泥んこ王に、オレはなる!~泥んこ走行会参戦記~
のりまつ史上初のオフロードバイクのレースに参加してきました。カテゴリーとしては「エンデューロ」に該当すると思われます。
http://hpo-japan.com/2017doronkoregulation.pdf
参加台数は100台、1台に複数人のエントリーがあるので、人数で言ったら200に迫る数でしょう。この中でのクラス分けがあります。大まかに
A:250cc超で排気量制限なし
B:125ccぐらい~250cc
C:50~110cc
ビンテージ:1980年以前の2本サス
レディース:女性のみのチーム
ファン:スクーター・ロードバイクなどおよそオフロード走行に向かない車両
私達「チーム旭龍」はBクラス。ライバルはCRF150(レーサー)、KDX200(2st)、XR250などなど。同じクラスか、これ?って感じで絶対不利です。まあ、遊びだしいいんですけど(笑)
今回お誘いいただいたTロさんは、お仲間とビンテージクラスに参戦。マシンは古い2st「MT50」。
Tロさんいわく「始めのギャップで手首を捻挫する」ほどのサスペンションらしい。あっという間に底突きしちゃうみたいです。
スタート前
さてここでチームメイトのYYさんと作戦会議・・・というか、「どっちが先に走る?」という相談しただけ。スタートの緊張感を味わいたいということで、のりまつが先行となりました。なにぶん体力に自信がなく、ヘロヘロ状態で無理すると怪我するので2,3周で交代かなーなんて話をしておきました。
コースは1周4キロほど。川原のコースですが意外とアップダウンがあり、サンドセクションもあるとか。毎度のハイライトであるらしき「沼」は、今回は乾いていて単なるステアケース(大きめな段差)になっているとの事。ホッとしたような残念なような。
スタートは、エントリー順につけられたゼッケン番号順。「チーム旭龍」は24番でした。
草を刈り分けて作られた、いわゆるホームストレート的な場所に順にバイクを並べます。
そしてルマン式スタート・・・つまりドライバーは別のスタートラインに並び、スタートの合図とともにダッシュして乗り込みエンジンをかけ走り始める、といった方法。
しかし・・・スペースが狭すぎてライダーのスタート場所が見当たらない・・・狭いホームストレートの周囲は2メートルほどの草が伸び放題。どうすんのこれ?
と思ったら、北側の草薮の向こうにまた草を刈り分けた場所があり、そこがライダーのスタート場所との事。スタートの合図とともに高さ2メートルほどの草薮を蹴り分けながらマシンのところまで行き、スタートする・・・という事。
そんなのみんな嫌なので、みんなで協力して草薮の中に道を作り始めました。
草レースって、そういう意味??いろんな意味で、草なレースですwww
しかしのりまつにとっては初めてのレース。緊張しないわけがありません。今朝も緊張のあまりお腹を痛くして、集合時間に遅れてしまったのでした。
スタート前
↑↑緊張のあまり雲竜型を取るのりまつ
スタート!!
ふざけてたらもうすぐスタート。日章旗が振り下ろされたらスタート・・・のはずが、隊列が長すぎて見えない。見える場所にいたTロさんが合図を出してくれたので、それを見てダッシュ!
バイクに跨りエンジンスタート!いいぞ、セルモーター!楽で早くて確実!かっこよさを犠牲にしているだけの事はある!
路面のコンディションは固く乾いた感じ。たくさんのマシンがホコリを巻き上げ、路面が見えない!慣熟走行などというのもは一切なかったので、前を走るマシンにとりあえず追随してみましたが・・・良く見るとTロさんのお仲間のEもさん?ベテランMXファイターでもあるEもさんについていけるならラッキー!マシンの差でついていくことは難しくないし。
順調についていき、ようやく隊列もバラけて視界が確保した頃、何の変哲もない右コーナーでバランスを崩し転倒!まだ半周もしてないのに。
気を取り直して再スタート。ずいぶん後れを取ってしまった。
1周目は何故だかショートカットルートでサンドはなし。沼のステアケースも難なく乗り越えました。
ここはギャラリーポイントでもあり、Tロさん、YYさん、同行してくれているびわみかんさんが大きな声で応援してくれました。応援って、不思議と本当に元気出るんですね。嬉しいモノですねえ。
こうして無事に1周目を走りきって2周目突入。ホームストレートでまた先ほどの3人が応援をくれます。「いいぞ!のりまつ!」って、普段はさん付けなのに呼び捨てで応援されて、スゴイぐっと来ました。少し年上で面倒見がよくて、お兄ちゃんみたいな人たちです。あなたたちのためなら、のりまつは妹にでもなりますぞ!!
2周目にはいよいよサンドセクションがあります。砂地は初めてではないですが、いざ飛び込むと前に進まない!勢いが消えてしまうと完全に停止。しかしこんなところでいつまでもハマッてしているわけにいかない。シートの後端に座り後輪を路面に押し付けながら、両足で前にこぎます。シートの低いKLXだからできる技です・・・がオフ車でこんなことしてる人は居ませんでした。どうしたらよかったんでしょう(^^;
そんなこんなで4周・45分ほど走った後、YYさんに交代。セーブしながらとはいえ、意外と走れるモンでした。でも、やっぱりヘロヘロ。三半器官が軽くドランク状態に。順位の事はまったく気にしていません、のりまつ。
YYさんはサクサクスイスイ、労力を使わずスマートにスライドを駆使しながら走っています。さすが、歴戦の勇士です。
古傷の膝の心配もあったとの事なので、もう1回ぐらい交代があるかと思いましたが、そのまま午前中のチェッカーフラッグをYYさんが受けました。
ランチターイム♪♪
昼食は、Tロさん夫妻手作りのモッツァレラチーズ入りのマッシュポテトとチキンの照り焼きを、その場でパンに挟んでいただくという贅沢メニュー。チーズの香りが良くなじみ旨ーい!向かい陣地にいたオフロードの哲人・Mズーさんの一味から肉の差し入れも!
お湯とカップラーメン(小)だけでとんだわらしべ長者なランチとなりました。
さて午後の部は。
着順にスターティンググリッドが決まるのですが、わがチーム旭龍は・・・おお!4番グリッド?!ふーむ、気づかぬうちにこんなに順位を上げていたのか。これも練りに練った戦略のなせる業か。
と思ったら、単純に午前のチェッカー後の着順でした。おめでたいことです。YYさんはもちろん解ってましたけど、1人で浮かれちゃいました(///▽///)
午後の部スタート!
午後の走行は、1回交代と決めました。で、YYさんがTロさんとバトる為に後半を希望。のりまつはまたもや先行する事になりました。今度は1時間、しっかり走ってみよう。
ペース配分に気をつけながら、今度はハイドレーションも積極的に使ってみる。
走り出してからしばらく経ち、比較的まっすぐな場所で、なんとか飲み口をくわえようと試みるも、ヘルメットのチンガードと顔の隙間が狭くてなかなか口元に吸い口を持って来れない!意外とでかいんですよね、吸い口。
しかし何とかくわえることが出来ましたが、今度は水が少ししか出てこない!どこかでねじれてるのかな・・・それが気になって走行に集中できず。その後も出たり出なかったりしながらも何とか水分は確保できたので、気を取り直して走行に集中します。口元の広く開いたシールドのないメットが必要かな・・・などと、また散財のフラグが立ったりして(^^;
路面の状況は刻々と変わるのがエンデューロ。ショートカットルートが出現していたり、ヌタ場が広がっていたり。サンドセクション周辺も、水の近くを通ることで走りやすくなる反面、ヌタヌタになってました。またサンドセクションの先に1箇所だけ、タイヤに彫られた中からヌタった土が顔を出し、午前中より走りにくくなった場所がありました。
この場所を警戒しながら走っていたのに、なんとその入り口で転倒。後続を止めちゃいました。・・・が、今はレース中。後続はいつまでも待っちゃいません。細い細い脇の隙間を抜けて、泥をこちらに飛ばしながらどんどん先に行きます。この屈辱・・・ハラサデオクベキカ・・・!!
と思ったら、その先の急登の上で止まっている2stが、必死にキックしているのを発見。・・・もちろん、待ちません!脇の、細ーい隙間から、スパッと抜いてやりました。
「絶頂すら覚える」
まではいきませんが、楽しいかも♪
やる気ないの?!
体力セーブの為に心がけたコト。
・できるだけギャップが少ないルートを取る
・どうしても跳んじゃう所ではゆっくり行く
・追い越しは無理せず、余裕のある時に
・後に付かれても完全に無視してマイペース
・・・なんか交通標語みたいになってきましたが、まあ、心がけってだけの話で走っちまえばそんなモンは吹っ飛んじゃうんですけどね。テンションアゲ過ぎないようにだけは気をつけましたが。
ただ、そのせいか走りが地味(^^;やる気ない人みたい。
びわみかんさんがのりまつを取った動画を見せてくれました。なんか、やる気ナシ男な走り方。レースというか、ツーリング?いや草刈作業中って感じ。本人はセーブしながらも一生懸命走っているのですが。
コレを見た後YYさんの走りを見ると、スムーズでスマート。決してガツガツしている感じもしないのですが、快調なペースで切れ目なくスピーディ。こんな風に力を抜いてさくさく走れれば、疲れず速く走れるのでしょう。YYさんはかなりのキャリアを持っているので、その積み重ねのもたらした財産、ということでしょうね。
上のYYさんの走りに比べて地味~
Tロさんなんかこう!
カッコいい!!
とりあえず走り切った!
そんなこんなでどうにか1時間と10分ぐらいを走りきり、YYさんと交代。この時点でもう、やりきった感でいっぱい!
汚すぎておもしろいので顔出ししちゃう。
悪いことに交代スペースの目の前に売店が!「ビールもあるよ」っていうので、びわみかんさんに立て替えてもらって、アサヒスーパードライをホコリで乾ききった体に注入!!
旨すぎて卒倒するかと思いました。
俄然元気が出てきました。今ならKTMのEXCにも勝てる気がするぅ!!(ムリ)
注入してから、YYさんが膝ビッコ引いて帰ってきたらどうしよう・・・なんて頭をよぎりましたけど(^^;
そういえばTロさんとバトルするっていってたけど、どうしたかな。
気にしてみていると、ひときわ甲高い2stサウンドがチェックポイントに近づいてくる。Tロさん駆るMT50です。チェックを受け再スタート・・・あれ?エンスト。さすがビンテージ。キックするもなかなか掛からず、後続に抜かれていってしまいます。
その後続の中に・・・きた!ゼッケン24、旭龍を駆るYYさんが!そしてこのタイミングでTロさんのMTが息を吹き返した?!まるで待っていたかのよう、出来すぎたドラマですよコレは!
Tロさんがわずかに先を行き、YYさんがそれを追う展開に・・・手に汗握る展開、どちらが前を取るのか?!
どちらも歴戦の猛者、マシンの差でYYさんが遠からず前に出ることは想像に難くありません。
が、前に出たYYさん、やかましいMTの排気音を使ったTロさんの心理作戦に翻弄されたとか。剣を恃みに驀進する戦士が、老獪な魔法使いの間接攻撃魔法に悩まされるといった展開!さすが両者とも一廉の変態、簡単に勝負は付かなかったようです。
祭りの終わり
そんなデッドヒートも16:30のチェッカフラッグで終了、ノーサイド!2時間×2回、ホコリにまみれ共に駆けたライバル達が凱旋してくるのをハイタッチで迎えます。
この後表彰式。
のりまつ、一杯呑ったで賞で1等賞!
ウソです。
「チーム旭龍」はYYさんの活躍で総合で21位、クラスBでは14位/40台でした。そしてなんと、Tロさんのチームはホントのホントに1等賞(ビンテージクラス)。
総合21位。なかなか大したモンじゃないですか?!のりまつが抜かされYYさんが抜き返すようなレース展開でこの順位。のりまつのポテンシャルがアップすれば伸び代ありますよ、これは!
見覚えのあるアイツが・・・!
今回競ったマシンの中に、690エンデューロと思しき機体がありました。顔が違うのでピンと来ませんでしたが、そのほかは見慣れた機体。彼はAクラスで優勝していました・・・と言っても参加車が彼だけ。
「あ、このKTMのポスター、見たことある!」そんな感じ。
総合順位こそ我々の一つ下でしたが、この走り!かっこよすぎる!!
彼は1人で4時間を完走しています。ストレートのほとんどない細かいS字が連続するようなセクションもあり、あそこを切れ角が少なくて重い690EDで走るのは、さぞかしキツかっただろうと思われますが、大した物です。あのコースをEDタイヤ履いた690EDで・・・ちょっと走ってみたい気がしました。
感想文
バイクでレース、初めての体験でした。普通にサーキット走ったりコース走ったりする時と大きく違うのは、やはり「競る」モノであること。軽自動車耐久の時もそうでしたが、普段では考えられないぐらい他車に接近して、サイド・バイ・サイドのデッドヒートを繰り広げてしまうんですね。争いが苦手なのりまつでさえ、競り始めれば熱くなります。こんなところがレースの楽しみなのかと感じました。そういえば、まだソロでレース走ったことないな・・・
で、エンデューロというものに対しては、予想通り面白かった!普段のツーリングではわざわざ行かないような難所も、踏み込むのを躊躇してしまうような場所も、レースなら流れで突っ込んでいってしまい、そしてなんとかクリアしてしまう。そして多くのマシンが周回を重ね、土を削ることよって易しくなるセクションや、逆に難しくなるセクションがあったりして、まさにコースが生きているような感じ。
レースはとても楽しかったけど・・・後始末が大変(^^;特にこの日はカラカラに乾いていて、ホコリがスゴイ!あそこに持ち込んだ物すべて隅々まで、ホコリをかぶっていないものはありませんでした。帰ってから、バラせる物はバラして洗濯できる物は洗濯、できないものは浴槽でジャブジャブホコリ落としに四苦八苦しました。ま、回数を重ねればそんなこといちいち気にしなくなるんでしょうけど。
次は9月!真・旭龍でモトクロスに出るよ!
追記!
TロさんとYYさんの動画も貼らせていただきます!やはり動画だと雰囲気が伝わりやすいですね!
Tロさん編集
youtu.be
YYさん編集
youtu.be
READY TO 泥んこRACE!
「バカ」の上級種
以前、一部のバイクを愛する人種のことを、一種の「バカ」と位置付け、のりまつ自身もまたこれに当たると書いたことがありました。
norimaz.hatenablog.com
自分がこの種の「バカ」であることに喜びを感じるものでありますが、実はこの「バカ」には上級種がおります。
ドラクエなんかでは「ダース○○」とか「○○ロード」とかついて、ラスボスのダンジョンでウヨウヨ出てきてプレイヤーを悩ませる、あいつらのような存在です。
私はバイクの世界におけるこれらの上級種を、畏怖と敬意を嫉妬をこめて
「変態」
と呼んでいます。
身近にもこう呼びたくなるような方がいるのですが、そのうちの1人Tロさんと言う人が、ある日の日記でこんな記事を紹介しました。
どうですか、コレ?もう、頭おかしいですよね?
これを読んで、わたしはノーマルだと安心しました。だって、ここまでドSじゃないし、ここまで追い込まれたくないし、泥人形になるのも嫌だもん。
なのになぜ?!
1週間経ってもこの記事のことが頭から離れない!
気が付くと「2st オフロード」ってググってる!
YouTubeで2stがゲロでのたうち回ってる動画にワクワクしている!
まさか私にも変態の血が・・・?
認めたくないけど、まったくノンケというワケでもなさそうです。
READY TO 変態?!
ある日、先出のTロさんからちょっとしたレースへのお誘いがありました。
これまでも度々お誘いをいただいていたのですが、やれトランポが~とか日程が~とかで二の足を踏んでいましたが、今度はトランポはあり、戦闘機も配備しています。
嵩屋天狗堂唯一の戦闘機KLX125「旭龍」
こんなイベントです↓↓
http://hpo-japan.com/2017doronkoregulation.pdf
ただ、2時間×2、走っている体力ないし、同じところ4時間もぐるぐるかー・・・ってな具合で、しり込みをしていたのでした。思いっきりハードル下げたイベントにお誘いいただいてるのに、バチアタリなのりまつです。
そんな折、旭龍の前の持ち主YYさんからお声が。
「“チーム旭龍”で一緒に参加しません?!」って。
うん、それなら面白そう!1人でぐるぐる走るより断然楽しいし、YYさんはWEXとかモトクロスイベントにも昔からたくさん出ている、一角の「変態」。頼りになります!これは楽しみになってきました。
READY TO RACE!装備編!
トランポと戦闘機はあるけど、もう少し準備が必要です。
まずヘルメット。シールド付のツアークロス3じゃ息苦しそうだし曇りそう。なので、シールドのないヘルメットを調達を画策しました。
まず日本製にこだわりたい。
でも品質は良さそうだけど、外国製に比べて華がないんですよね。ARAIとSHOEIで比較すると、幾分SHOEIのVFXの方がとんがっててカッコいい。しかしお値段もカッコいい(つД‘)
このところ散財が続いているので、持っているもので何とかする事に。
私の持ってるARAIのオフロード用ヘルメット「ツアークロス3」
は、SSTR当時はこうでした。
まず持っているツアークロスのシールドを外しちゃいました。でもこれだと目が無防備なので、ゴーグルはやっぱり調達。
ゴーグルは主にクローズドで使うもので、その際は人麻呂は使わず、旭龍か兆治(SUPER SHERPA)つまりカワサキでの参戦。
よってグリーン基調のモノを選ぶよ。で、2stとかに土をかけられてもいいように、バイザーも着けとかなきゃ。
・・・で、結局こうなりました。
勝負服もグリーン基調でモトパンに合うヤツを新調しよう。
ブーツは・・・トライアル用でいいや!
READY TO RACE!タイヤ編!
一方マシンの方は。
当時はトライアルタイヤを履いていました。大分山がないけど、良く噛むんです、こいつが。でもYYさん曰く「ヌタでは役に立たない」と。
そこでYYさん手持ちのモトクロスタイヤに換装する事に。コソ練の時に交換という事になりましたが、交換前に「トラタイヤ+ヌタ」を体感してみよー!
「にゅるぅぅーー」って感じかな・・・と多寡をくくり、小さな水溜り後のヌタに直進で進入。
直進だし、まさかいきなりコケたりはしないだろう・・・と思ったが早いか、氷の上のようにスッテーン!タイヤ1周もしてないのにコレかよ!どんだけよ!山のないトラタイヤ、恐るべし!
その後、無事にモトクロスタイヤに履き替えました。
うん、やっぱりモトクロスタイヤはKLXに似合う!
READY TO RACE!戦略変!
タイヤを履き替えたところで練習。ここのコースだと3周でヘロヘロになることは知っていました。そう、次に必要な準備は「体力!」しかしコレばっかりは一朝一夕に付くものではない。
ここは練習で走りこんで、疲れない走り方・自分のペースを見出すしかない。フルマラソンを走ったときも、こんな戦略を練り、それに向けた練習を重ねましたよ。おかげで、遅くても最後まで同じペースで疲れず楽しく走りきったんです。今回もそれを目指します。
午前午後あわせて、3,4,3,3と周回。全部で13周する中で、とりあえず見出せたのは・・・
・ギャップにいちいち付き合わない。
飛んだり跳ねたりは極力しないで、スピードを抑えてギャップはなめるように走る。ま、実際はそんなわけにも行かないんですけど。ついついアクセル入れちまうんですよね。
・なるたけコケない。
たとえ小さい旭龍でも、回数が増えれば起こすの大変になりますからね。ま、疲れてくればどうせコケるんでしょうけどね。
・なるたけ停まらない。
ゆっくりでも走り続けているほうが、再スタート切るより楽な感じがしました。ま、アツくなればガンガン走っちゃうし、疲れればヘロヘロになるだけなんですけどね。
・・・なんか、戦略の「せ」の字もありゃしない感じに。
とはいえ、ない体力をカバーするために。用意したものがあります。
練習の帰りにRSビートルに寄り、グッズを物色。緑色のいいジャージがないかなーなんて見ていると「キャメルバッグ」が。
www.camelbak.jp
これはいわゆるハイドレーションで、トレイルランとか自転車のエンデューロなんかでも使う、「走りながら水分補給ができるリュック」といったもの。YYさんの勧めもあり購入しました。あとは、甘いものを口に入れると回復するので、小さいポシェットに甘いものでも忍ばせておこうかな。
あとは・・・灯火類にテーピングして、余計なものは外しちゃって。リア周りを色々外してみましたが、4キロにも満たない。軽量化って、大変。
さて、本番は6月4日です。初めてのバイクでのレースですが、ゆるそうなので楽しみなのがほとんど。ただ怖いのは、疲れで月曜の仕事がまともにこなせるか。
ま、ノンケなりに楽しんできます(笑)
今日の夕日は絶対見るんだ!~SSTR参加記録・最終回~
前編・後編でいんじゃね?みたいなツッコミは置いといて(^^;)
SSTR本番、始まり始まり~♪
昨年と違い、現実と混じった変な夢に苛まれる事なく、1時ごろ一回目が覚めただけで、意外と良く眠れました。この事が、後に助けになったのです。
3時半頃、目覚ましでしっかり起きる事ができましたが、支度に時間がかかり気がつくと4時。波立薬師まではおよそ20分、日の出は4時25分。やば。
この時間は、どこの海辺でも釣り人と思われる車が快走しています。知らない道で白黒のP様に捕まる可能性もあるので、地元のこんな釣り人の車についていくのが一番。
無事に波立薬師に到着・・・のりまつの他にSSTR参加者が3台もいる?!意外といるんですね。でもみんな大排気量のオンロードバイク。高速をカッ飛べばさほど無理な行程でもないみたい。私は余計なことを考えてるから余裕がないんですね。
そして迎えた・・・
4時25分。
水平線から、太陽が出てきました・・・3回目の参加にして、初日の出。
感動です。これからあいつを追いかけて、反対側に沈むのを見届けるんです。
今からなんか、感無量!
奥様(?)が車で同行している参加者がいて、その奥様が「写真撮りましょうか?」と申し出てくれる。
ありがとうございます♪さっそく味わう、SSTR連帯バイアス。普段なら挨拶なんてしないのに、SSTRのステッカー貼ってあるってだけで、お互いニヤッとして挨拶をしてしまう。これも醍醐味なんですよね。
スタート・・・
しかしボヤボヤしてられない。アクセス集中する前に、登録システムでODOとGPSデータを送ってチェックインしなきゃ。ここいわき市は、本州の中でも早い方の日の出だから、つながりやすいかも。ダメもとで送ってみると・・・
「送信完了しました」とメッセージ!今年は上手くやってくれた!去年と違って画像を送らなくてよくなったからでしょうかね。とにかくスムーズにスタート・・・と思いきや。
先ほどの奥様連れの方、「送れました?」と聞いてきます。私はSSTRの登録システムへのショートカットを待ち受けに貼り付けてあったのでサクサクアクセスして送れたのですが、その方はなんと、この時点で検索エンジンで「SSTR」と検索始めたのです。
悪いことにSSTRのトップページにはシステムへのリンクが貼っていなく、私もずっと前にショートカットを作ったので覚えていなく、さらにはのりまつ的に使い方が全くわからないiPhoneで、持ち主であるその方も使いこなせていなかったので、すっかり迷子になってしまいました。
写真撮ってもらった恩もあり後ろ髪引かれる思いだったのですが、奥様がマニュアルを出してきて「これを見てやりますから、後は大丈夫です」というお言葉に甘えて、出発させてもらっちゃいました。うまくいったか心配ですが、マシンがBMWのSSみたいなヤツだったので高速でカッ飛べば間に合うでしょう!
そう、のりまつは色々欲をかいているので、余裕がないのです。少なくともすべてのダートを抜けるまでは。ダートにリスクがあるのは他のSSTR仲間も承知で、当日はオンのみ、帰りにダートを楽しむ方法を取っています。
でも、やっぱり当日のルートにダートを盛り込むことで、人麻呂の存在価値が活きると思ったのです。泥ハネで汚れたSSTRのゼッケンを引っさげて、夕日の千里浜を凱旋する。こんなイメージが今回の目標なような気がしています。
ダートでは何があるかわからない。だからリスクの少ない高速道路でなるたけ時間的なマージンを稼ぎ、休憩も必要なので無駄な時間は極力省きたい。そんなわけで、精神的に余裕がないのです。たかが自己完結のイベント、完遂できなくても誰も困らないのに、ここまで追い込んだルール(ルート)を取らなくてもいい気もするのですがw
快進撃!でもちょっとコケる。
道の駅四ツ倉でまたGPSを送りチェックイン。スタンプは開店前なので押せない。こうしてGPSを送ったポイントポイントをつないで走行ログが完走証に記録されるのです。それに、道の駅=2ポイント、高速のSAPA=1ポイントで、合計10ポイントを取らないと完走にならないのです。
この四ツ倉から常磐道~磐越道と走ります。朝霧朝もやの阿武隈山地は気持ちいい!ところどころ見える盆地に川霧が漂い、日本昔話のよう。そのうち高度が上がってくると雲の中に突入。寒い!9℃!中にダウンを着て置いてよかった。外套をkappaの合羽にして置いてよかった!
高速をひた走っていると、眠気第1弾が襲ってくる。でもこれはね、気のせい!だってよく寝たし、まだ起きたばかりじゃないか!と言い聞かせ、先を急ぎました。案の定、フッと意識の遠くなるようなヤバい方の眠気ではなく、本当に気のモノでした。
でもお腹空いたので、那須高原でサラッと朝食。
すきっ腹にうどん、旨し!昨日から心配していたお腹の調子も好調で、くだり龍はお休みの様相。よかった。
昨夜ホテルの近くで入れたガソリンは、そろそろ危うい状態。でも日光まではもつし、最後のインターの先にガソリンスタンドがあった。が、時間がまだ早い気がしたので上河内SAで給油。GPS送信とスタンプGETを忘れず行い、再出発。次の目的地は日光・いろは坂!
日光道への分岐を気にしながら快調に東北道を南下します。なんていうジャンクションだったっけな・・・行けども行けども日光道へのジャンクションが現れず・・・気が付くと鹿沼?!え、行ぎ過ぎだっぺよー?!
急いで降りて引き返す・・・片道10キロ、12分ぐらいのロス!これが痛恨の時間にならなければいいのだけど。
私が考えていた「宇都宮ジャンクション」的なものはなく、一度宇都宮インターチェンジで降りて、それから日光道に乗る、という方法だったみたい。そうでした。うっかりしました。
そんなこんなで無事いろは坂の麓に着きます。最終の清滝インターチェンジの先のガソリンスタンドは、案の定まだ開店前。読みが当りました。心の余裕を少し得て、いろは坂のワインディングを楽しみます・・・が、ここ、ヘアピンに縦溝入ってて走りにくいんですよねー。
明智平にSSTR参加者がいました。
高度を上げて中禅寺湖へ。こんな早い時間にここに来ることは無いので、いつもと違った光の向きによる湖面の輝きに、ちょっと感動。
戦場ヶ原を抜けて、金精峠へ!海抜ゼロに近いところから走り始めて、こんな高いところに来ちゃいましたよ!でもこの先、国道最高所を通るんですから!!この高低差も、このルートの見所なんですよー。
金精峠は、日光側の展望がまるで箱庭のよう。いろは坂の下から見た雄大な男体山を、今度は眼下に見下ろします。麓には中禅寺湖とたくさんの森があり、それが山々に囲まれていて、ファンタジー映画のオープニングに使うCGのよう。のりまつの写真の腕じゃ伝わらないので、ご想像にお任せしますw
そういえばいつだったか、ここ金精峠での日の出を見たくて、暁ツーリングを敢行したことがありました。あの時も見事だったな♪
ここでも写真とGPSを送りチェックイン。ポイントにはならないけど、走行ログに記録されるから。
ここを降りて片品の街に入れば、まもなく最初のダンジョン「赤倉林道」。動物除けの鉄門を開けて進入、相変わらずガレているけど好きな路面。調子に乗ってペース上げすぎないよう気をつけますよ。
この前後がガレてるんですよ。でも、きれいな砂利敷きの路面より好き。
無事に赤倉林道を抜け、シミュレーションより30分早く「道の駅・田園プラザかわば」に着きました。とりあえず胸をなでおろしますが、まだ半分も消化していない。まだまだ不安の方が大きい。でも、これは外せません↓↓
かわばんち「りんごソフト」
おそらく私の好きなソフトNo.1です。おいしいことには変わりないけど、いつものツーリングの終わりに食べるときと比べて、純粋に楽しむことができない。気持ちが千里浜にあるせいでしょうかね。
ここからいつもの利根沼田の道の駅、「矢瀬親水公園」「たくみの里」でチェックイン。これですでに10ポイントは稼ぎました。あとは必須チェックポイントで寄る予定の、富山県・メルヘンおやべでチェックすれば、完走要件を満たすことが出来ます。
たくみの里を過ぎると、もうすぐ二つ目の林道に差し掛かります。ここから草津に抜けて、国道最高所を通り、飯山から高速に乗るプラン。シミュレーションに照らして、やはり30分程度のマージンが取れています。まずは順調・・・でした。ここまでは。
緑の闇に震える尾、迷走。そしてスポ根w
利根沼田から草津に行く間、やはり何かが起きたようです。
詳細を書く事ができないのですが、森を1時間以上彷徨い、挙句草津には抜けることが出来なかった。この時点で半分以上リタイアする気になっていました。いつもの仲間でLINE上にSSTR板を作っていたのですが、ここに泣き言をつらつらと書いた気がします。
しかしWっきーさんの「あきらめちゃだめです、なんとかなります」って言葉に気持ちを持ち直す。いい歳して、昭和の青春ドラマみたいな感じ。シンプルな励ましの言葉なのに、妙に元気が出た。
こうして関越高速・月夜野インターチェンジに引き返し、関越~北陸道で千里浜を目指すこととなりました。
今日は絶対、朝昇ってきたアイツを千里浜で見送るんだ!
時間ぎりぎりで間に合うかどうかのこの瀬戸際に、とうとう来ましたよ「睡魔」が!今度のはガチのヤツ。放っておくと走行中でも眠りのかなたへ意識を葬り去ろうとする、恐ろしい魔が!悪いことにこの先は10キロ以上にも及ぶ関越トンネル。ヤツが大暴れする事は間違いない。
ここは仮眠だ!谷川岳PAで空いているベンチで全神経を睡眠に集中させる。いい感じにオチることが出来ました・・・
「はっ!!寝すぎた!!」
と、飛び起き時計を見る。ここに着いてから10分も経っていません。うん、こういう風に起きるって事は、良く集中して眠れたみたい。
はしるーはしる~♪オレ♪
ここから385キロ、高速道路をひたすら走ります。人麻呂君はトルクあるので高速も得意ですが、これはちょっとキツイ。隼やザクレロでもなければ、ちょっと苦行ですよね。
ザクレロに似てるZX-12R
でも現時点でマージンはたったの30分。再度の睡魔や2回の給油、予期せぬ事態も起こるかもしれないのにかなりタイト。迷っている暇は無いのです。こんなとき、威力を発揮したのがスロットルアシスト。
つける場所を決めるのにちょっとコツが必要ですが、慣れればこんな時に絶大な威力を発揮します。
スロットルアシストを着けて、ちょっと後目に座っていつもより前傾して、なるたけ疲れないような態勢でひた走ります。
広い新潟県の西半分を走っていくと、途中日本海の海岸線を走ります。しかし、不思議と何の感慨も湧かない。同じ日本海でも能登半島の向こう側でなければ意味がないみたいです。
糸魚川を過ぎればまもなく富山。糸魚川といえば、彼はどうしただろうか。
www.botti-bk.com
余裕があれば冷やかしwに寄りたかったが、今は一秒も余裕がない気持ち。遠くから応援します、頑張って!・・・て、もう終わってる時間か。お疲れ様!
富山県までくればもう少し・・・などと思ってしまうけど、湾岸沿いに走ると意外と距離がある。しかし左手に白い山の峰々が姿を見せ、なんとも圧巻!富山の人たちは毎日あれを見て暮らしているなんて、すばらしいと思いました。
2回の給油を経て、長かった高速も富山の西部で降ります。そして最後で必須の「メルヘンおやべ」でチェックイン!あとは倶利伽羅峠を越えて、能登の国を目指すのみ!
エルドラド
ナビのとおりに道をたどり、「のと里山海道」への入り口となる「白尾ジャンクション」。このランプウェイを登りきると・・・
一面黄金色!
傾きかけた黄金色の太陽が、空も海もすべて、無垢の黄金色に塗り替えていました。そこには水平線すら確認できない。光が柔らかで、黄金というよりはミルクのよう?かも。
止まって写真を撮りたいけど、止めるのももったいない!でも撮りたい!
でもでも今は走って、このミルクにとけよう!
今までの参加の中で最高の夕日を受け、ゴールである千里浜を目指します。周りはSSTRのゼッケンを貼ったバイクだらけ。
のと里山海道の「今浜IC」を降りるとマーシャルがいて、、例年と違う右に進路を取らされる。しかし程なくして現れる砂浜・・・すなわちゴール!
今年から、ゴールゲートではなくこの千里浜全体がゴールとなったのでした。ゴール渋滞で間に合わなくなる場合への配慮でしょう、ナイスな変更でした。
オフ車の特性を活かし、思うさま砂浜を駆け抜ける。沈み往く黄金の夕日を左に見ながら、一時はリタイヤを考えたことを思い返しました。諦めずに来てよかった。泥ハネで汚れたSSTRのゼッケンと夕日を入れて写真を撮りましたよ。
イマイチ泥んこ感が判らないな(^^;)
こんな感じ。
ゴールゲート近くで仲間が声をかけてくれる。LINEでみんなに泣き言を垂れ流していたので、ちょっと気まずかったり照れくさかったり。でも、あんな笑顔で迎えてくれて、やっぱりみんなで参加してよかったと、感動もひとしおでした。
宿泊
SSTRに正式参加した仲間は5人。これに加えて応援かたがたツーリングで千里浜に来てくれた仲間が2人。仕事が終わってから新幹線で駆けつけてくれた人が1人。みんな仕事を持っているので、宿泊者数が決まるまでなかなか時間がかかったのですが、SSTR当日の宿はあっという間に一杯になる状態。そこで、早々にEなさんの紹介で8人部屋のある宿を取ることにしました。
欧米系の外人と大学生っぽい人々が多い宿。泥んこまみれのおっちゃんおばちゃん達にはちょっともったいない、オッサレーな宿です。
www.thesharehotels.com
が、そうなのです。泥んこまみれについてくる、愛車の置き場所がない!リサーチ不足でした。宿の人に聞いて行った立体駐車場は、停めても良さそうだけど支払いシステムがわからない。後で怒られても嫌なので止めておいて、Google先生で検索。宿からずいぶん離れた金沢駅に無料駐輪場が見つかりました。ついでに新幹線で来るびわみかんさんを迎えに行ったついでについでに、駅前で祝杯を挙げることになりました。
みんなで祝杯挙げられて、ほんっとーによかった!!
まとめ
個人で参加するイベントだけど、やっぱりみんなでゴールで落ち合い喜びを分かち合うのは楽しい!
たかが趣味の集まりで、少年漫画のような熱っぽいものもあるわけでは無いと思うんです。行きも帰りも別々だし。みんないい年だし。
でも、普段はトラブル付き合ったりつき合わせたり、一緒においしい物食べたりする本名も良く知らない人たちと、こうして何かを分かち合う時間を重ねていくと、なんだか「仲間」って呼びたくなるんですよね。
そして無駄が多くて何かとめんどくさいバイクだからこそ、旅とか冒険という物になるんでしょうね。
海も山もいっぱいあって、バイクもいろんな種類があって。日本はいい国ですね!
いや~バイクって、ほんっとーにすばらしい物ですね!それではまた、御一緒に楽しみましょう。
太陽をマジで追いかけてみた。~SSTR2017参加レポ・第一話~
仕事は半ドン。急な案件が飛び込んできたけど、何とか半日をやり過ごす・・・
っていうのは去年とだいたい同じ状況で。
今回の出発地は、福島県浜通り地方の南部、四ツ倉という地にある「波立薬師(はったちやくし)」。前泊地はいわき市の「ホテルα-1」としました。カウンターが24時間開いてるので、4時の出発でも問題なし!
www.alpha-1.co.jp
初回参加時の前泊地・横須賀のサウナでは、バイク置き場に苦労させられましたが、今回はストリートビューでバイク止めても良さそうなスペースがある事は確認済み。
今回使用した装備は。
・エンデュリスタン ブリザード
ぼっちバイカーさんのインプレを参考に♪
ラック・フレーム不要のエンデュリスタン ブリザードサイドバッグをオフロードバイクに取り付けた - ぼっちバイカーのブログ
Mサイズなのでキャンプには不足ですが、このぐらいの旅には丁度いい。
・ジャイアントループ パニアポケット
www.webike.net工具入れについて、迷い迷ってこれにしました。どうしてもフロントにつけたかったのです。何度か実戦投入していますが、ぶれたり緩むこともなく、取り出しやすいし防水だし、非常に満足!ただ、カウルが傷つくのでカッティングシートで保護しています。
・GOLDWINシートバッグ
SSTR皆勤賞!使い勝手がいいです。今回はお休みの予定でしたが、リュックが背負えない事情があり急遽参戦。リュックにも変化するのでダートでは背負いたいと思います。
・DEGNER 防水ウェストポーチ
こちらも去年に続き参戦。防水とは名ばかり、しっかり水漏れします。DEGNERの防水はあまり信用できません。
・サイクルバッグ
自転車用なのでベルクロが強くなく、高速道路で風圧に負けて取れそうになりました。なので途中で外しちゃいました。ハンドルに簡単につけることが出来て、ちょっと何か入れておくことができるので、安くて意外と重宝です。
服は新調した勝負服を着て参加。
・秀吉さんと(id:hideyoshi-motolife)オソロのJTのモトパンと人麻呂に合わせたJTのオフジャー。ちょっと赤すぎた。で、こんな感じ
本番前夜の変なテンション。
・これだけじゃ寒いのと防水も兼ねて、kappaの合羽的ブルゾン。もちろん人麻呂に合わせた感じで。
3番目のブルゾンが曲者で、前のりのいわきまでの行程はこいつを何とかする事に終始しました。
何がまずかったかって、あのフード!コイツが高速道路でスピードを上げると我が首を絞める!今回は林道で何があるかわからないので、高速で時間の余裕を稼いでおきたいのに、これを気にしていては充分なスピードが出せない!みんなけっこー普通にフードの物を着ていたから、ここまで苦しめられるとは想像していませんでした。
結局とった方法は、フードごとメットイン!これで一件落着かと思いきや・・・
高速走行中に給油警告等点灯?!まだ80キロしか走っていないのに?!?!タイヤの空気圧で燃費がハンパなく悪化する事は知っていたけど、まさか空気抵抗でこんな結果になったのか?!
とりあえずインターを降りて確認・・・タイヤの空気圧は充分、燃料漏れも起こしている様子はなし。給油してみて、少ししか入らなければ計器類の故障ということになるかな・・・しかし給油してみたらきっちり9リッター入った?!!いったいどーしちまったんだ人麻呂、いつからそんな大食いに?!?!
これまでの行程を振り返ってみると・・・出発時点ですでにTRIP150キロ程度。なるたけインターに近いポイントで給油したのですが、確かそこの店員がうすらボヤけたような兄ちゃんだった。もしやと思い伝票を確認・・・なんと2.7リッターしか入れてないじゃないか?!180キロ近く走っていたから、8リッターは入ったはずなのに。
KTMのENDUROは後にタンクがあり、口から底が浅いため、慣れない店員はおっかなびっくりちょろちょろ入れるのでやたらと時間がかかる。この時も確かに時間がかかっていたのです。いつもは給油機のメーターを確認するのですが、この時はルート検索やラインのやり取りで忙しく、見てなかった。
ホント、もう給油は自分でさせて欲しい・・・人麻呂にまともに給油できる人、3割ぐらいしかいないんだもの。田舎だとセルフってないんですよね。
そんなこんなで意外と時間のかかった前のりの行程でした。
ホテルα-1は、10年ほど前に行った中山道の旅の時に、滋賀県大津市で利用して以来。その時もバイク置き場に苦労することなく、十分なサービスを受けることができたので好印象なホテルです。
いわきまで来たので名物でも・・・と思いましたが、酒食が過ぎると翌日の腹具合にてきめんに出てしまう。余裕の無い行程で、便所篭りしている時間は無い。
というわけで、無難な?京風ラーメン「おおきに」。
http://www.gurutto-iwaki.com/spn/detail/index_1641.html
いわきで「おおきに」って言われる違和感たらw
そして欠かせぬ一杯の生ビール・・・いや、この店は「生中」とやらが小サイズなので、もう一杯(///▽///)隣のメロンパン屋で甘いメロンパンをアフターで。
充分酒食が過ぎている感は否めないまま、上手いこと22時にはベッドの中でオチる事ができたのでした。明日は3時半に起きるよ。
つづきます。
大丈夫か?SSTR2017。
SSTR 2017、
いよいよ今週末に迫ってきました。
今回の相棒も、こいつ。
KTM 690ENDURO B-7HT「人麻呂」SSTR2017Version
人麻呂は、どこにでも行けて、何でも出来るんです。なので、色んな道を走ってみたくなるのです。
オフ車なのでダートも。
軽量なのでワインディングも。
インジェクションなので高地も。
排気量もあるので高速も。
これらがぜーんぶ入っているルートを組みたい。
出発地の設定
この春、福島県の一部でまた避難命令が解除されたので、応援というほどでは無いけど福島県からスタートしたい。初の東北スタート。前泊の場所も福島県にしますよ。
ツーリングマップルで福島県の浜通り地方の海岸線を探します。朝の海岸線が走れるルートがいい。すると目に止まったのが「波立薬師は大津波にも残った!」
という文字。薬師如来はウチのお寺の御本尊で、親類に難病の子がいるのでいつも願掛けのお祈りをする仏様。あの津波に負けなかったというんだから、強い薬師様ですよきっと!
これはお導きというヤツかも?日の出も良く見えそうだし、ここ「波立薬師」に決定!
ルートの設定
波立薬師からアクセスのいい福島県東部や茨城県北部には、林道がいっぱい。せっかく万能の人麻呂で行くんだから、ここいらの林道を通りながらゴールを目指してみようかな。
このルートでもう一つ織り込みたくなったのが、「良く通る道」。旅でラリーなんだけど、あれ?いつものツーリング?みたいな場所も通って、軽くゲシュタルト崩壊(?)してみたい。
↑「祝」って字に見えなくなったらゲシュタルト崩壊。なんですって。
すでに一つのツーリングルートとしてまとまって認識しているモノを、まったく別のルートに組み込むことによって「あれ、いつもの林道だよなー?なんか違う感じがするなー」みたいな。
そんなわけで、よく行く群馬県の赤倉林道や秋鹿大影林道や万沢林道もルートに入れてみます。上に書いたアホみたいな理由の他に、いつものツーリングの時にもSSTRの事を思い出して悦にいる事ができる。そして、旅の途中に田園プラザ川場・かわばんちの「りんごソフト」を食べてみたい!きっといつもと違う味になる・・・完走への不安を抱えたまま、精神的な余裕のないまま。
こんなつかみどころのない焦りを帯びつつゲシュタルト崩壊した精神の混沌を伴いながら、昼なお暗い森の緑の闇の中を、脇目も振らず走り抜ける。やがて視界が開け、1キロにもわたる広い直線ダートを越えるとようやく舗装路に出る。ここまで来れば草津は目前、その向こうに続くのは、その標高ゆえに視界をさえぎり続けた木々さえも掃われた、国道最高所・渋峠のある志賀草津道路!
精神の闇に打ち勝ち、解放を謳歌するかのごとく2000メートル級の高地ワインディングを翔け抜ける。インジェクションの緻密な制御と剛柔一体WHITE POWERの足回り、LC4エンジンの咆哮を名器・アクラポビッチで高らかに奏でながら、人麻呂の性能を思うさま堪能しつくす!峠を越え下界に降りれば、凱旋するかのごとく悠々と余裕の排気量で高速道路を走り千里浜を目指す。
なんとドラマティックなシナリオ、なんというスペクタクル!この旅は涙なしには語れない・・・ドンミスィッ!!
制限時間
「妄想に酔うのもいいがな、こいつぁルールのあるラリーなんだぜ?そんな欲張ったプランで日没に間に合うのか?」
妄想の中の妄想で、のりまつの妄想に良く現れる顎ケツのもみ上げ長めの荒くれ男が、こんな風に語りかけてきて現実に戻される。
↑こんな感じ。のりまつ画w
そうでした。ちゃんとシミュレーションしておかないと。
現代にはナビゲーションシステムというものがあまたあり、今手にしているスマホにも高性能なのが内蔵されています。この「Google MAP」でポイント間の所要時間を算出し、シミュレーションを行いました。うーん、脳内ラリーですね。ただ、ダートが計算できない。時速25km×おおよその距離数で計算してみようかな。
・・・
・・・
シミュレーションの結果、おおよその所要時間・・・15時間。
当日の日の出が4時半、日の入りが18時50分。つまり制限時間、14時間20分。
がっでーむ!なんてこった!でーじなってる!だめにきまってんべに!ワテホンマニヨーイワンワ!ばっかじゃなかろーか。
練り直し
今までにないほどタイトってゆーか無理な行程である事が確認できました。大幅に削減しなければ。
ルート再設定に当り、優先したポイントに順位をつけると・・・
1.出発地:これは絶対外せない。意地でも走り切る!
2.ダート:リスクが高いけどコレを走らずして何のラリーか!「ENDURO」の名が泣く!
3.良く通る所:上二つを勘案して通るルートが取れなかったら諦める。
4.ワインディング:ま、通らないはずは無いでしょう。
5.高地:なんなら通らなくても。
6.高速:むしろ増やさなきゃ。
こんな条件でルートを練り直し。
ダートは必須だけど、リスクが高い。ここは一つ「良く通る所」と絡めて考える。知ってる林道ならリスクを少しだけ抑えることができる事もあり、群馬の3林道は保留。福島・北茨城のダートは削除とし、出発地点から日光までほぼ高速!途中の阿武隈高原道路は高速じゃないけど。
ちなみに群馬の3林道については、事前の情報収集で5月20日時点で通行できそうであることは確認済み。
ダートスタイルのYつ氏のお知り合いが「万沢林道は5月19日から開通ですよ。僕がゲート開けるんで、確実です」って情報くれたとの事。Yつ氏の人脈、恐るべし!
万沢林道を抜けた後は、当初のプランでは渋峠経由。ナビは渋峠経由より菅平経由の方が早いことを示すが・・・大して変わらない。人麻呂の足ならむしろ渋峠の方が早いぐらいっしょ!(根拠のない楽観)単純に、ルートとして断然魅力的なんですよね、志賀草津道路の方が。
志賀草津道路を降りて、時間があれば斑尾高原辺りの林道も走りたかったけど、今回はガマン!飯山のインターチェンジから高速に乗り、あとは富山県まですっ飛ばす。
そのあと各県に1箇所ずつ設定されている「イベント中、絶対一箇所は寄らなきゃいけない道の駅」である「メルヘンおやべ」に寄って、ゴールを目指します。
この設定で時間を計算します。
・・・
・・・
・・・結果、ダートとか休憩は抜いて、11時間強。この時点でなんとか約3時間のマージンが取れました。
で、問題のダートは・・・
赤倉林道10.3km
秋鹿大影林道14.6km
万沢林道22.0km
合計 46.9km。
これを時速25km(根拠なし、テキトー)で割ると・・・約2時間。合計約13時間。
いくらか現実的な時間になったけど、休憩入れたら・・・マージンほとんどなし。メシの他に、どうしても眠くなって道端でオチる時間とかも必要なので、ホントにキツキツ。パンク1回でも起こしてしまったら、アウト!・・・かも。パンクだって1回とは限らないし、修理が上手くいく保証はない。リスクはそれだけじゃない、こけたり崖に落ちたりだってゼロじゃない。なんかもう、悪いことしか思いつかない。
大丈夫なのか、コレ?!
でもこのコースで、やってみたい!
以上、一人上手なおっちゃんの、SSTR本番前の醍醐味を満喫するさまをお送りしました!
いや、マジで心配なんですけど。
荷車に夢を載せて沼の入り口にただずむ。
昔話風に「嵩屋天狗堂」のガレージのお話。
むかーしむかし、のりまつという呑気な男がおりました。
のりまつの家は「嵩屋天狗堂」と言って、特に何かを売っているわけではないのですが、時々楽器を持ってちんどん屋みたいなこともしているようです。
ここには3台の乗り物がいます。バイクが2台、車が1台。田舎なので車がないと生活できないから仕方ないのですが、ちょっと持ちすぎかなと思ったりしています。でも、一応役割がそれぞれあったりして、まあまあ仲良く生活しているのでした。
お兄さんは兆治君。カワサキさんちから来ている子で、勇敢なシェルパ族の血をひきます。
カワサキ・スーパーシェルパ
見た目は、たとえるならロバのよう。足が短くてなんとなく小ぢんまりしていますが、意外と力があって万能選手です。でも、遠くに行くのはちょっと苦手。
弟は人麻呂君。なんと外国のオーストリアから来ています。
KTM・690ENDURO
初めは日本の風習に慣れず反抗ばかりしている時期もありましたが、今ではずいぶんなじんで来たようです。見た目は外国産らしくスラッとしているのに筋骨のしっかりした、いわゆる細マッチョなサラブレッド。田舎くさいお兄ちゃんとはずいぶん差があるようです。すごい力を持っていて、遠くに行くのも楽々だし、デコボコ道だってお手の物。お兄ちゃんよりワンランク上の万能選手ですが、体が重くて力がありすぎるのが時として困りモノだったりもします。
4輪車もおりますが、その話はまたあとで。
ある日、そこらの河原にある野良コースに誘われました。誰かが重機なんかで開削した非公式なオフロードコースの事を「野良コース」などと呼びますが、そのコースは轍だらけで短い急登あり、細かーいターンもあちこちにあります。のりまつはどちらで行こうか迷いました。
コースを走るなら、アスリートな人麻呂だけど、急登でまくれたり曲がりきれなかったり、パワーも重さも持て余すかも・・・
一方兆治君は、どうにでも走ってくれるけど、足回りがスカスカで、ジャンプしようものなら「ガチャン!」って着地。轍にもいちいち干渉されて気を使います。
いい齢こいて、こんなのんきな悩みに日々を暮らすのりまつなのでした。
軍用航空機にたとえるなら。
兆治君のスペックは
エンジン出力:26ps
シート高:830mm
乾燥重量:111kg
で軽くてパワーはそこそこ、足着きが良いのが自慢。でも足回りはまるで素抜けの水鉄砲、いちいちギャップを拾うので先行車に着いて行くのが大変。そんなわけでドッグファイトは苦手だけど低速での取り回しの良さは抜群で、さしずめ攻撃機と言ったところ。
攻撃機の例:A-10「サンダーボルトⅡ」
一方人麻呂君。
エンジン出力:63ps
シート高:910mm
半乾燥重量:138kg
足回りはアスリート級で、オフ車としては圧倒的なパワー。重さも安定性に貢献し、重装備をして遠くにお出かけ・時々ダートなんてのも得意。たとえるなら長距離巡航と攻撃力を兼ね備えた爆撃機と言ったところ。しかしそのパワーと重さをあましてしまうことがある上、足着きが悪い。
爆撃機の例:B-1「ランサー」
すでに万能な2台を所有していますが、こんな時にちょうど良くない。どちらも帯に短し襷に長し。「万能とはすべてにハンパである」とは、まさに至言でしょう。
しかし、今後もしかしたらレースにも出てみたいような気持もあったりして。それには攻撃機や爆撃機ではなく、やっぱり戦闘機が理想!
戦闘機の例:F-16「ファイティングファルコン」
そんなことをもやもや考えていたころ、千葉のツーリングで一緒だったYYさんが、KLX125を試乗させてくれたのでした。小さくてパワーもそこそこだけど、サスが積極的に動いている感じがして姿勢のコントロールが楽しい!カワサキきっての戦闘機・戦う4stことKLXの名は伊達じゃないことがわかりました。
125ccならランニングコストが少なくて済むし、125の戦闘機が欲しくなっちゃいました。でもKLX125じゃYYさんと同じになっちゃうし・・・そんなわけで色々検索。
125のファイター達、そして急報!
YAMAHA XTZ125
・・・は戦闘機じゃなさそうです。シェルパとキャラが被るので却下。いや、125を攻撃機にして250のシェルパを戦闘機に入れ替えれば・・・いやいや、コストかかりすぎですって。
あとは外車。興味のあるものだけ。
Beta RR4T 125LC
Huskqvana TE125
KTM 125exc
コレは公道走れません(-_-;)
どれも鍛え抜かれたサラブレッド、生え抜きの戦闘機ぞろい!見た目も垢抜けててカッコいい!私のようなバカには垂涎の逸品ぞろいです。
しかしそれを手に入れるには、やはりたくさんの代償を払わなくてはなりません。嵩屋天狗堂にはそんな財力があるはずもなく、獲れない狸の皮算用をしてはワクワクもやもやする日々を送っていたのでした。
そんなおり、YY氏から一通のメールが。
「KLX、要ります?」
・・・え?マジ?
「自賠責がすごく余ってるから、その差額だけもらえればいいですよ」
・・・神?
田舎なので置き場所にも困らない、運用コストも小額。一人で4台もの自動車を有することに抵抗はありましたが、お迎えすることにしちゃいました。
しかし、
「次のマシンが決まったらね」
という条件付。いいですとも!贅沢は申しません、いつでもお待ちしてますから!
トランポ大統領
うーん、念願の戦闘機がこんな形で手に入ろうとは。しかしKLX125、遠出するのは兆治以上に苦手。コースやレースとなるとそれなりに遠征という形にならざるを得ない。それに以前から、故障したバイクを運ぶ手段が欲しいと思っていました。
つまりはトランスポーター通称トランポ。本来はプロのライダーが、公道を走れないレース用のマシンを運ぶモノ。プロじゃなくてもその道に長じた、尊敬すべき変態たちも愛用しているモノです。
しかしその時に乗っていた車はスズキ・スイフト。
norimaz.hatenablog.com
いい車なんですが、バイクを積むのはかなり難しい。そして不具合、車検。ここは、乗り換えだ!
昔から世話になっている車屋さんに用途とか要望を相談して見つかったのがこちら↓
トヨタ・VOXY
観光地やショッピングモールで、こんな車の中から若い夫婦が子ども達を抱えて出てきます。子ども達のはしゃぐ声、小さい子を抱っこしたパパの「ほーれ、気をつけろよー」なんて注意を促す声、ママは大きな袋に子育てキットを詰め込んで背負い込んでいます。独りモンの私は彼らの事を「リア充」と呼んでいますwそして、VOXYのような大きな車は、そんなリア充なアレコレをすべて引き受けてくれます。
そうです、コレは家族の季節用の車です。泥だらけのバイクを積む車ではありません。バイクを積んでいる時はまだ良いけど、普段の無駄っぷりったらハンパないです。ガソリンも税金も無駄、広いスペース無駄、重い車重も無駄、太いタイヤも無駄、後席の便利装備も、独りモンののりまつにはすべて無駄無駄無駄ァ!!
そんなわけで、却下です。もうちょっと、身なりにコンパクトに生きたい。
次の候補がコレ↓↓
ダイハツ・アトレー(4WD・ターボ・AT)
ワゴンなので荷室のスペックがわからないけど、これのバン(快適装備を取り除き荷物運びと営業に特化した商用車)である「ハイゼット」のスペックを参考にすると・・・KLX125は余裕、フルサイズでもタイダウンかネコタイヤ換装で載せられない事もない。実際に載せているブログもあり、こいつぁアリだ!となりました。
しかし職場の軽バンを運転してみると、ATはターボがあってもかったるい。しかしMTはNA(ターボなし)でも小気味良い。普通なら迷うことなくMTを選ぶところですが・・・
トランポとして捉えるなら、断然ATが良い。例えば遠征先で怪我をしたとしても、ATなら何とか帰ってこられるが、手も足も頻繁に使うMTは、怪我した状態での運転は地獄の苦しみ。ブレーキ踏み損ねるなんて事もあるかも。
生活のパートナーとして捉えるなら、やはり慣れ親しんだMTが良いし、かったるいのはまっぴらごめん。速くなくてもいいから小気味よさが欲しい。
迷うところですが、頻度から考えて、生活のパートナーとして捉えるのが正解でしょう!よし、MTに決定!
よーし、MTのアトレーをインターネットで探しちゃうよー♪
ヒット件数・・・ゼロ。え、そんなにマイナーな存在なの?全国では・・・やっぱりゼロ??どーなってんの??
よーく調べたら、アトレーにはMTの設定自体がない!そーか、MTなんて所詮絶滅危惧種ですもんね。
でも、バンのハイゼットならあるよね?でも、商用車に4WDでターボの設定なんて・・・あったー!!
で、見つかったのがコレ↓
HIJETカーゴ クルーズターボ
このグレードは、バンのクセにちょっとだけ快適装備付き。丁度いいんじゃない?!税金は人麻呂より安いし。まだ入庫したばかりでろくに写真がなかったけど、玉数は埼玉県内で2件のみ。こいつぁ押さえておかないと!写真見るなら現物見ちゃった方が早い!
というので、休みの日に見に行って、オーディオも付いてないモノでしたが気に入っちゃいまして、即決!
こうしてHIJETカーゴ クルーズターボをお迎えする事になったのでした。
ちょっとインプレ
・動力性能
軽自動車とはいえやはりターボ。高速の追い越しでも970kgの車体をぐいぐい引っ張ります。100km/hで5500rpm、軽としてはいい方じゃないでしょうか。ただ巡航するとなると、やはり1300ccのスイフトには及ばず100km/h弱ぐらいが快適速度。
ギア比はちょっと変。スーパーローの1速なので荷物満載坂道発進も安心で、通常は2速発進で充分。ここまではいいのですが、3速と4速の間だけが異様に離れてるのでちょっと慣れが必要だったりします。
・燃費
基本ケチケチ走りなのりまつですが、だいたい15km/l。思ったより良くない燃費ですが、タンクが大きいのか航続距離は500kmを越えます。これはありがたい。
・ハンドリング
低中速コーナーの続くワインディングを攻めてみましたが、簡単にインリフトして3輪走行します。足回りには期待してないので気になりません。
・その他
印象がいい。コレに乗っていると「働く人」のステータスが付くせいか、狭い道に迷い込んでも嫌な顔されないし、なんかみんな優しい。ケンカも売られない。全体的にホッコリした気分で運転できる。これ、最大の美点かも。
ちなみに早速カスタムをしてあります。
・CDとUSBとAUX端子のある1DINオーディオ。BLUETOOTHも付いてるやつにすればよかったと、ちょっと後悔。ナビ?スマホのナビの方がタダで優秀だからいらないかな。その代わり、スマホホルダーにはこだわりましたが。
・スピーカー 2スピーカーで、純正置換えを目論むも適合せず、断念中・・・その代わりリアスピーカーをつけました。
・アルミホイール。往年のレーサーに装着されていた「ハヤシレーシング」を奢りました。昔からあこがれていた軽バンに乗るにあたり、やはり昔からあこがれていたホイールを装着して、ホクホクです、気分だけ。ローダウンでもしてやれば格好が付くんですが、そんなことしたらコースのあるようなところへ入って行けなくなっちゃうので、ノーマルのままです。空いたホイールハウスはトランポの証!
トランポとして起動させるには
とりあえず、ラダーを積まないとトランポになりません。人が押せるスロープの斜度にするには、高さ×3の長さが必要というのが福祉用具業界のセオリーらしいので、それに近い長さのあるラダーを選定しました。
あとは、バイクを固定する為のタイダウンベルト。とりあえずガンジョーそうなバイク用のヤツ。
サスを縮める必要性が生じる可能性もある事から、2本×2セット購入。固定自体は2本で間に合い、1本は収納したラダーの固定用。1本は余り。
KLX125、来た!
こんな風に準備が整った頃、YYさんから「次が決まらないけど、引き渡します」との知らせが!さっそくハイゼットカーゴ「HUSTLE JANITOR」通称じゃに君を駆って、引渡し場所へ向かいました。ランデブー地点はカワサキ!縁起が良いぞ!
持ち物についてYYさんから事前にアドバイスを受けた中で、「ラダーをもう一本、もしくはビールケース」というのがありました。どうも人間用の踏み台として使うようです。これがあれば最後の一押しや降ろす時がだいぶ楽になるそうです。自宅の車庫として使っている洗濯干し場に30センチ程の段があり、これを上り下りするために使っているラダーをビールケースの代わりに持参。
引渡し場所に到着。YYさんはスズキ・エブリイから手馴れた感じでてきぱきとKLXを降ろしました。で、私に積み方をレクチャー。バイク用のラダーと、踏み台用のラダーを設置し、まず載せてみてもらいました。意外と力が要るのかも。載せてもらったのを一度おろし、自分でチャレンジ!気合と勢いでえいっと押して、上手く積載できました。
載せたらベルトで固定しますが、固定するとサスが縮みます。この縮みっぱなしの状態は良くないらしく、この後食事に行った先でも、逐一緩めました。
ちなみにハイゼットは、リアシートを固定するフックがいいところにあり、ここにベルトを引っ掛けることにしました。2本止めで充分安定しています。
オプションのDカンがフロアに設置されているのですが、耐荷重の設定値が低くて怪しいのでヤメ。
バックミラーに写るKLXを時々眺めて悦に入り、帰り道も遠く感じませんでした。そうしてお迎えしたのがコイツ!!
KLX125 F-12KR「旭龍」
エンジン出力:10ps
シート高:830mm
乾燥重量:112kg
YYさんの古傷で、ハンドルが曲がって左上がりになってたり、そのせいでクラッチが擦り切れていたりですが、機関・足回りとも良好!ハンドルなんてすぐアップに変えるから気になりません。こいつぁ値打ちモンだ!
名前について。YYさんとは、ある日の泊まり林道マスツーリングで、それぞれパンク一回ずつしてその修理で変なテンションになったまま、二人っきりの浴室で小林旭を熱唱した間柄。こんなつながりを示す「旭」の字に、YYさんの本名から1字いただき読み替えて「龍」の字を。人呼んで「旭龍(きょくりゅう)」と発します!
こうして我が嵩屋天狗堂には、2輪4機、4輪1台が配備されることになったのでした。
総気筒数6、総排気量1695cc、総重量約1340kg(乾燥)、総自動車税15000円。
うーん、中型セダン1台にも及ばない。やっぱ任意保険は台数なりですけどね。
さて、どこを走ろうかな。まず体力つけなきゃ。
荷車に夢でも積んでみようか
4輪の話も聞いてやってください。
去る3月、ワタシの愛車・鈴菌スイフトの車検が満期を迎えました。走行距離12万キロ、補器類の異常が出て修理に意外とお金がかかる事と、思うところがあって入れ替えする事にしました。
ワタシのスイフトは1300ccでしたが、マニュアルでした。ラインナップの中で、唯一1000キロちょうど。軽い1300ccのマニュアルってだけでワクワクする人もあるのでは?下手なスポーツグレードよりよっぽどスポーツできる車でした。下りなら、先代の愛車MR2(AW11NA)より速いでしょう。ペダルとギヤ比*1以外は最高の車でした。
入れ替えた車は、こいつ。
スゴめのJET輸送機「HIJETカーゴ(ハイゼットカーゴと読む)」
名前からして色々ツッコミどころがある車ですが、この「クルーズターボ」というグレードはいろんなワクワクが詰まっている夢のカーゴなのです。
ワクワク1:ターボで武装!
軽自動車で車重は970キロ。重たいけれどマニュアルの小気味よさとターボのトルクで動力的に不足を感じることが全くない。高速で追い越し車線に出るのも躊躇せず、余裕の加速で行けちゃいます。
ワクワク2:普段はFR!そしてパートタイム4WD!
FRなので、ドリドリも思いのまま・・・とはいきません、腕が必要(^^;でも4WDなので毎年正月の迦葉山初詣も怖くない♪
ワクワク3:広い荷室!
現時点で後発のエブリィの次に広い荷室。ただクルーズターボは内装とリアシートの形状のせいで、他のハイゼットより少し高さが低い。この微妙な低さが、困るかも・・・なのですよ。だってここに積むのは・・・(*^艸^*)ムフフ
何でも用務をこなし、パワーもある。頭文字はHJ。これは「湘南爆走族」に出てきた「ハッスルジェット」と同じ頭文字。
そんなわけで着いたペットネームが
「HUSTLE JANITOR」
「モーレツ用務員」的な意味だと思います。余談ですが、4輪の方には、戦闘機のペットネームのように英語の名前を付けています。
名札も作りました。真ん中の図柄は、湘爆のハッスルジェットから丸パクリ。
次回、車を買い替えた隠された理由と3つ目のワクワク、禁断の紅きエピタフの謎に迫ります!
ま、カテゴリに書いてありますけど。