先6キロぐらい?こんな感じ???日の入りどころか日付変わる前に着くんかいなー
と思ったら、プロの撮影の為の渋滞だった模様。それが過ぎたらまた快走モードに。
ゴール付近でまたひと渋滞後、ゴールゲートをくぐりました。
はてなの面々や趣味人の面々はとっくにゴールして我々待ち状態。はやとぅさんと趣味人のおっちゃんおばちゃん達は面識がないけど、なんとか合流してもらい先に宿に行ってもらうよう段取りしてみましたが、待っててくれるとの事。もうしわけない!
バイクを置いて、皆の待っているところにいくとはやとぅさんも無事に合流できていました。それにもう1人すらっとした好男子が・・・?
なんとMOSさん (id:Rustyman) !はやとぅさんと一緒に待っていてくれたんですと?!これは嬉しい!はやとぅさん以外とは会えないと諦めていたのに。ゴール後の楽しみ「神子原米のおにぎり」が心残りだけど、これは嬉しいサプライズでした!
リザルト
受付後、比較的近くに取ってもらった宿へGo!調子に乗って地酒呑み比べセットなどを頼んで少し呑みすぎ、温泉入って布団へ。もう落ちた記憶がありません。
翌朝、8:30から完走賞の授与が始まるらしく、なんとなくそこに合わせて行動開始するつもりでした。いつもどおりWっきーさんの独り言で目が覚めるのかと思っていたのですが、ドアからボテッとした何かが飛び込んできて、その声で目が覚めました。その正体はびわみかん。すでに完全体になっていました(化粧済み)。
このあとは皆で千里浜へ。
撮影して、はやとぅさんはそのまま帰路へ。
まったね~☆
趣味人のOJISN/BBA達は完走賞をもらいに。その中でもセロー軍団は能登めぐりに出発、のりまつとびわみかんはじゃんけん大会前半に参加し、記念のTシャツを買った後会場を後にしました。Eのさんは最後までいたのかな。
いつもどおり気多大社へお参り、氷見でランチして越中一ノ宮気多神社で御朱印を授かったあと、オイルが激減りしていた人麻呂君のためにレッドバロン高岡店で給油、高速ぶっ飛ばして帰路に就きました。
まとめ
SSTRなんて、たかだかルールつきのツーリング。普通に走っていればまず間に合わないことなんてありません。ツーリングにするのか冒険にするのかは参加者次第。
私の場合は冒険にしないと気が済まなくて、それが楽しい。そしてゴールには一日見守ってくれた太陽が神々しい姿で降りてきて祝福してくれ、仲間たちと無事の再会を喜び合うのです。
宿取りから申し込み、ルート選定にモノの準備、当日起こる色んな事。楽しんだ心の量が、各々のプライズとなります。この、世にも大げさな自己満足に1万円を投じるのが、高いと思うかどうかは貴方次第ってことで!(安いとは思いませんw)
最後に
SSTRのゴールは石川県羽咋市にある「千里浜なぎさドライブウェイ」にありますが、この千里浜、ここ20年ほどの間で約半分の幅になっているとか。これを少しでも解消しようと、「1人1砂運動」と言うのを行っているようで、SSTRセレモニーでも吹き上げられた砂を海岸へ返すというイベントを行っています。
これらの運動を、地元の若い人たちが団体を作って行っているようで、セレモニーの舞台の奥でテントを構えていました。ここで彼らの話を聴き、資金の足しになればよいと思いタオルを購入しました。
3000台もの二輪車を受け入れてくれ、熱っぽい挨拶をしてくれた市長さんや、親切な地域の皆さんへの恩返しにでもなればと思っています。そりゃ多少のお金も落としていくし、それも地域の為にもなってはいると思いますが、もう少しエモーショナルな感謝を伝えたいような思いもあったりしまして。
汚れたゼッケンは性能の証。690ENDUROの走る道は、わざわざ舗装などしていただかなくて結構!こんな遠くへだって来られちゃうし!
でも帰ってからしっかり洗いましたけどね。海辺を走ったから。
さて、来年はどんな冒険をしようかな。
SSTR2018、行きまっす!
飛んで火に入る夏の虫、咲いて陽に向く夏の花、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。今年の夏も近づき八十八夜も過ぎた今日この頃、日を追うイベントもまた近づいております。もちろん今年も参加しますので、そんな宣言めいたお話をいたします。
SSTR2018
もうとっくに準備記事などは書いてあったのに、そのデータがどこへやら。せっかく今年ははてなの仲間のともだち○こも大勢参加するというのに、なんて骨体ですよ。でもめげずに書きます。参加表明の為です。
趣味人倶楽部の仲間も無事にエントリー、わが妻も無事にエントリー。今年は一緒にゴールするため、道の駅内灘で待ち合わせするというリア充爆発プラン!
今年はこれだけではなく、こなた「はてなブログ」からもたくさんのエントリーがある模様!
初回は1人参加してMぴーねぇさんに声かけてもらっただけでしたが、年々仲間が増えてゴールの喜び倍増計画ですよ!
こーゆーのって、ぼっちバイカーさんも言ってたけどネットの力なのかもですね!3000台以上集まる中、何人と会えますかなー♪
ルート
ルートはスタート地点でほぼ決まっちゃいます。今年ののりまつのスタート地点はココ。
「ひでログ」より無断転載
www.hideyoshi-motolife.com
お休み中のはてなブロガー秀吉さんがいつかアップしてたこの写真。伊豆半島先端の下田市、弓ヶ浜です。こんな風にかっこよくは撮れないけど、心のフィルムに焼き付ける所存!
そしてやっぱり人麻呂君を投入するので、ダートも入れますよ。コレをやらねばオフ車で参加する意味がないぞ!
ほら、このダートを通ればね、高速行くより近いでしょ?これが戦略爆撃機・690ENDURO人麻呂の真骨頂なんですよ。決して高速使った方が早くて低リスクなんて事はありませんとも、ええ(汗
このために先日、下見もしておきましたし。
これを書いている5/22時点で、ほぼ準備は整っております。今回新たに作成したのがコレ。
千里浜は走れるけど砂浜なので、バイクのスタンドが立ちにくいです。なので、コレを使うんですね。ヒモを付けとくと、出発の時に楽です。
行ってきます。
今年もSSTRに参加できます。パンク神がいたずらしないか、昨年のように予期せぬトラブルが舞い込まないか、心配の種は尽きません。しかしコレとて醍醐味の一つでしょう!自己完結のイベント、楽しんだ心の量こそが各々のプライズとなると信じております。
では、行ってきます。参加される方々、千里浜で会いましょう!
KLX250のインプレッションと、顔替え。
緑のバッタにご執心、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。先般ご紹介させて頂いた新顔について、先代との比較を交え、いんぷれっしょん的な事をお話したいと思います。
SUPERSHERPAとKLX250(キャブ)を比べてみました。
SUPERSHERPA :26馬力で126kg(装備重量)
KLX250(キャブ) :29馬力で132kg(装備重量)
「Webike」を参考
重量増があるわりに、パワー差はあまりなさそうです。
スタンドで立っている状態では、シェルパより重さを感じます。
いや、走ってみればパワー差を感じるんだよ、きっと!カタログ数値なんてそんなモンさ!
で、実際に走ってみたら。
うーん。
多少パワー感はある気がするけど・・・カタログ数値分ぐらいの差・・・かな。ちっ・・・期待はずれかよ。
しかし、スタンド状態で得た重量感は、走り出してみるとどっかいってしまう。むしろシェルパより軽ーい感じがする?
うーむ。
そして、シェルパよりふよふよしたアシ。ストロークが長い分、減衰力にも余裕を持たせてあるのかな。そのせいか?まっすぐ走っていてもなんだかゆったーりと左右に振れるような・・・こんな物なのかな。
ま、とにかくダートを走るのが楽しみですヨー♪
自宅に帰って、明日のツーリング用に車載工具をセットしました。 人麻呂の前につけてある「GIANT LOOP」のフロントパニア。コレに工具が入っているので、使いまわします。
こんな感じ↓↓
リアフェンダーの付け根にあるサブフレームに一周して引っかけ、前側はリアステップにくくりつけたら、何とか安定しました。
本来フロントに着けるのでしょうが、フロントを重くしたくないし、引っ掛けられるような頑丈なパーツが周辺にない。ちなみに人麻呂君はラジエーターガードにくぐらせて固定しています。
シェイクダウン!
その翌日は、とある河川敷を走るツーリング。めったに来ないKおじさんが久しぶりに参加しています。思えばシェルパを買って、初のオフロードツーリングは今回の河川敷でした。そしてその時もKおじさんが居た。奇遇な感じですよ。ちなみKおじさんはオレンジ色の・・・Dトラッカー。に、オフロードタイヤを履かせたヤツ。かなりのお年ですが、現役ライダー。「この年になってもバイク乗れるんだー」という希望を持たせてくれます。
さて、とある河川敷をザーッと走ると、誰かが人為的に作ったと思しき小さな猿ヶ島的な場所に着きました。荷物を下ろしコースに入ると、そこで私はランバ・ラルの気分を味わいました。
「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
何が違うのかは良くわかりませんが、コース走行が、シェルパに比べ楽しい。圧倒的に。
スタンド状態ではシェルパより重いと思っていたし、カタログ数値も確かに重い。しかし走り味は軽く、走るほどにしっくり来る。
タイヤはT63という普通のトレールですが、安心して倒しこんでいける。そのあと立ち上がりも、自信を持ってアクセルオンできる。シェルパよりあるはずの重さは全く気にならず、いくらでも走れちゃう感じ。
ちなみにこの時YYさんのWR250Rと交換してみましたが、コレも良かった!
パワーはカタログどおりKLXよりあり、同様に重さも感じる。が、小さなコースを周回するのにも持て余すようなことはなく、他人のマシンなのにガンガンイケちゃう。高速道路も結構イケちゃうというし、コレはものすごい高バランスなマシン!やはり1台しかもてないとなったらWR250Rがいいな、と思いました。
一方YYさんの方はKLXの軽さに感心してました。WRと比較して軽い、ということですが。
125の旭龍にも思った事ですが、やはり「KLX」の名は伊達じゃない!古臭い上にキバを抜かれてしまった「闘う4スト」だけど、その血脈はしっかり感じることができました。
やはり「KLX」!シェルパとは違うのだよ!顔は同じだけど。
シェルパが旧ザクならKLXはゲルググ、WRはガンダムって感じでした。イメージの話。余談ですが、ジオン軍のモビルスーツの方がカッコいいなって、常々思っています。
そんなわけで、顔だけでも「闘う4スト」に変更します。あの顔、憧れだったんですよね。ジオン軍にいそうなタイプ。
ジオン顔にチェンジ!
この顔。KLX250SR、もしくはKDX220SR。
しかし純正品はすでに供給がなさそうなのと、酷似しているものがUFOからリリースされているのを知ったので、コレに換えます。
UFO ギブリヘッドライト
しかしなんと、コイツも生産終了っぽい?!どこに聞いても「入荷待ちだけど、目途は無い」という返事ばかり。頼るはオークション。
幸い未使用のアウトレット品があり、出品者(リサイクルパーツのショップ)も遠くなかったので現物を見に行き、その場で購入!
憧れの緑のオフ車にしたかったので、車体に合わせたデカールも購入しました。www.webike.net
KDX220SR用。合うかどうか賭けでしたが、ダメなら切ればね。
で、貼ってみたらドンピシャ!どーなってんの?UFOさん、往年のKAWASAKIレーサーの面を丸パクリですかいな?!おかげで憧れが叶いましたけどね。
このキバがですね、GPZに似ててかっこいいのですよ!GPZでも一番好きな部分でした。
最初のツーリングで河川敷を走った帰りにライコランドに寄り、使い物にならない小さいミラーを交換する算段をした後の事。
まっすぐな舗装路を走っているのに、ゆらゆら左右に振られます。納車直後にも感じたモノと同様。縦溝のある道なんかで、よくハンドル取られる感じがあるけどあんな感じ。路面のせい?タイヤのせい?それにしても不自然に規則的。どんな道になっても40~60キロぐらいで出現するので、購入元へ。
一通り見てもらったところ、ネジの緩みや空気圧不足はなし。ステムが怪しいとの事で、一度全部緩めて締め直してみたが、症状は変わらず。そんなわけで一時入院となりました。
代車を用意してくれました。
ヒョーすんのアメリカンバイク250cc。うん、まっすぐ走るのはいい。自分の前に何もない感覚は、ちょっと怖いけど慣れるととても爽快である。スクーターと違ってタンクがあるので、ポジションも安定するし。
コレに乗っていると、アメリカのはるかな地平線を目指して走るのはさぞ気持ちよかろう、ただ250ccじゃ嫌だなあって思いました。日本的には充分かも。
返しにいく日はちょうど月が大きい夜で、月に向かって走ると、月光を両腕両脚の内側からフトコロ全体にいたるまで浴びることが出来、月を抱いているような気分で走れたのがなんとも気持ちが良かったです。
そしてKLX250をお迎え、ヒョーすんから乗換え。かるーい!今ならどんなジャンプもできる気がするぅ!
蛇行の原因は、やはりステムベアリングのガタにあったようでした。緩めればガタがゴマかされるのか症状は治まるが、ベアリングを交換してくれたとの事。購入間もない為保障で!良かった。
ちなみに納車前のチェックで気になったことを2つ。
・かなりいじってあった感じのする車体なので、もしかしたら「キャブウォーマー」が外されているかも?キャブの脱着のジャマになり、無くても動くが、冬場に「アイシング」という現象がおきやすくなる。のりまつは冬眠しないので、それは困る。
→サービスの方に見てもらっておきましたところ、案の定キャブウォーマーは無く、すぐ装着しますとのお返事。良かった。
・前後のタイヤの周りのスムーズさ。シェルパでコレを見直したら燃費がスゴイよくなった。回してみたら、リアが渋い?!
→サービスの方に確認しておいてもらいましたところ、リアブレーキが引きずっていた。車体にオーバーホールキットが付いていて、元々オーバーホールする予定があった様子との事。コレもキレイに治してもらいました。
相場からも大分お安い機体でしたが、追加無料メンテでお得感マシマシでした。「エンジンのかかりが悪い」との評判のキャブKLX250ですが、インジェクションの690ENDUROよりかかりがいいです。前の持ち主の調整のおかげでしょうか。とにかく今の所、かなりのラッキー物件と思っています。
早く暖かくならないかなっと♪
代が変わっても土の味
土とたわむれ少年の日を思い出す、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。野菜を作るにも土の要らない現代の日本には、人を含めたあらゆる土臭い物は淘汰されるべき物なんでしょうかねぇ等と、いささか感傷的になっておる昨今でございます。
オイラに土の味を思い出させてくれたアイツ
のりまつは20代~30代の頃、車の趣味を楽しんでおりました。主にスポーツカーでサーキットなどを走る事。ただしここでいうスポーツカーとは、世間一般に想像される物とは違うかも。
いかに「楽しく」走れるか、それが一番でした。乗った車はAW11型のMR2。
足回りのデキはサイテー評価な車でしたが、軽かった。ボディ補強をしてからは、とても楽しい車になりました。
そして友人とチームを組んでレースも。廃車同然の、ターボも何もない軽を軽量化(ただ内装を剥がしただけ)し、補強を入れて耐久レース。これも楽しかった。アクセルは、ほぼ床まで踏みっきり。同じような車が競り合っているので、まさにサイドバイサイドの白熱したレースでした。見た目はひどく地味でしたが、それは先日のモトクロスと同じ。走ってる方はアドレナリン出まくりです。
そんなのりまつ、車好きとしての懸案事項が一つありました。それが、
「いつジムニーに乗るか」
と言うことでした。運転の楽しみを求めるのりまつ、やはりダートも走ってみたいという思いがありましたが、車を複数台所有する余裕はなく、あきらめていました。
ジムニーは無期限で保留としていましたが、車の整備のために新たなニーズが芽生えたのでした。それが、長期整備期間中の「アシ」。その都度友人に車を借りていましたが、それはあまり良いことではないと感じていました。そんなわけで、低コストで確保できるアシ「原付」を購入することに。
しかしやはり、これにもこだわります。まずバイクにしかない形式(2ストとかシングルとかVツインとか)のエンジンがいい。自動変速もイヤ。と言うことで2stの50ccのギアペダルのついたマシンを探し、「NS50F」に出会ったのがバイクの乗り始めでした。
NS50Fに乗り始め、必然的にハマり、長い時間をかけいつしかメインはバイクへ。そこでもやはりダートへの興味は失せる事がありませんでした。そんなこんなで長年乗ったGPZ900Rを手放し、SUPERSHERPAをお迎えしたのでした。
ここから先は、お伝えしてきているとおり。
GPZと同じ「オートバイ」なのに、砂利でも泥でもどこへでも行ける。姿勢も乗り方も、すべてが自由。自転車と違ってパワーがあるので登りもきつくない。これに乗ることで土の味を知り、仲間も出来て世界が広がり、ついでに出会いもあったりして、本当に人生変わってしまいました。
KAWASAKI SUPERSHERPA。ウチの機体は「兆治」といいます。
これに出会ったことは、思い返せば人生のちょっとした転換点だったかもしれません。たかが乗り物で、とんだ誇大妄想でしょうかね。
でもそろそろ、次に行きます。名残惜しいけど。
いや、買い替えますってだけのことなんですが、ちょっとのりまつ的に大きな存在だったもので、少々感傷的になっております。
代が変わっても土の味
SUPERSHERPAはシート高が低く、その分サスペンションのストロークも短くなっています(たぶん)。足着きがいいので安心感は大きいのですが、不整地のデコボコをみんな拾い手に伝わってくるし、いちいち路面に干渉されるのでストレスも大きい。もう少し、足腰の強いオフロードバイクに乗ってみたい。そんな事が買い替えの理由かと思います。
カワサキでSUPERSHERPAの上位互換といえば、やはりKLX250。
インジェクション仕様の最終型は、顔とスペックが好みではないので、キャブの時代の物に絞ります。そして顔もスペックもすごいステキなのが、元祖「闘う4スト」ことKLX250SR。「SR」は確か、カワサキではエンデューロモデルの公道仕様に付いたサブネーム。
しかし初めはキックしかなかったのにセルが付き、「SR」のサブネームが無くなり、顔つきも徐々に可愛らしくなり、ついにはSUPERSHERPAに流用されるほどになり、車重も重く・・・
なので初期型のSRを狙いたいところ。しかしコイツはちと古い。ちょっとメンテ技術的に自信がないので、シェルパ顔の時代の機体を探しました。そうして出会ったのがコイツ。
2006年式で9000キロぐらい走ってる。フェンダーレス化(汚い自家塗装)、フォークにスパッツ、キャブウォーマーなし。結構やっちゃってた人なのかも知れないけど、フロントブレーキのリザーバタンクが、劣化はしてても削れてなかったし、フレームは致命的なゆがみがないことが機械で診断されているはず。オリジナリティあふれる(コゾーっぽいともいう)外装のためにお値段控えめなので、これにしました。
ETCの入れ替えの為、納車に先立って兆治君を引き渡すことになりました。のりまつ仕様にしていたハンドガード、バイザー、シートはすべて元に戻しました。
バイザーは自分で付け替えた物で「兆治」の名札も付いていたので、持っていた純正との換装を依頼しました。そしたらなんと、兆治のバイザーをKLXに換装してくれちゃっていたのでした。KLXに「兆治」の名札が。うーん。でもちょっと嬉しいかも。
ちなみにこのKLX250の名は「兆太郎」。兆治からの引継ぎなので一字取りました。「“桃太郎”から木編を取ったの?」とのツッコミあり、なるほどと思っちゃいました。
ちなみに「ちょうたろう」といえば「あばれはっちゃく」ですよね。「ばかやろう!父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!」って、毎回ぶん殴られてましたね。某有名動画サイトで見ようと試みましたが、削除されているみたいです。時代。
今年からはこの「兆太郎」で、あばれはっちゃけますよ!
152号を走ったよ。遅いって?
ボジョレーヌ-ボーも旨いけど、酒蔵で寝かせた年代物も旨いと思う、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつでございます。
日本中から集まった侠客達が旅路をともにし、やがて果て無き険路を踏破したというようなお話をします。
今更ですが・・・
酷道ツーリングに行ってきました。
京都とハワイに別荘を持つ武州の大店の若旦那はやとぅさんが、とあるブログのコメントで口走ったのが原因で、酷道ツーリングに行く羽目になりました。ええ、志願なんてしてませんとも
その酷道とは
国道152号(画像はイメージです)。
浜松に端を発し諏訪湖のほとりを抜け、佐久平に至る道。沿道に「秋葉神社」を祀り、別名「秋葉街道」とも。中部日本の山岳地帯を南北に貫く国道と言いたい所ですが・・・
貫いてなかった。
152号をツーリングマップルで調べると、天竜川沿いに赤い線が南北に走っています。浜松から浜北、船明(ふなぎらと読みます)を抜けて・・・って、あれ?去年SSTRで通った道ですね。快適な舗装路だったと記憶していますが。
地図上でさらに北上し次のページへ行くと、あれあれ?赤い線が切れてる。
横に逃げる道が付いていて、次のページをめくると・・・
「ヒョー」って書いてある!ふざけてんのか。それだけおっかなくて危なっかしい道って事??
よく見たら「ヒョー越林道」という名前が付いています。「兵越峠」の文字が。そしてフキダシに「崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と?!
世界中にダムや橋を作って回る日本の優秀な土木技術が、国内の峠を貫く事が出来なかったとは?!自然の力は計り知れませんねぇ!そして、ロマンですよ。何でも叶ってしまう世の中でサグラダファミリアだって完成させちゃいそうなのに、まだまだ開拓できない余地があるなんて。
そしてさらに北上すると、もう一箇所、開通していない場所が。これも細く曲がりくねった舗装の「蛇洞林道」を通って迂回して抜けるようです。
雰囲気のある名前ですね。単に未開通なのか、なにかワケがあるのか。「蛇」が付くという事は「蛇抜け」が頻発する、やはり脆い地盤なのか。今回は寸断されている場所までは行きませんが、いつか行って確かめてみよう。
首途を祝う遠州の名月
当日の集合場所は浜松の北辺の浜北あたりのコンビニ。のりまつはびわみかんと前乗りで浜松市内のビジネスホテルで泊まりました。
しかし浜松、遠い!「キリン」が、「デカ尻女」ことポルシェ911に「浜松までならバイクの速い」と言い勝負を挑んでましたが、カタナで全開で、浜松まで走るの大変そう。
この日の仕事は半ドンにして、自宅から世田谷のびわみかん宅へ行きました。彼女が仕事を終えるのを待ち20時ごろスタート、浜松を目指しましたが・・・パラパラと雨が。合羽を着るか少々迷いながらも、出掛けに濡れ鼠は惨めなのでフル装備しました。この判断は大正解で、高速に入ると時折激しく降るなること等もあり、着ていなかったら寒さと濡れ鼠の惨めさで、心身ともにやられるところでした。
そして箱根を越えたころ、ふっと空が明るくなったことに気づきました。街の灯りにしては範囲が広いし。
そういえばこの夜は満月でした。西に向かっているから見えないけど、たぶん背中側にいらっしゃるんでしょう。月の見えない月見を楽しみながら、時々振り返ってみたりして、浜松へ向けてひた走りました。不思議と、私らが見たときに限って雲の間から顔を出してくれるような気がするんですね、お月さん。首途を祝う遠州の名月。そういやぁ去年のSSTRの時も、そうでした。仕事も半ドン、いろいろな事がオーバーラップしますよ。
そんなこんなで23時ごろ浜松に到着。食事どころは近くに見当たらないので、セブンイレブンで購入。
サッポロの黒ビールに菊水の「ふなくち原酒」と、固い黒っぽいせんべい。あと甘い何か。意外に絶妙なこの取り合わせを楽しんでいたら、いつのまにか寝落ちしちゃいました。
ちなみに泊まったところはhotel「Day by Day」。
普通のビジネスホテルより小じゃれててお値段控えめ。ビールはグラスで飲みたいのりまつは、無理を言ってカフェテリアのグラスを室内に持込をさせてもらいましたが、そんな柔軟な対応もしてくれました。バイク乗りは気にしておいたほうがいい駐輪場については、事前に話しておいたので敷地内にしっかり確保しておいてくれました。
ちなみにあくる日、あわてて風呂に入ったりしてたら遅くなってしまい、集合場所に着いた時は時間を過ぎてしまいました。ゴメンナサイ。
貫けない国道を、推して貫く!
この旅に集まったのは8人。
関東から6名、お隣愛知県から2名。こよこよさんとははてなツーで面識がありましたが、よくコメントをいただくクワトロさんとは初対面。しかし・・・集合場所でお目にかかり、すぐにわかりましたよ。だって、お年頃が明らかに他の方と違う。ついつい親近感を抱いてしまいます。マシンもいとこ同士だし。
クワトロさんというハンネ・・・赤い彗星の方なのか、みじけぇ夢みた人の方なのか、ドイツの四つ輪の会社なのか。その佇まいからは由来を想像できませんが、いろいろなことに造詣が深そうな方です。
ツーリングに先立ち、はやとぅさんによって2チームに分けてもらっていました。すなわちお散歩ペース組と、法定速度組。法定速度組は主にSSで構成されていまして、先導は地元のクワトロさん。ちなみに彼の701smのリアタイヤにはアマリングはありませんでした。お散歩組は主催のはやとぅさんが先導でオフモタとCBで構成。いざとなったらダートにも突っ込んでいけそうなメンツです(?)
さて、ここからは写真とキャプチャ画像でスライドショー。動画編集が出来ないわけじゃないんですからねっ(汗
天気は快晴、気持ちイイ!コンビニから北上すると、間もなく飛龍大橋。
街灯の、この辺が飛龍なんですね。
船明ダム湖のほとりにて。「月 3km」という道路標示版があります。SSTRの時に通った林道の入り口のあった辺りの集落の名前が「月」というみたいです。
その更に上流の「秋葉ダム」。真ん中のクレストゲートから放流してました。ラッキー!!
道が細くなり、酷道の趣が醸し出されます・・・
ここを左に登ると「青崩峠」らしい・・・オカルトチックでいい名前です。それを過ぎるとヒョー越峠、そこを下ると遠山郷。
お山の紅葉がきれいです。
ほんの一瞬、ぐぐっと切れ込むR6。追いつけないけど、彼の走り、見てみたいなぁ。彼のR6、このツーリングで改めてじっくり見せてもらいましたが、毒っ気の強い顔立ちなのに、ヤマハらしいエレガントさが共存していて飽きが来ない・・・というか、カッコいい!見れば見るほど味がある。クセの強い泡盛みたいですよ、コレは。SS乗るならコレだな、うん!
しかしまさか、彼があんな決断をしていたとは。この時はまったく知らずにおりました。
気持ちのいい道で、ちょっと自撮り。
紅一点(?)びわみかん。一見スクーターのように見えますが、ローダウンしたCB400SBです。
道の駅・遠山郷で一息。
法定速度隊は先に行きます。
この先の152号も分断されているので、細かい舗装の蛇洞林道へ迂回します。
蛇洞林道を逸れてしばらく登ると・・・
別天地!しらびそ高原の絶景です!
先に着いていた法定速度組。
森林鉄道が展示(野ざらし)されています。
お昼はこれ。うどんと五平餅のセットですが・・・五平餅、でか!
みんなのバイク。天気がいいです。
蛇洞林道に戻り、しばらく走るとカラマツ林が。
落ちる松葉が傾きかけた陽に照らされてキラキラ舞います。動画でもわかりにくかった。
蛇洞林道で「地蔵峠」を越え、再び152号へ。しばらく走ると・・・
ここが「分杭峠」。停車すらしてはいけません。すれば警備員が寄ってきます。ここから少し歩いたところに「ゼロ磁場」の場所がある為、はやりのパワースポットなのだとか。
道の駅・南アルプス長谷ではイベントしてました。みなはこぞってソフトへ。のりまつはというと、下り龍が目を覚ましそうだったのでパス。時間があれば、皆さんを「バッタソフト」の魔境へいざないたかったですねー。
高遠を抜けて、杖突峠へ。この時点の気温!
空気を読まないペースカーの後ろで大名行列に組み込まれながらも、ようやくゴールのセブンイレブンに到着しました。冬支度50パーセントで行きましたが、寒い!ソフト喰ってなくても寒かった。しかし酷道152号を走破した猛者たちの横顔は、大業を成し遂げたオトコの自負に輝いていました(?)
そしてお互いの健闘を称え合い無事を喜びつつ、それぞれの帰路につくのでした。
旅はまだ終わらない
私とびわみかんは、白樺湖を抜け佐久に至り、そこから関越道で帰るルートを選択しました。しかしこのルートは旅の続きでもありました。
すなわち国道152号。
白樺湖の脇「大門峠」を抜け、小県(ちいさがた)に至ります。小県といえば、つい先日上田の外れに新そばを食べに行ったばかりです。
でも今回はそちらには行かず、白樺湖から東の尾根道に逸れ、さらにその尾根から谷に降りるルートを取ります。白樺湖を過ぎたあたりで辺りは真っ暗。暗い人麻呂のヘッドランプで、街灯のない谷降りルートを取るのは怖いんですが。
後からびわみかんのCBがハイビームで照らし出してくれたおかげで、だいぶ明るくなりました!しかしそれも束の間、のりまつのペースが上がってしまい、再び暗中行軍となりました。
↓のりまつの影が長く、後続のびわみかんに照らされて伸びています・・・
そんなスリルを味わいながら、やがて中山道・望月宿へ至ると灯りが戻り、ホッとします。ここからは佐久平の比較的平坦な道。明るければ左に浅間、右に蓼科、収穫前なら黄金色の田んぼに彩られ、信州のイイトコの一部が堪能できるのですが。
佐久から高速に乗り、武州が近づくにつれ空気も暖かくなり、旅の終わりを実感しました。高速を降りれば、わが田舎もまた街灯が少なく真っ暗。その分、いつのまにか浮かんでいた武州の名月がより清かに照っている様な気がしました。
「昨日はどうもー」って挨拶しておきました。
月に見送られ、月に出迎えられた旅でした。
モトクロスと楽器と相棒、全部載せ。
軽自動車に積めるぐらいの夢で3杯イケる、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつです。9月の連休に、ずいぶんと欲張りな過ごし方をしたって言うようなお話をします。
嵩屋天狗堂、音楽組。
嵩屋天狗堂には3台の二輪車と1台の四輪車が配備されておりますが、これとは別に「音楽組」という部署があり、クラシックギターと1本の三線が配備されています。これらのいずれにも銘がついております、どーでもいい話。そして連休1日目は音楽組の巡業でした。
詳細は「阿名瑪支店」の方で。
ameblo.jp
嵩屋天狗堂、泥組。
そして「はてな支店」でメインで紹介しているのが「泥組」。今考えました。だってツーリング行くと、だいたい泥がついて帰ってくるんですよね、不思議と。そして連休2日目は泥組の出番があったのでした。どんな出番かというと・・・
モトクロス!
モータースポーツで唯一、横一線にヨーイドンする土の上の格闘技。エンデューロと違うのは、時間が短くてとにかく全開で、整地されたダートを走ること。
今回はコレの練習会兼ちょいマジレースに参加してきたのでした。
関東のKAWASAKIマイスター達の祭典
主催はCS2という事業者共同体。
www.kawasaki-cs2.com
関東近郊のKAWASAKIのショップが集まり、整備やサービスの品質向上に努めるグループのようです。年に数回、オンオフ問わずイベントがあるようです。
気がつくと、のりまつはCS2のショップにお世話になったりしていました。
・いつも旭龍(KLX125)を診てくれている「モトハウス・ライムグリーン」(伊勢崎市)
・人麻呂(KTM 690ENDURO)の大事な工事をお願いする「モトショップ・シロタ」(高崎市)
・旭龍の右前足に貼ってあるステッカーのショップ「オートサービス翔」(大田区)。
翔さんには直接お世話になっていませんが、前持ち主のYYさんがここから購入したとの事。以後もお付き合いがあるようで、今回のりまつもここからエントリーさせてもらいました。だからパドックの陣地も翔さんトコ。
ちなみに相方のびわみかんも参加する事になりました。女性プロライダーの講習が予定されており、それに参加するとの事で。
講師は柳本曙光選手。
やなぎもとひかるさん。
SL230でレッスンに臨むびわみかん
ウチのじゃに君(ハイゼットカーゴ)には旭龍しか載らないから、びわみかんのSL230は翔さんにお願いしたと言うわけです。ちなみにホンダ車は、エントリー料が2000円高いという(^^;
Ready to Race!
レースに備えて、旭龍の工事をします。
・モトクロスタイヤに変更。一連の騒ぎのおかげで、だいぶスムーズに交換できました。
・軽量化(リア周り)。ウィンカーとキャリア。今回はフェンダーも外しました。コレが重い!前回も外せばよかったと後悔。
そしてパワーアップ!KLX125では定番の3点。YYさんから旭龍を譲ってもらった時に、なんとこれら3点も付けてくれたのです。メタボが心配になるほど太ぇ腹でやんすね!
3点すなはち、豚鼻・サブコン・マフラー。
・豚鼻
いわゆる吸気系のカスタマイズです。純正は長いストローで通称「象鼻」と呼ばれていますが、コレをKXかなんかの吸気口通称「豚鼻」に換装すると、空気をたっぷり吸い込めるようになるんですね。ただし、手作りする必要があります。のっぽさんの出番です。古いか。
・サブコン「i-con mini」
KLX125はインジェクションで燃料をエンジンに供給しています。あちこちのセンサーから情報を得て、コンピューターがちょうどいい塩梅で調節してるのですが、こいつはそのコンピューターに「背油多目で!」みたいに注文してくれる装置なんですね。これで燃料の調整をある程度自分でお好みにできるのです。コレを接続して、多目に調整しますよ。
・マフラー
こいつを換えれば、排気の抜けが良くなる。だからガンガン燃やせる。さらに、多くの場合軽量化できます・・・が、KLX125は重量差はありませんでした。弊害として、うるさくなる。
この3点で、吸って・燃やして・吐くという行程が、より効果的に行えるようになるんです。結果、パワーアップする。
でもいいことばかりじゃありません。だって、燃料を「マシマシで!」ってオーダーしちゃってます。つまり燃費が悪くなる。耐久性にも影響するのかも・・・純正はその辺のバランスも含め、ちょうどいいセッティングを出しているはずなのです。だから、目的もなくこういうイタズラをするのはお勧めしませんねー。
インプレッションとしては、高回転域でしっかりパワーが出るようになった!まっすぐな長い直線で試してみたところ、今まで到達しなかった速度域に簡単に到達しました。体感なので個人差はあると思いますが、この排気量でエンジン本体いじらないでコレだけ差が出たのは、ちょっと驚きです。こいつで2st勢を喰ってやるぜ!(無理)
ちょっと横道、どんな作業したの?
1.豚鼻
シートを外すと、真ん中編に象鼻が伸びているのが見えます。コレが、変な五角形のベースでエアクリボックスについてます。コレはボンドか何かでくっついているだけなので、千切れない程度にムリムリ引っぱがしたら、あっさり外れました。
はがしたベースから象鼻を普通のカッター切除します。痛そうです。去勢してるみたいです。でもそこはガマンして、思い切って!
用意した豚鼻をベースに当ててみて、型を取ります。ちょっと小さめに取った方がいいかも。ゴムなのでなんとか入ります。
型どおりに抜きます。普通のカッターで充分。ボックス側に出っ張っているダクトにちょっと苦戦するかも?
豚鼻にゴム用の接着剤を塗布して、半乾きになったらベースに入れ込みます。入れ込んだら圧着したいのですが、力が入りにくいのでほどほどで諦めました。
完成した豚鼻ダクトを、今度はエアクリボックスに装着します。やはりゴム用の接着剤を使用。ダクト側にある溝がハマるように接着剤を付け、ゴムの伸縮性を活かしはめ込んでいけば完成。
2.i-con mini
車体左側から見て、インジェクションのユニットについているカプラーを外します。カプラー外すのって大変なんですよね・・・今後、ウィンカー外したり色々あるだろうと思い、ちょっと高いけど専用工具を買いました。が、この工具は残念ながらここには入らず(^^;
カプラーの形状をよく観察し、どこを押せば外れるのか理解しておきます。その上で力を入れます、壊さないように・・・
もうひとつはバッテリーの近くにあるカプラー。ここはスペースの余裕があるので工具が活躍。あとイグニッションのところに咬ませて、出来上がり!
しかしカプラーを外すのって経験が必要ですね。観察してもどこを押せばいいのかわからないし、固いし。今回は上手くいきました。カプラーに届けば、ツールはかなり有用です。
3.マフラー
軽量化でリア周りを外してあるので楽に作業できました。O2センサーを外すので、ついでに掃除しておきました。純正のエキパイとずいぶん径が違うのでカラーがあるかと思い探しましたが見つからず・・・良く見たら、マフラー側の入り口に入ったままになっていたみたいです。固着してたのかも。
これで整備が終了しパワーアップもしましたが・・・DIYではいつもしくじってばかりなので、これでレースに出るのは心配です、実のところ。
現地入りにちょっとトラブル。
話を戻します。
モトクロスの集合時間、前から知らされていたのですが、7:00に北軽井沢!早すぎですがナー!しかしなぜか暢気に構えていて、当日早く起きればいいやーなんて思っていましたが、YYさんも前乗りするとの事で急に不安になり、たまたま空いていた安いホテルに予約を取りました。しかしここで問題が発覚。
ホテル曰く、翌朝早くチェックアウトするのは問題ないが、夕食は18時に来てもらわないと困るとの事。そんなことを言われても困る!前日は16時ごろまで高崎で音楽組があるのに!ずいぶん制限のあるホテルだと思ったら、よく見たらユースホステルというヤツだったのでした。しかし今更ほかのところなんて取れないし。
どうしよう。23日は音楽組が終わったら一度自宅に帰って、ギターと三線を下ろして旭龍に積み替えて出発する予定だったので、びわみかんとオカリナのメンバー1人の送迎を約束してしまった。でも1度帰っている余裕は無くなってしまった。かくなる上は・・・
「全部載せ」だ!
「HUSTLE JANITOR」通称じゃに君は「ハイゼットカーゴ」という荷物運びの専門家。この名に往年の漫画「湘南爆走族」の長編「残された走り屋たち」や「青ざめた暁」に出てきたチーム「HUSTLE JET」をパクっているのはいつか書いたとおりですが、意訳すると「モーレツ用務員」みたいな意味になるはず・・・そのモーレツっぷりを発揮するときが来たようです。
この1泊2日の旅に必要な物
・三線「心泉」
・ギター「月埜白雪」
・琉球風の衣装
・クラシック風の衣装
・予備のアンプ
・洗面用具とか着替えとか
・KLX125「旭龍」
・肩胸背中の鎧・腰・膝・肘のプロテクター×2人分
・オフロードブーツ×2人分
・ヘルメット×2人分
コレに今回の道連れ、オカリナのメンバー1人とびわみかんを載せます。
衣装とお泊り道具、一部の装備品は、慰問用に買った海外旅行に行ける大きさのスーツケースにほぼ詰め込むことが出来ました。鎧とブーツは無理なので車載のボックスに収納。
後席はひとつ畳んでひとつは人間用。分割可倒式でよかった!他のグレードだと天井が高い分、ベンチシートになってしまうのでこのワザはできないんですね。
で、畳んで床と化した部分には旭龍の前輪。余ったスペースというスペースにスーツケースや楽器を詰め込みます。ハードケースに入れているので意外とスペースをとるんです。
しかしなんとか「全部載せ」完了!写真を撮っておけばよかった。じゃに君、モーレツだぜ!
モトクロス!
川原に良くある野良コースは何度か走ったことがありますが、整備されたコースは初めて走ります。土が深めだけどしっかりグリップし、走りやすい。上手くなったような錯覚できるのも楽しいところ。そして意図的に設けられた急坂を登りきれば、自然とジャンプ!出来ます。外から見れば「なんか跳ねてる」程度なんでしょうが、本人はもうナウシカ気分!ま、着地でガツンとくるので衝撃に備えないとなんですが。
午前中、30分×4回走行できますが、30分って長い・・・ツーリングなら何てことないんですが、オフロードバイクは飛ぶのも曲げるのも全身を使う。速く走ろうとすればするほど、全身の疲労感は大きいし、縦横前後左右すべての方向にGがかかるので、走り終わった後は三半器官がシェイクされすぎて目が回ってヘロヘロ。
でも、そんなに一生懸命走っているのに、傍から見るとピクニック気分に見えてしまうという。公道を走れる4st125のバイクなんて、小さいし、パワーないし、とっても小ぢんまりと見えちゃうのです。
午前中の走行ですでにドロドロ。
お昼に、プロのライダーによるデモランがありました。
ライダーは大木汰一選手とその兄ちゃん。兄ちゃんもライダーやってましたが、ケガで引退したのだとか。
ライダー詳細 | モトクロ男子
プロのライディングは、いつ見ても参考になりません、次元が違いすぎて。理屈抜き、文句なしにスゴい、カッコいい!フリースタイルと言うのもスゴいのですが、速さのみを追求したこのジャンプこそがサイコーにカッコいいと思うのです!「スゴい」と「カッコいい」は違う。
youtu.be
スマホで撮ったので色々イマイチですが、最後の速いジャンプがおわかり頂けますでしょうか。ジャンプ中に斜めになっているのはかっこつけではありません。速く飛ぶための一つの技術なのですが、機能を求めた結果現れるカタチって、本当の美しさがあると実感します。
このお二人、イベント終了後に表彰台を洗ったりしてまして、こんな地道なお手伝いもしているみたいです。プロになってもこういう事を忘れないのは見習うべきと思いました。
午後は、「ちょいマジレース」で4クラスに分かれて競り合います。
・初級者クラス
・コンペクラス
・中級者クラス
・KLX110&125クラス
この中で旭龍は3クラスに出場します!といっても、のりまつは初級者とKLXクラス。中級者クラスにはYYさんが搭乗して走るのです。休む間もなし!
初級者クラスは27台のエントリー。広いスターティングマシンにいっぱいいっぱい並びます。
午前中の練習では、「どのラインが走りやすいか」「どこで抜かすか」「団子になったら危ない箇所とその時のブレーキングポイント・逃げ道」などを考えながら走り、その後のスタート練習では「どこのグリッドが自分に合っているか」などを考えながら参加しました。その成果が今、試される・・・!
なんてカッコいいものではなく、普通にのろいKLX125とのりまつは、スタート時点で250のマシンに簡単に先に行かれます。
でもなんとか色々工夫して食い下がり、10分間の全開走行の果てに、上の下ぐらいの順位に収まりました。しかし走り終わってのりまつ自身はヘロヘロ。午前中の疲れもあってまっすぐ歩けません。でもこの後もう一戦あるんだよな。
次のコンペクラスは、レース専用の生粋の戦闘機のみのクラス。一番上級なクラスと言えます。ここにはYYさんが、KX85で出場します。ナンバーもライトもウィンカーもバッテリーすら付いてません。そんな危険なヤツらが、眼を三角にしたガチンコライダー達に駆られ、しのぎを削り合うのです。見ててもかなりの迫力でした。
ジャンピングYY
そしてYYさん、休む間もなく旭龍に乗り換え、中級者クラスへ参加。相変わらずタフです。しかしコンペクラスで走るようなマシンも混在しており、4st125ccの旭龍はかなり苦戦してました。
旭龍に乗り換えたYYさん
白熱のKLXクラス。ただし見た目は地味。
最後に回ってきたKLX110&125クラス。待っている間(約30分、ひとかけらのチョコレートと電解質系飲料(ポカリだったかな)で栄養補給、だいぶ回復しました。
今度は同じマシンか格下のクラス、負けられないですぞ。エントリーは7台、ゲストでなんだか2台ぐらい異様に速い人たちもおりましたが。
横一線に並びます。「15秒前」のプラカードを見たら、視線は目の前のスターティングマシンに移ります。こいつを睨み付けパタンと降りる瞬間を瞬きもせずに待つ・・・
降りた!スタート!
ほぼ横一線で1コーナーへ飛び込む!この瞬間がモトクロスの醍醐味です。
同じようなパワーの7台は一度スタートしてしまうと、よほどの実力差がないと抜きつ抜かれつがない。例に漏れず、のりまつの周辺も3台で拮抗。110ccの「速い人」・練習の時から拮抗していた「ライバルさん」・のりまつの順。
追う立場ののりまつは精神的には有利、しかし最後尾。この状態を打破するのに、なんとかしようとあがいてみる。
しかしちょっとぐらい上手く曲がれても抜かすほど詰める事はできない。でもひとつミスすれば直ちに落伍するので慎重にならざるを得ない。が、ただ慎重に走っているだけでは離される。
たかが草レースでも、後を走っている状態では容赦なく全身に泥を浴びせられ続けるという屈辱を味わうことになるので、なんとか打開したい。
しかしそんな気持ちとは裏腹に、2レース目で頭はボーっとしてくるし体もヘロヘロ。遠くなる意識の世界の境目で、何で走っているのかわからないような感覚になる。
しかしその感覚が、なぜかだんだん気持ちよくなってきて、このままいくらでも走っていられそうな気にさえなってくる。
そんな時、前を走る「ライバルさん」が動き出す。パワーの面で若干劣り、徐々に詰まっていた先行の「速い人」を一気に抜かすべく、ヘアピンで勝負に出た!
ヘアピンは2重のルートが取れるようになっており、外側は大回りになるけど速いコーナリングができる。内側はスピードは落ちるけど小回りできる。
マシンやライダーの持ち味でどちらが速いのかは差が出るところ。ここで「ライバルさん」は外回りを選び、大外から「速い人」を抜かそうと試みた。
チャーンス!のりまつは内側が得意。上手いこと空いた内側のコースを、今日一番のコーナリングでひらりといなし、「ライバルさん」の前に出ることができた!ここから先はピンポンダッシュより速く、まさに脱兎のごとく逃げる逃げる!そして前の「速い人」を追う!残りは後半周、抜かせるとしたら相手がミスるしかない。そのチャンスを活かしきる為には、常にロックオンしていないと。
しかしあいてもさるもので、おいそれとミスなどしない。最後のヘアピンを曲がり、ぐちゃぐちゃにぬかったストレートへ。ストレートの終わりにある最終コーナーはちょっと得意だから、そこで最後の勝負をかけるか!
なんて欲をかいていたら、突然失速?!
うわマジかあいてがミスどころか時分がみすっ手どうすんねんうしろから殺気ぬか舌ひとくるやば胃や罵いこんちくしょー
なんて1人でカオスに陥っていたが、後から来る気配はなし?なんとか気を取り直してギアを入れ、遅れた差を取り戻そうと頑張る!
しかしただでさえ拮抗していた「速い人」との差は詰まるわけもなく。逆に気持ちが楽になって最終コーナーを回り、最後のジャーんぷ!がちゃん!あぐっ!上体を維持できず無様に崩れながらも、なんとかゴール。
いや、白熱しました。結果は上からも下からも真ん中。4位って言えば聞こえはいいんですけどね。
youtu.be
5番目に現れたのがのりまつ。50秒ぐらいの所でがちゃん!あぐっ!ってなってますw
まとめ
じゃに君はスゴイ。本当にモーレツだ。世の中、ハイゼットとハイエースだけあれば、他の車は要らないんじゃないかと錯覚してしまうほどスゴイ。二つとも「ハイ」が付いてるから約分して、ゼットとエースでいいよね。なんかヒーローモノの感じ。
軽自動車に夢が乗り切っちゃう自分の人生が、ちょっとだけ好きになりました。生物として大事なものが欠けているのですが、無いモノは無い。いくらねだってもダメなヤツ。
旭龍はスゴイ。ちょっと手を入れただけでパワーが出るし、ちょうど良すぎ。軽自動車に載るし、素人でも全開に出来るし、足回りもしっかりしてるから操縦が楽しいし。見栄えと迫力がなく、上のカテゴリーで全く勝てないのは御愛嬌。だいたいのりまつはそういうモノを目指してない。
モトクロスは楽しい。もうこれ以上書き立てる必要はありますまい。エンデューロ的な「泥んこレース」と違うのは、走った後。いつかのエントリみたいに満面のバカ面になるか、ヘロヘロのグダグダになるか。あとは、自分の順位がなんとなく判るので、必死感が違うかも。競り合いの楽しさはモトクロスの方があるかもですねー。
以上、小さな軽自動車でもたくさんの夢を見られましたよって話でした。
お題で書きます。
眠れる牛は山の名にもなる、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつです。更新サボりすぎても困る人はいませんが、忘れられちゃうとさみしいので、お題で書いてみますよ。
今週のお題「行ってみたい場所」
いっぱいありますが、強いて挙げるならヨーロッパ各地です。のりまつが足袋で求める「酒・食・唄」が漲っていそうだからです。
イタリア
どこと言うことはありませんが、強いて言うならベネチアです。ギターの曲で「Barcarole」と題されたモノがいくつかあります。これは訳すと「舟唄」となり、船で揺られているような気持ちのいい曲が多いです。決してお酒は温めの燗がいいわけではありません。
でもイタリアと言えば、外国によく行く人アンケートで、「食い物が旨い国」としてトップに君臨しているほど。こんな所に行ってみたい↓↓
カンツォーネが聴けるレストラン。サイコーでしょう!
オーストリア
言わずと知れた、KTMの総本山がある国!
ユーザーとしてここは外せません。しかしホントの目的は、「きよしこの夜」が生まれた小さな教会。のりまつは神や仏はアテにしていませんが、純粋にキレイな曲だから好き。ほぼ一晩で作られたなんて信じられません。できれば冬に行ってみたいな。
それにモーツァルトの過ごしたザルツブルクとかも行ってみたい。
ドイツ
のりまつはビールが大好きです。
のりまつはビールが大好きです。
その歓びを、ドイツ人と分かち合いたい。
クロアチア
正確には「ドブロブニク」と言っていいかも。「魔女の宅急便」のモデルになった町ですね。
これはもしかしたら、遠くから見るだけの方がいいヤツかも。でも、芸能もすばらしいクロアチア人に興味があります。
スペイン
ギターのふるさとです。「アルハンブラ宮殿の思い出」のタレガも、「禁じられた遊び」のイエペスもスペインの人。似て非なるもう一つのギター、フラメンコギターもスペインのモノ。
本当の音楽は生でしか存在し得ないと信じているのりまつとしては、その最高の形のひとつがコレと思っています↓↓
フラメンコ。踊りの事をフラメンコだと勘違いされがちですが、ここに写ってるモノすべてをひっくるめてフラメンコと言うそうです。音楽というモノに信仰すら抱いているのりまつとしては、これに触れずに死ねません。
同じような形のギターでも、クラシックとフラメンコでは両極端と言ってもいいほど違うようです。クラシックはその名の通り「格式」に沿って学びます。数百年の時を経て熟成された格式は、理論を学べば楽譜の中から読み取ることができますが、パフォーマンスの部分では師に評価してもらう必要があります。同じ音でも気の入ってない音は、直ちに見破られます。そういう事の指摘を受け理論に適っているか評価を受けながら音楽を育てていくのがクラシックと思っています。音楽の理論はとても数学的で、それを理解すればある程度感動させる曲が作れるそうです。すばらしい音楽を、広く後世に残すための知恵が楽譜なのですね。
一方フラメンコは、三線や三味線と同じで、師と自分の間に譜などは置かないと言います。目と耳で、師から学ぶ。本など置くのは失礼となるとか。クラシックで学びきれないパフォーマンスを、体で覚える感じなのでしょうか。その分、生の息遣いや鼓動が音に宿りそうです。そういえば、津軽三味線の上妻弘光とフラメンコの沖仁のコラボは感動的でした。生い立ちの似た音楽が、地球を半周して出会った。「セゴヴィアの夜」というタイトルだったかな。ライブで聴きたい!
話がそれました。スペインでは他に、ギターの工房見学したり、サグラダファミリアも見たい。おいしいモノもたくさんあるし、地方によっても特色があるし、見たい触れたいモノいっぱいです!
スイス
グリンデルワルト?に行ってみたい。
表記では「Grindelwald」となるみたい。小さいスイス、言葉が独仏伊で系統が分かれているんだそう。昔習ったドイツ語読みの規則に従うなら「グリンテルヴァルト」が正解かな?同じ要領で、ドイツの自動車メーカーを読むなら「フォルクスヴァーゲン」になりましょう。「フォルクスワーゲン」は独英が混ざってるみたい。余談でした。
あとは、ここに行ってみたいのです↓↓
これは「ホドラー」という人が書いたレマン湖。たくさんの画家がレマン湖に魅せられたと言いますが、ホドラーもその1人で、何作もレマン湖をモチーフにした絵があるようです。
この絵を描いた場所というのが観光スポットになっているそうで、是非そこからレマン湖を眺めてみたいモノです。
眠れない夜に書き綴りました、世にもどーでも良いお話しでした。書いてて楽しかったにゃ♪
おやすみ~