フェンダーレスの顛末。
生兵法は怪我の元、嵩屋天狗堂・番頭ののりまつです。
前回、外国モノは大きいけど中身が脆弱、いっそカッチンカッチンのヤツに挿げ替えてやったはいいが、まっすぐ立ちすぎてて中折れしちゃったって話を致しました。オートバイの話です、念のため。
突貫工事の結果と吉報と凶報。
ツーリング先で曲がったフェンダーレスキットを外して突貫工事し、ナンバーステーの角度を調整する事でその後はしばらく落ち着いていました。因縁の林道を人麻呂で走り、リベンジも果たしました。ガレ場を走ってもワインディングをガッツリ走っても、ナンバーがリアタイヤに干渉する事はありませんでした。
そんなある日、吉報が。
失くしてとっくに諦めていた「あるもの」が、見つかったという話が!見つけてくれたのは、「酋長」ことYつさんの友人で、林道を管理する部署に勤めている方。その方、Yつさんから私の間抜けなエピソードを聞いていてなんとなく気にかけてくれたようで、仕事で林道に行ったら「それらしきもの」を見つけて接収しておいてくれたのだとか。
ココにあったらしい。
メールでやり取りして本人確認後、平日の休みに受け取りに行きました。まさか帰ってこようとは、夢にも思いませんでした。もう用のないものだけど、この再会が嬉しくないはずもありませんでして。
バッグに無理やり収めたねぎ味噌せんべいをお礼代わりに手渡し、代わりにそのブツを収納。残りの時間は「SSTRの続きツーリング」と銘打ち、コースに設定していたいくつかのワインディングとダートを走るルートを辿りました。
そして凶報はその帰りにもたらされました。
自宅に帰り洗車していると・・・
ありゃ、またか!
今日撮影した写真を見てみると、ワインディングが終わった時点ではまだまっすぐな状態で着いていました。高速でリアがフルバンプするような状況は考えにくいし、いったいいつ、どこで、何故?
自戒の念。
この時点で、このパーツを使うことは諦めモードに。とぼとぼと取り外し作業にかかると、その工程で原因がわかりました。
メインで止めていた1本のボルトから、ナットが外れていたのです。先日の記事で、きちんと止め切れていなかったあのボルトです。バネワッシャーを過信しすぎました。ゆるみ止めを塗っておけば・・・不安要素があるなら定期的に確認しておけば・・・いろいろ自分の落ち度が思い当たります。もう20年近くネジを締めたり緩めたりしてきているのに、一向に学習しない自分が情けない。
「純正流用型」
しかしグラブバーと共締めしている部分と3点で止めていると思っていたので、このたった1本外れただけででこんな状態になるとは思いませんでした。あくまで自己責任の人災ですが、やっぱり純正流用型に戻します。
「純正流用型」とはのりまつが勝手に作った言葉で、こんなイメージです↓↓なお画像は無断転載ですm(._.)m
HUSQVANA 701SM(quattroさん)
そしてかつての人麻呂。
ちなみに純正はこんな感じ↓↓
上のお二人のを参考にすると、フェンダーに直接穴を開けてナンバーをマウントしています。ふむ、どうしよう。
もともと持っていたナンバー灯を活かす事を考えると、この位置だと上過ぎてナンバー灯がテールランプの邪魔をする。純正フェンダーの末端にネジ穴が二つ開いているので、以前のようにこれを流用すれば、位置も適度に下がり丁度いい。だけど、こんな振動の大きそうな隅っこにつけて、また折れやしないかと心配です。純正フェンダーを眺めていると、この穴の周囲はリブが多く成型されていて、強度が増してあるように見える。
前回も大丈夫だったし、これでいってみよう。でも、またココから折れて無くなるのも嫌なので、保険をかけておきましょう。タイラップの数珠繋ぎで。ウィンカーはナンバーの横に設置しました。軽くて割れにくい「ワレンズ」。
仲間からは、輝度が低くて「見えにくい」と酷評されているので、見えやすい場所に設置してみました。
これにて一件落着・・・
と思いきや。
新たなトラブル
自宅の人麻呂の駐車スペースの真下にオイルらしきシミが。もともとクランクケースの何かのセンサー辺りからオイルが漏れてたのですが、今度のはもっとたくさん出てる。フロントのスプロケが怪しかったけど、自分では見ないでプロに任せることに。
KTM群馬に問い合わせて持ち込むと、やはりスプロケが怪しいとの事。690ENDUROやSMCではよくあるトラブルだそうです。でも上の方からも漏れてる跡があるし、きちんと見てもらおうということで入院となりました。
その時、担当さんと色々話し、とあるブロガーの影響でKTM沼に引き込まれた話をしたところ、「そのブロガー、有名人ですか?」ときいてくる。あ、これは知ってるんだと思いぼっちバイカーさんの名を挙げると、案の定知っていて、ブログはチェックしているとの事。「いいブログですよね」っていつもどおり淡々と言っておりましたっけ。
で、フェンダーレスの話に。
現時点で、社外品でまともに使えるフェンダーレスキットはないとの見解でした。だからと言って純正のままでは100%へし折れるので、「純正流用型」が一番だと。ステー用の穴は開けても流用しても大丈夫。ウィンカーは、よく見ると「ココに着けて!」といわんばかりにスペースが設けてあるのを教えてもらいました。まさにぼっちバイカーさんがつけている位置ですね。帰ってきたら移設して、ウィンカーのバルブのワット数上げてみよう。
以上、やっぱり固くてつっぱてても根元が折れちゃ意味がないから、元のサヤが一番いいんじゃない?液漏れしても笑って許してくれるしねってお話でした。ムリがあるw
フェンダーレスと、夏を迎える儀式。
嵩屋天狗堂・番頭ののりまつと申します。他の皆さんのマネで、毎回名乗るようにしました(笑)ブログ主の名前って、意外とわかりにくいんですね。
ガイシャの樹脂パーツについて。
さて、人麻呂ことKTM690ENDUROが、5月に行われたSSTRで由々しき事態に陥ったことは、なんとなくお知らせしたとおりです。
HUSABERGに乗っていた友人も言っていたのですが、新車で購入してすぐダートで試運転した時、ウィンカーが即折れ。
去年のキャンプの時に人麻呂でダート走行していたら、やっぱりウィンカーがいつの間にか折れていました。フロントウィンカーにいたっては、高速道路を走ってただけで折れちゃいました。
新品でも折れちゃうので換えるだけ無駄、結局「ビニテ最強説」を採用するに至りました。そしてSSTRの時、似たような違う樹脂パーツが折損。こんなことはKTM周辺の企業だけかと思いきや・・・なんと、かのBMW様でも同様のことが!
修理中。
仲間のG650Xのリアウィンカーが栗原川林道で走ってただけでモッキリ折れた!驚きました。
こんなことが続き、もう信用できなくなっちゃいました、ガイシャの樹脂パーツ!「そんなモンは取って走るもんだ」なんて考えなんでしょうか、690ENDUROはレーサーじゃないんだから(笑)
社外品のフェンダーレス、買ってみました。
そんなわけで、フェンダーは鉄に限る!ということになり、社外品を検索したところ、R&Gというところから出ているフェンダーレスキットを発見しました。
約ニマンエン也。
ちっと高いけど、頑丈そう。これに換装してみますよ。
出来た!うん、ケツの寸詰まり感が今っぽい(?)いいんじゃないですかぁ?気に入りましたよ♪ウィンカーが上手く干渉しないように出来てるみたいだけど、マフラーに近いので軽く断熱貼っときました。
鋭い方は、ここで疑問を持つかも・・・?
これでちょっと身軽になり、300キロほどオンロードツーリング。何も変わっちゃいないんですが、なんか安心でした。
そして2週間後のある夜。タンデム+シートバッグ積載で高速に向かっていたところ、発進時にリアから「ガリガリ!」と異音が?!
降りて見てみると、ナンバーステーが内側(前側)に「くの字」に曲がっている?!どうもリアサスが沈んだ時に干渉した模様。一人乗りの時は大丈夫だったが、二人乗って荷物を積んだらこんなことになってしまったみたい。とりあえず、ナンバーステーとフェンダーレスキットをできるだけ後ろに引っ張りあげて、ダンパーも最強にして運行。今度は大丈夫だったみたい。
これで東京まで走って、その翌日だったんですよね、「中山道・人麻呂ポン!事件」が。
norimaz.hatenablog.com
これで話は終わらず、その翌週にもイベントが。
閑話休題、夏を迎えに。
毎年「夏を迎えに行く」と称して、上越国境三国峠越えをするのですが、そのソロツーの時の事。
夏を迎えに行くのは、下道で行くのが自分ルール。北に向かって走り出し、関東平野の北の端にある赤城山のながーい裾野を南西に巻く「からっかぜ街道」を通ります(赤い線)。北の端なので、関東平野を一望できるスポットがチョコチョコあります。後半は、「イニシャルD」で有名な榛名山とその北側の山々を見渡せて、これまた絶景(緑の線)。カーブが少なく気持ちいい直線があるのでアメリカンバイクが楽しいかも。この日は交通量が少なくて景色も良く、気持ちよく走れました。
セーブオンと牛すじ焼肉屋の交差点を右に行くと、同様に景色のいい道ながらも、今度は少々トリッキーなコーナーが多くなります(青い線)。半分オンの690ENDUROはこういう道も得意!バンク切るのが楽しーい♪
この道を楽しんだあと左に曲がり、昭和村のこんにゃく畑の中を抜ける道を、眼下に河岸段丘を眺めながらまっすぐ数キロ下ります(ピンクの線)。道はまっすぐで北海道のようなのに、見える景色は緑のグランドキャニオン。アメリカっぽいようでも傾斜が急なので、やっぱり山国・日本な感じ。とても好きな景色です。
昭和村を降りて、沼田から月夜野を抜けていく国道17号バイパス辺りは、観光ドライバーのペースでだらだら走ります。そして「テルメ国境」の址を過ぎ三国峠のふもとの登坂車線が現れたころ、再び快走モードに突入!
変化に富んだ中速コーナーで気持ちいい道なのですが、時々「長い直線からの直角コーナーor奥がキツイ×滑りやすいブレーキングポイント」というトラップがあり、注意が必要です。
思うさまワインディングを楽しんだあと無事に三国トンネルを抜けると、ここから新潟県。ながーい下りの直線が続きます。ワインディングでヒートアップした頭と体を冷ましながら、シーズンオフのスキー場を横目に峠を下ります。時々ヘアピンの連続で軽く再燃しつつ、目的地「道しるべ湯沢」に到着。
ここの自販機で缶コーラを買って、栓をプシュッと開けたら夏が来るって寸法です。いつ明けるかわからない梅雨なんて待ってられませんで、代わりにコーラの栓を開ければ、嵩屋天狗堂はそれを持って夏となるのです。いいでしょ?
で、一生に一度の2017年の夏が来た記念の一枚。
ありゃ。またナンバーが「くの字」になってる?!一人乗りでダンパーも最強なのに?!確かにワインディングを快走したけど、この程度で干渉しちゃうようではガレ場走ったらイチコロですがな!
夏一番、炎天下の突貫工事。
このまま走って帰るのも心配なので、この場で工事を敢行。といっても、外したステーとキットをムリムリ反らせる力ずく加工!携行していたあらゆる工具を使って角度の調整に成功・・・熱中症になるかと思いましたが、なんとか無事でした。
しかし苦労したのは再装着。グラブバーのねじ穴と共締めするのですが、穴が合わない!無理やり力をかけて変形させたせいでしょうか、どうしても帳尻が合わない。困り果てて座り込みます・・・
頭が冷えて少し冷静に。忘れていた基本を思い出しました。
一つのパーツの複数のネジを締める時は、一本ずつ本締めせず、すべてを仮締めしてから行う事。
外装系でこれを守らないと、樹脂パーツのゆがみで最後のネジが合わなくなる経験、お有の方もいるのでは?今回はまさにこれでした。
ボルトナットを一つ、思いっきり本締めしていたのです。金具にテンションがかかり、微妙に変形してネジ穴が合わなくなっていたのでした。
問題のナットを思いっきりゆるめて、グラブバーのボルトを通してから、各所本締め。うん、安定してしっかり止められましたが・・・今度はさっきのナットがしっかり締められなくなっちゃた(;ω;)
だってグラブバーは外装の上からでないと設置できず、さっきのボルトは外装の下。レンチで押さえておかないと共回りしちゃうのに、外装の下だからレンチが入らない。でも、グラブバーのでっかいボルトでしっかり押さえているから大丈夫でしょう!ということにしましょう!バネワッシャーを咬ませてゆるみ止め。
とは言え、共回りを防ぐいいアイテム、あったらおしえてくださーい!
これでうまくいくといいんですが。その後、魚沼スカイラインを快走した時は大丈夫でした。結構タイトなアップダウンコーナーがあったりするのですが、干渉せずに済んだようです。
しかし話はこれで終わりません。つづきは次回。
激!練習中!
頑張って練習してたら、マルケス張りの肘スリターンができるようになりました!
う、うん、シャッタースピードが速すぎたのかなー、背景が流れてないけどねー(;゚□゚)
顔の向きもおかしい?いや、これはー、その、S字!そうS字だったから-、次のコーナーを睨んでるんですよねー(;゚□゚)
みんなが集まってるところに、テールスライドで乗り付けようとしてコケた訳ではありません、決して!
コケた直後、ブロガー魂がうずき、仲間に撮影するよう懇願しているため顔が上を向いている訳ではありません、絶対!
「肘スリ」だけはホントですけどね(^^;)みんな、笑ってくれてありがとう。
あ、ちなみにかすり傷ひとつありません。プロテクターって大事。
ひとくち写真。ポエムな感じで(//∇//)
ある日の夕空。
空に真っ直ぐな何か。
この影の正体は、たぶんこんなこと。わかりにくいかなー
もう、雲さんたらっ
行き倒れた旅人の顛末記。
暑い日の続き。
人麻呂ことKTM690ENDUROは、信号待ちの前後でエンストしやすい機体です。色々対策してみましたが、軽減はしても解決はしていません。
norimaz.hatenablog.com
トラブルのあった日は猛暑の中ストップの多い都内を走るといった特に過酷な状況でした。
エンストしないようアクセルを入れた瞬間、「ポン!」と大きな音を立て停止。同時にうす黒い煙が一塊、風に流されていきました。
再始動を試みるも、過日の兆治(スーパーシェルパ)のように、かかる気配が全くない。しかたないので歩道に上げ、とりあえず冷ます事にしました。なかなか始動せずにポンポン言うことはこれまでにもあったし。
15分ほど置いて再始動・・・「キャキャキャキャ・・・ポン!」
こりゃマジで逝ったか・・・だって、ポン!からの黒煙一塊ですよ。マンガならぜったい逝ってるパターン。
困り果て、購入先のレッドバロンのサービスへTEL。工場長に症状を説明し相談したところ、スロットルボディの接続を確認するよう助言を受けました。
車体左側から見た写真。緑の丸の部分の接続を確認すべし!
くっついてて当然の部分ですが、始動し損ねてポン!と言ったときに、吸気側に吹き返し、その勢いで外れてしまっている可能性があるとの事。
確かにいつもポンポン言う時は、エアインテークのあるシート下に衝撃が来ます。今回は特に吹き返しが強くて、スロットルボディをつなぐホースを抜いてしまったのでは、とのこと。なるほど、その線かも!!
ぱっと横から見たところでは抜けていないように見えました。ヘッドとスロットルボディの間にも隙間は確認できません・・・が、角度を変えて斜め前から見ると、何か不自然な印象。
密閉されてきちんと接続されていれば同心円状に見えるはずなのに、三日月形の部分を発見。
写真はしっかりハマっている状態。赤丸の部分の円弧に三日月型の隙間が見えたのでした。
そう、スロットルボディとヘッドをつなぐゴムが抜け、少しずれた状態で安定していたわけです。かなり疑って観察しないと、素人の私には発見できないほどのモノでした。
この隙間から不正に空気を吸っては吐き出していたわけですね。ヘタに始動してたら極薄の燃料でヤバイ燃焼しちゃったかも。キャブじゃないから大丈夫なのかな。
この日は工具を持っていたので、すぐその場で修復。と言っても、ホースバンドを緩めてゴムをしっかりはめ込み、ホースバンドを締めただけ。マイナスドライバー一本でカタがつきました。ゴムをはめ込む時、充分力を入れることが出来ずちょっと難航しましたが。
祈る思いで再始動。すると・・・かかりました!よかった。工場長に℡し、経過報告とお礼を伝えました。すると、かかりにくさとエンストしやすさについて、フューエルワンを試すことを勧められました。はて、どこかで。
www.botti-bk.com
お礼も兼ねてレッドバロンに寄って、添加してもらいました。うん!エンジン、スムーズな感じ!・・・ぐらいかな。繰り返し使えばきっと色々よくなるさ!
そういえば、ここでも原因は「つながってなければ機械は動かない」と言ったことでした。そそっかしい人はよく自己覚知をして、トラブル時は冷静に対応しましょう。
お前に言われたくない・・・?
ですよねー(^^;)
旅ごっこ中、行き倒れ?!
暑い日でした。
まだ季節は梅雨明け宣言も済んでないのに、気温は30度を軽く超える暑い日でした。
こんな日に私は、人麻呂(690ENDURO)と都内にいました。豪徳寺やら霞ヶ関やらを徘徊したあと、日本橋へ。
ここから、人麻呂では初となる中山道踏破の第一歩を踏み出すことが目的。
中山道とは、江戸時代に成立した、江戸を中心に放射状に伸びる五街道のうちの一つで、江戸から武州・上州・信州・濃州を抜け畿内に至る、いわば東海道と対を成す山間ルートです。宿場の数は67、総延長は500キロを超えます。
現在で言えば、国道17号・18号・19号辺りのルートとなるのですが、それとは別に、現存する本物の旧中山道があるのです。
たとえば都内なら、板橋区の志村の坂を通る17号が現在の中山道に当りますが、本物は志村坂上駅周辺の五差路の、交番のある細い坂道を下るのが本当の中山道。
こちらは「清水坂」といい、道中で左側に赤城山が見える珍しいスポットだったのです。
信州に至れば、木曽路は有名な奈良井宿。今はトンネルを抜けて簡単に次の藪原宿に至る事ができるのですが、本当の中山道は峠を越える登山道の方。オフ車なら充分行けちゃうルートですが、モラルを守り侵入はしてはいけません。その代わり迂回するルートが8キロばかり、いい感じのフラット林道が楽しめ、途中の峠では旧道と合流し、茶屋跡で昔の面影を楽しむことが出来ます。
岐阜市内や恵那市では、「枡形」と言って、大軍の進行を妨げるために、あちこちが90度ないしそれ以上に屈曲しており、ところどころ一方通行でまともに通行できない箇所が多くあります。
知らなければただの路地にしか見えないようなところが、実は昔の1級国道。
そんなわけで、中山道を辿るというのは、本来なら歩きでしか踏破できない事であり、見方によってはとてもロマンのあるものなのです。
しかしのりまつは社会人なので、歩きで500キロを踏破する時間もないし体力もありません。そんな時に便利なのがオフロードバイク。先述のようにダートもあれば階段もあり、人一人しか通れない場所もあれば押して歩かなければいけないところもある。軽くて道を選ばないオフロードバイクは、当時からすれば馬のように便利な乗り物なんですね。
話が逸れましたが、今日は都内の中山道を辿ります。
日本橋を北上し、中央線のガードに突き当たる所まで行きます。昔はここに筋交橋があって外堀の向こう側に渡れたらしいのですが、今は無いので昌平橋へ。渡ってすぐ左折→右折→左折。この間ぜんぶ信号待ち、人麻呂のファンは回りっぱなし。あちい。
神田明神を右に見て、門前の「天野屋」から右斜めに入る路地が中山道。
そこに行くとすぐに突き当たってしまい寸断されているので、元の道に戻ろうとする(青い矢印の方)も・・・一方通行。
こんな時は。押して歩く!ほーら、あっという間に歩行者になりましたよ♪
そのまま北上し、東大正門を過ぎた辺りで「国道17号」の案内どおり左折。東洋大の前を通って白山通りに合流すると、まもなく巣鴨の地蔵通りへ。ここも中山道、しかし歩行者天国!またまた歩行者に変身!今度は長い道のりなのでジャケットとヘルメットは脱ぎました。
途中にある「みずの」で塩大福を買って、更に押して歩きます。
「とげ抜き地蔵」こと高岩寺門前、朝顔市がさわやかな江戸の夏。
庚申塚の駅辺りからはまたライダーに戻り、中山道第一宿、板橋宿まで。
JR板橋駅の北側の踏み切りは、「中仙道踏切」といいます。JR東日本では一番初めの中山道を横切る踏切。この後「第2」「第3」と続いていきます。
ちなみに標記で「中山道」が国交省の正式なモノ。コレを決めたのはなんと江戸時代の新井白石であるとの事です。JRがなぜ「中仙道」と標記するのかはわかりません。
写真は板橋の地名の由来となった「板橋」。仲宿にあります。
さて板橋宿を過ぎて一方通行や陸橋下をくぐるのに何度か押し歩き、先出の清水坂を降りると、ようやく戸田橋すなわち江戸の出口。江戸時代は「戸田の渡し」だってそうな。
さて、今日の中山道散策はコレまで。
というのも、
人麻呂がもう、暑がっちゃって限界。っていうか、ファンが回りっぱなしで熱風をすべてライダーに吹きかけるので、こちらが参っちゃう。信号待ちが多いんですよね、都内は。やはり夏にこんなことをするのは無謀でした。また冬に、埼玉編を続けようと思います。
さんざん暑気に当てられ、ヘロヘロな人麻呂のLC4エンジン。信号待ちからのスタートの時、一瞬オチそうになる悪い癖が出てきたので、ギアを入れる前にひと吹かし。その瞬間、
「ポン!」
と音がしてエンジン停止。
・・・人麻呂よ、お前もか!
つづく。
長くなったので(^^;
ハイゼットカーゴasトランポ。
今回のシェルパのトラブルで活躍したのは“HUSTLE JANITOR(通称「じゃに君」)”こと「ハイゼットカーゴ」という軽自動車でした。
ワンボックス型の軽自動車。用途や内装で「貨物車」「乗用車」に分けられます。このうち貨物車を「バン」と言いますが、おおざっぱに「軽バン」って呼んでます。
軽バンなんて、見た目はハイゼットもアクティもミニキャブもサンバーもエブリィも区別なんかつきゃしません。でも違うんです。
各社の名機に触れていきたい所ですが、今回は特にハイゼットカーゴについて。トランポにするなら・・・って話です。
のりまつのハイゼットカーゴは「クルーズ」という上級グレードで、リアシートをたたんだ時に数センチ高くなってしまいます。
↑クルーズ
↑クルーズ以外(無断借用失礼。ホントはクルーズをキレイにフラット化している状態ですが、参考までに。)
この差が絶妙にダメで、タイダウンを余儀なくされました。
あと天井の内装も厚くなっているようなので、「クルーズ」以外のハイゼットカーゴならもっと余裕で積めると思います。
↑クルーズ
↑それ以外。
この違いで、カタログ数値では25mmの差が出ています。ちょうどハンドルアップスペーサー分ぐらい。
余談ですが、クルーズにも「ビジネスパック」というオプションがあり、荷室のスペースアップが図られたモノがあります。中古でお探しの際は、天井とリヤシートをよく観察してくださいね。
ちなみに「アトレーワゴン」は「ハイゼットカーゴ・クルーズ」に準じています。
また、軽トランポのオーソリティ「スバル・サンバー」ですが、現在新車で購入する場合はハイゼットカーゴと同じ車体になります。
www.subaru.jp
↓コイツが最後のスバル製
中古でしか手に入りません。しかもタマが少なくあっても高額・過走行。出会いがあったら早めにツバ付けた方がいいかも。
一見不格好なキャブオーバーですが、タイヤハウスか足下に張り出していないので広い!ヒール&トゥもしやすいし小回りも利くので、いいなーって思います。
ちなみに現行で1番広いのは、たぶんスズキのエブリィです。
ハイゼットカーゴも充分広いし、1番スタイリッシュだと思うんですよね!
それにシルバーの軽バンって、どんなところに入っていってもイヤな顔されない。「ご苦労さまー」ってな感じです。あおられてもバトる気にならないで済むし、なんだかすべてが大らかになります。
小さな軽で、大きく積めて、気持ちも大らかに。
軽バンは素晴らしいです。