のりまつ式・冒険の心得
いま現実に手にしうる、理想の乗り物・・・それはオフロードバイク。
自由な分、リスクがあります。どこでも行けるけど、行った道がやさしいとは限らない。むしろ厳しい道を選ぶような走りかたを、ついついしてしまうのがオフロードバイク。それに乗ること自体、すでに冒険の旅の始まりと言えます(?)
のりまつがこの旅(オフロード)を始める時、一番恐れたのがケガでした。ケガして仕事に穴を開けてしまったら、情けない。なので、いろんな手段を考えました。
①コケない技術を身に着ける。
②コケても被害を最小限にする。
③コケても泣かない仲間を見つける。
こんな視点で考え、行動してみた末の経験談を書いていきたいと思います。
①コケない技術を身につける。
独学というモノには自ずと限界があります。それは、客観的な評価を得ることができないため。そのせいで間違っていても修正されずそのまま「クセ」になってしまう。だったら、理論・実践・評価がワンセットになったスクールに行くのが近道!「慣れるより習え」です。
そんなワケで初めてスクールというところに行ってみました。色々調べて、実際のお山の中に入って行くクラスのあるスクールが見つかりました。
ツインリンクもてぎ│アクティブセーフティトレーニングパーク(ASTP)│バイクのスクール│オフロード
乗り始めた年に、ちょっと遠かったけど全部で5回ほど通いました。しかしこのスクールのおかげで、オフロードバイクが色々できることを知りました。
例えば、土手のような急坂を登る・階段を登るなど。また、リーンアウト走りも教えてもらいました。「登りきる直前でアクセル緩める」という鉄則を教わったおかげで、何度か命拾いしたことがありましたっけ。
今の所大ケガせずに乗れているのは、このスクールのお陰だと思っています。
②コケても被害を最小限にする。
つまりはプロテクターの装備です。今回のメインディッシュ。
プロテクターをしてもケガをしないわけではなく、ケガが軽くなる効果があると捉えるのが良いと思います。
骨折が打ち身・捻挫で済み、擦り傷で済む。擦り傷ならかゆい程度に、打ち身なら「いってー」で済む。そんな感じです。
オンをソロでしか走っていない時はほとんど気にしておりませんでしたが、コケる前提ともなれば話は別。プロテクターは装備しようと心に決めていました。コミュニティのキャッチコピーが「こけても泣かない」ということもあります。
どんなプロテクターが必要なのか。こんなサイトを参考にしました。
ケガをしやすい・・・肘膝肩
死亡しやすい・・・頭胸背中
「ケガしやすい部位」と「死亡しやすい部位」とで読み方を替える必要がありそうです。とはいえケガも死亡もしたくない。うん、全部必要!
それと、どのサイトを見ても「オフロードブーツは必要!」とあります。うーん、お金かかりそう。
下から順番に。
オフロード用ブーツ
転倒時に足がバイクの下敷きになることがよくありますが、この時にオフロード用ブーツがあれば守ってくれます。たまたまオフブーツ履いてなかったときに転んで、足の先の方を骨折してしまった人もありました。
脛とか足首が硬い部材で固められており、バイクに横倒しに乗られても大丈夫。あと、木の枝とか石とか、ガンガン当ってくるのもこれがあれば全く気にせずいけます。
オフロードブーツには私の愛用するガエルネでは、競技の種類で3つぐらいのカテゴリーに分けられていました。
①モトクロス用
速度が高い競技なので、防御力重視!イン側の足を出してターンする為か、靴底は滑りやすくなっていたりかかと部分が上に向かって角切りしてあったりします。
②エンデューロ用
エンデューロはいろんな形態があるようですが、ここでは森や山の中に設定されたクロスカントリー的なコース、いわゆるガレ・荒れ・ゲロ(特に定義はないようです。とにかく車両が通るような状況ではない道)を、競いながら走破するようなイメージ。バイクを押したり引いたりする事も頻繁にあるそうで、動きやすさも求められる為に工夫されたカテゴリーのようです。私の周りではこのカテゴリーの「EDプロ」というブーツを使用している方が多いです。
③トライアル用
スピードは出ないので防御力は弱い。しかしコースは岩場や道なき道であり、ここを下見する(慣熟歩行)ため、滑りにくい靴底で歩きやすく作られています。シフトチェンジもしやすい。
私は始めてのブーツなので一番柔らかいトライアル用にしました。始めは固いと思いましたが、なじんだ今では山登りも出来そうなくらい柔らかいです。
ガエルネにしたわけは、エンデューロ用のEDプロを履いてみた時、足が吸い込まれるようにフィットしたのが好印象だった為です。どうやら日本人向けの足型で作っているそうです。修繕の効く構造であるのと国内にリペア工場がありフォローが早いのもガエルネの魅力と思います。
とは言え、やはり実際に履いてみるのが1番!どこで履けるのよ?関東近郊なら、こちらを参考に↓↓
ちなみに私はナップス埼玉で履いてみました。鎧とジャージのフィッティングも、図々しくしちゃいました(^_^;)
膝のプロテクター
プロテクター単体の物は、大きく分けるとこんな感じ。
・膝のみ
・膝脛、いわゆる「ニーシンガード」
・膝の上下すっぽり覆う「ニーブレース」
私は始め、膝のみのもの(コミネのモノ)を購入しましたが、ブーツと膝プロテクターの隙間が出来てしまい、肝心の弁慶な部分が隠れていない。というので、ニーシンガードを買いなおしました。
ズボンのすそはブーツにインしますが、ついでにニーシンもインします。
この方が安定して好き。ただ、ガードが丸出しでスマートさにかける。でもでも、こけても服にダメージがいかないんです。
ただでさえズレがちな外付けプロテクターですが、こうする事である程度安定します。私は今のところ、転倒してもプロテクターがズレてけがをしたことはありません。全部防いでくれています。おかげでプロテクターは傷だらけです。
上のブーツインの写真は納品直後、下のは現在の姿。ベルトはビロビロですが、ぶった切って短くしてホッチキスで止めれば全然使えます。ただ、ベルクロそのものがダメになると、修復が大変かも。現在は同僚に譲っちゃいました。
しかし最近思うところがあり、ズボンの中に装着するタイプに変更しました。そしたら、服がよく破けること!やっぱモトパンにしようかな。ちなみにパンツはDICKIE’S874を愛用しています。
敢えて丈を短い物にしています。その方が、ブーツへの収まりがイイのです。
膝のプロテクターの他の選択肢として、プロテクター入りのオーバーパンツを履くのも手です。
冬はとても暖かく、寒さ知らず。もっさり感がすごいので動きにくいですが、こういうのをはいた状態で氷の上でコケて、無傷でした♪
よく、プロテクターと称する柔らかい何かが入っている物がありますが、硬いプロテクターじゃないと意味ないかも。後述するジャケットについても、コミネ以外の商品はほとんど柔らかいものが装着されていますが、だいたいの場合は固いものや「CE規格」に批准した商品が用意されてる(別売り(-_-;)ので、交換した方がいいかも。
ただし柔らかいモノでも、HYODさんちのD3O(普段はたるんたるんだけどショックを受けた瞬間だけ固くなる)は・・・ワタシ自らコケてみて、大丈夫であったことを確認いたしました(^^;擦り傷だけで済み、膝の骨は無事でした。重いのと高いのが難ですが。
肩肘胸背中のプロテクター
・プロテクター入りのジャケットを着る
・鎧を着る
だいたいこの2者だと思います。
私は冬と通勤では3シーズンジャケットです。
固いインナープロテクターが内蔵されています(脱着可)。暖かい季節はインナーを外してベンチレーション全開すれば、ある程度涼しいです。でも真夏はダメ。
鎧は、メッシュにプロテクターが縫いこんであるものと、ホントに鎧然としたもの。
また鎧は、袖なしの胴丸タイプやブレストプレートのみで脊椎は別に装備するタイプもありますが、私は肩を防御したいのでこれらは選択肢に入りませんでした。品種は豊富なんですが(^^;
体幹のプロテクターを選定する上で必ず迷うのが「夏」の事。暑いのにプロテクターなんて着けてられない。じゃ、夏はこけないんですか?事故らないんですか?そうです、夏でも2輪車に乗っている以上は無縁ではない。やはりジャケット内蔵式か鎧を装備する必要があります。
ジャケット内蔵式について。バイクに乗らない人は知らないと思いますが、夏ジャケットは実は涼しい。ヘタすりゃ半袖よりも。風は通して日陰を作ってくれるので、よしずの影みたいな感じですね。固いのが入った夏ジャケを着れば涼しくて安全、いいことづくめ!ただ、風が吹かなければ涼しさ半減。ま、コレは仕方ないですね。夏は暑いものですから。
しかし林道では、意外と体を使います。なので体が熱くなる。それでいてスピードは高くないから風が抜けず、水冷式人体と空冷式ジャケットを持ってしてもオーバーヒート気味になりそうです。鎧も、インナータイプもアウターに着けるタイプも暑いことには変わりないしムレそうだし・・・
そこでいろいろ調べてみたところ、鎧を使ったナイスな方法が。
本来アウターに着る鎧を、敢えて服の下に着る。そうすると風が通るし密着しないし、なかなか涼しい。鎧の下にTシャツ着れば、吸汗もOK。
ちなみに私が使っているのはトロイリーのモノ。
ちっと高いけど、他社のモノより肩の守りがいいのと、比較的インナーに着込みやすい丸い形状が決め手でした。教習所っぽいのを気にしなければ、上のコミネのモノがベストという気もします。
これの上に着るのは、オフロードジャージが断然オススメ。
風通しの良さはハンパないし動きやすくて丈夫。大きめのサイズがいいですね。先ほど挙げましたが、お店に行くと鎧もジャージも置いてあるので、図々しく合わせてみちゃうのがいいと思います。ナップス埼玉では試着させてくれましたよ。現在、夏のツーリングはオンオフ問わずこれで決まっています。
ちなみに鎧の場合、肘は別個に着けています。
これは着脱がちょっとめんどくさい。そしてズレやすい。肘から下がってしまう気がして、いつも気にしています。が、コケた時はいつも守ってくれます。すでに数えきれないくらい、守ってもらっています。ホントはズレを気にしなくていいのかも。ベルトが伸びるのはお約束(^^;
首
冬用にコミネさんのジャケットを使用していますが(上に挙げた「カエサル」)、これ、首にネックブレースがつく構造になっています。迷いましたが、首は「死ぬ部位」で上位にランクインしているので使ってみることにしました。
これは、転倒や衝突時に首が後に折れるのを防ぐ物みたいです。前の2本のベルクロを調整して、首折れしないあたりまで引っ張って調節して装着しました。
数ヵ月後、
ジャケット側の引っ掛けが千切れました・・・こんな細い紐を信用したのがバカでした。その後も工夫してしばらく着けておきましたが、重いので外しちゃいました。
頭
ヘルメットは被ります。当たり前ですね、日本では。カッコいいし。
オフロード用ヘルメットの特殊な形状の謎を追ったことがありました。
まず突き出た顎。諸説ありましたが、私見としてはオン用と比べてみて呼吸が断然楽!普通のツーリングでも、ダートを走る時はこの形状でないと息苦しい感じがします。競技する人はなおさらでしょうね。
次にシールドがないこと。通風と呼吸の為かと思います。ちなみに私のはARAIさんちの「TOUR CROSS3」で、シールドが付いています。雨の時とか便利で冬も寒くありません。
でも、シールドレスの本物のオフメットの方がデザインもとんがっててカッコいいし、あこがれています。
そしてバイザー。先行車に後塵を浴びせられる時のガード用みたいです。これがあるからカッコいいんですよね♪でも、高速道路では、ただでさえ直立して風を全身に受ける上、このバイザーが風にあおられ疲れる。幸い私のはシールド付いてるし後塵を浴びせられるシチュエーションになる様なことはしていないので、去年のSSTRの時に外しちゃいました。
以後、そのままですが特に不便は感じていません。
番外編
背骨は、頭蓋骨の下から尻の割れ目あたりまで伸びています。が、ジャケットや鎧では第2腰椎ぐらいまでしかカバーしてくれない。第3腰椎から尾骨までをカバーをしたいと考えました。
コミネ製・スゴめのサルマタ。仙骨部と太股前部外側に固いカップ、尻っぺたと腸骨に柔らかいパットが付いています。メッシュで暑く感じることはありません。
これで下半分はOK。上半分は・・・
腰ベルト。 固いゴムみたいな板の付いたヤツ。そんな防御力は期待できないけど、布よりは、ね。着けててだんだん上にズレてきちゃうんですけど、腰痛予防にはいいかも?!
グローブ
私はバイクに乗れなくなるよりギターが弾けなくなるほうが辛いので、手のガードは必須です。拳に固いの、掌にスライダーは欲しい。でも、指のところが段々になっているヤツは、スタンディングの時にレバーやナックルガードに引っかかり邪魔なので無い方がいい。
そしてスマホは外さないでいじりたい。この選択肢でいくと、自然とコミネに・・・いかん、このままではコミネマンになってしまう!でも、プロテクターを考えた場合、痒いところに手が届く商品があるんですよ、コミネには。安いし。ただ、デザインが、うーん。垢抜けないというか、絶妙に外してくるというか。好みの問題ですが(^^;
でも、昨年の夏グローブはコミネ以外の丁度いいのがありました!デザインも気に入った♪KTMならオレンジだしKAWASAKIなら緑。でもウチの兆治は白黒金。こんな時は、グレースケールで!
ちなみに冬グローブは・・・
コミネ(///▽///)
以上、長々とプロテクターについて、私見偏見経験則で書かせていただきました。私の迷った経緯が、誰かの役に立てばよいと思ってアップしてみただけですので、プロテクターの選定は自己責任で。
③コケても泣かない仲間を見つける。
戦場にあっては孤軍で奮闘するもよいけれど、単独行は受傷時の対応が限定されてしまい生還率も大幅に下がるとされています(根拠なし)。
そこで仲間を探します。お決まりの酒場へいくと・・・ってのはゲームの世界。リアルでは、やはりネット頼みです。
「オフロードバイク 北関東」で検索してヒットしたのが「北関東林道ツーリングクラブ」といったコミュニティ。DeNAの運営する「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」というSNSに設置されていました。これは後で知ったのですが「趣味人」はシニア向けのサイトであった模様。ユーザーの平均年齢が高く、私などは若造の部類でした。
コミュに入会申し込みをすると、冬場であるにもかかわらずツーリングイベントが企画されていて、早速参加させていただきました。以後、ここで知り合った人たちと、オン・オフ・キャンプなどのツーリングを楽しんでいます。
ツーリングを共にする中で、パンクやオイル漏れ、転倒ケガなど様々なトラブルがありました。そんな時、お世話になったり協力したりしながら、なんとなく「仲間(目上の方ばかりですが)」と呼びたくなるような感覚を持つようになっています。
パンクの時に助けてもらうの図w
コレのおかげで、マスツーも楽しめるようになりましたしバイクの世界がものすごい広がったのでした。
剣技も習い、装備も調え、パーティーも編成した。あとは実戦で学ぶのみ!
それでは、よい旅を。
こっそりソロチバ。たまにはツーリングした話でも。
人麻呂君で、千葉に、ソロツーリングしてきました。なんだかソロは久しぶり。
この冬何回目かわかりませんが、よく千葉に来ています。そのうち2回はダート。いい加減飽きが来てもよさそうなもんですが、今回は目的がありました。それは後述。
なんか、楽しくないぞ??
アクアラインを渡って房総半島に上陸。いつもだと高速のまま「金谷港」を目指します。そこがいつもの集合場所ですが今日はソロ。ここのところ高速三昧だし、節約のため袖ヶ浦で降りて下道で「金谷元名林道」を目指しました。
目的ついでのオンツーリング、ときどきオフロードぐらいのつもりだったので、ヘルメットもオン用だしブーツも防寒用。そのせいか、イマイチオフ気分にならない・・・タイヤは滑るし(ダートなんだからあたりまえ)装備は重いし(冬だからね)、ちっとも楽しく走れない。どこでも楽しく走れちゃう690エンデューロなのに!
「竹岡林道」の分岐で止まり、装備替えを試みました。暖かくなってきたので余分な防寒はすべてシートバッグへ。シートバッグに積んであった重たい工具やチューブはリュックへ。これでリアに集中していた重量バランスが改善するはず。身軽になってボディアクションもしやすくなる。
これがいくらか功を奏し、その後の道はいくらか楽しめました・・・が、なんだかまだタイヤのグリップ感が・・・こんなもんだっけ?路面のせい?ぜんぜん咬んでる気がしない。この感覚、どこかで。
そうだ、キャンプツーリングの時。荷物満載で「ソフトモード」で走った時。
モタードでヌタ林道走ってるみたいな危なっかしさ、ぜんぜん咬んでる気がしない。
確かに今日の荷物もそこそこ重い。「スポーツ」までいかなくても「スタンダード」ぐらいにしてみよう。次のポイントで調整だ!
今日のメイン。
金谷元名林道を降りて舗装路を走り、高速をくぐったところで右に登る側道へ。その先には・・・
日本寺。梅も終わりかけだけどきれい。
大仏様がおわし、一度参拝に来たことがありましたが、御朱印帳を忘れてしまいリベンジの機会を伺っていたのでした。磨崖仏や千五百羅漢も気になっていたこともアリ。
いつもは林道メインなので寄れないでいました。こっちの趣味にダートの人を付き合わせるのは心苦しいのでソロで来たかったんです。今日はココがメイン!
日本寺は鋸山にあります。南面全体が境内で、下の仁王門から頂上の地獄覗きまでは、かなりの段数の階段を登ることになります。今日は、大仏様拝んで、仁王門見て(仁王大好きなのです)御朱印もらって、ツーリングに戻ろーっと。だって、こんなに広いからとても見きれないよ↓↓↓
黄色い車の絵のある東口の無料駐車場に人麻呂君を停めて、荷物を軽くして歩き出します。まずは仁王門。
ここで写真でもUPしたいところですが、わたし、ご神体にカメラを向けるのはなんとなく控えておりまして、ゆえにこの記事には仁王様・大仏様・羅漢様・観音様などの写真がありません。
仁王門は表参道の料金所の外にあるけど、おばちゃんに「見に行きたい!」とお願いしたら「いいよ」って。よかった♪
日本寺の仁王様は、あまり手入れされていなくて、でも両方の像の片目だけ血走った白目に金の瞳孔がはめ込まれてて・・・ちょっとホラー。
仁王門から階段を上がり、鐘楼のある広場へ。そこにあったこの木↓↓↓
茶色通り越して赤い!このまま仁王様になっちゃいそう!生え方も枝ぶりも不思議・・・サルスベリのような幹の肌だけど・・・どうなんだろ。
この広場から右に行けば大仏様近道だけど、来た道戻るのはつまんないし、「大仏口」経由で行ってみることに。上の絵図では大した距離ではなさそうだしね♪
こんな判断が大間違いで、絵図では表されていない長さと勾配!延々登らされ、いつしか大仏様の頭が木々の後ろに見えるほどの高さに。うそつきー!!
息も絶え絶えに大仏口にたどり着く。なんか、まあまあの高さまで来ちゃったよ。一番上まであとどのくらいだろう。料金所で手渡された絵図を開くと、大体半分ぐらいは登ってきているみたい。よし、一番上まで行ってみよう!
さっきもその手でだまされたことは、階段上りで分泌されまくったアドレナリンに流されてしまったらしく、上を目指しました。バカだね、のりまつ(o゜▽゜)o
ここからはたくさんの羅漢像に出会う。「羅漢」とは修行中の仏様みたいなものらしいです。そのせいか、達観したようなしっとりした表情ではなくて、怒っていたり悲しんでいたり、ポーズも様々で非常に人間臭い。見てて飽きません・・・が、ここのは「首なし」が多い・・・岩の質がもろいのでしょうか、ここも見方によってはちょっとホラーです。
たくさんの羅漢様を見ながら、尾根筋と思われる高みに着きました。西口料金所があり、自動車やロープウェーならひとっとびな場所(ここに来る有料道路は2輪通行禁止なのです)。十一州展望台も興味あるけど、またの機会に取っておいて、百尺観音を目指します。
休んでいるおじさんがいい感じ。ここを進むと・・・
こんな壁の中を通り、抜けた先に百尺観音がおはします。右側の壁面ですね。かなりの迫力なので、一見の価値ありです!ここにも料金所がひっそりとあり、金谷の方に降りられるようです。
ここはピストンで元のおじさんが座っていたところに戻り、頂上を目指します。もう尾根に出たのだし、急坂はないかと思いきや・・・
あう~・・・まじか
でも空が近い!もうすぐ頂上!
頑張って歩いてたどり着いたところは!
西の絶景!
北の絶景!
南の絶景!
絶景かな絶景かな!頑張った甲斐がありました。西の絶景には久里浜に向かうフェリーが写っていますね。そしてこの「地獄覗き」から地獄とやらを覗くと・・・
人がたくさんいる?!地獄に落ちた人達?
いいえ、実は百尺観音を見ている人達です。「地獄覗き」は「百尺観音」の頭上にあったんですね。観音様の前から上を見ると・・・
こんな感じ。あの出っ張った岩が「地獄覗き」ですね。
そんなこんなで、結局ほぼ全山網羅してしまい、大仏様の前で無事にご朱印も授かり、大仏様を拝むことができました。青空に映える大仏様は、今日も立派でした。
余談ですが、この下に数少ないトイレがあり、便所神様が祭られています。お賽銭を入れて、用を足しました。ウチの施設に入居してるばあちゃんがトイレを済ませた後「便所の神様ありがと」といっているのを聞いてから、便所のお賽銭や寄付はするようにしています。
でものりまつ、神や仏は信じていません!ここまでこんな風に書いておいて変な話かも?
神様仏さまは、感謝のシンボルとして拝むし礼を尽くすけど、アテにはしていないって感じです。だいたいみんな、そんな感じですよね?!
ツーリング再開!
さて、駐車場に戻って出発する前に・・・ダンパーの調整!忘れなかった!前後伸縮すべて「コンフォート」から「スタンダード」に設定しました。そして、以前連れて行ってもらった山中林道を、記憶だよりに探し出します。
今度は・・・楽しく走れました!さっきよりだいぶ積極的に行ける。でもまだ、切れ込んでいく感じまではわからない・・・フロントの縮み側を柔らかくしてみようか・・・ま、いつかね。
その後に続く大山とか柚の木などと云った林道も、うまく見つけて走ることができました。柚の木のココ↓↓↓
誰もいませんでしたね、土曜だというのに。左奥に見える3階行きの急斜面は、今日は止めときました(^^;シェルパでは余裕でしたが、重さとタイヤが・・・土手登りも人麻呂だとうまくいかないのですよね。
ちなみにシートバッグを前後逆さに着けているのは間違いではなく、給油口のブリーダーホースを逃がすためです。意外と、逆さ向きの方が使いやすかったりもして。
林道を抜けたら、ここからはオンロードツーリング。鴨川市街に抜けて太平洋岸を走ります。天気は微妙でパラパラきてるけど、気持ちイイ!高台に登りたくなり、適当なところを登っていくと、「魚見塚展望台」というところに出ました。この展望台には女神像が立っています。横から↓↓
沖を行く船を見守っています。高台にあるので海からも目立つでしょうね。
この展望台からの景色↓↓
SSTRのスタート、ここにするかな・・・
この後フラワーラインをまわり・・・と考えもしましたが、ちょっと時間が難しくなってきました。最終目的地「ピネキ」こと木村ピーナッツ店へ。
ここのピーナツソフトは本当に旨い!!!好きなソフトクリームベスト3に入ります。
そーか、お前も食いたいか人麻呂よ。
「あーん」ってしてるように・・・見えないか(^^;
ちなみに人麻呂が付けているハンドカバーはハンドルに通す部分が大きく開いており、ナックルガードごとすっぽり入ります。また、手首側はゴムや布ギャザーが付いていないため、防寒性能は2ランク下がるけど手の出し入れがしやすく、とにかくフレキシブル!冬グローブが必要ですが、これのおかげで千葉ではグリップヒーターは使いませんでした。
そんなわけで、暖かくて天気が良くて、お寺も林道も楽しみ尽したソロツーリングでした。
人麻呂が足を替える理由は~KTM690ENDUROのサスペンションについて~
漲る白い力!WP製サスペンション!
690ENDURO 無印は、WP製のダンパーを使用しております。よくわからないけど、なんかスゴそう!「キタコ」や「カヤバ」よりハッタリが効いてる!ロゴもかっこいい!これはいいモノだ!
せっかくのWPも豚に真珠の小並感ですが、解らないながらも少しだけ感じたことを書きます。
ウチの人麻呂は納車時、デュアルパーパスの半オフ半オンのタイヤ(ピレリ・MT90スコーピオン)を履いていました。
ブロックは低く、ほとんどゴツゴツがない。
よりオフ向きなトレールタイヤ(ダンロップD605など)よりはダートでのグリップ力は落ちるハズなのに、グリップ感はトレールタイヤを履いたシェルパと同じぐらい。これって、サスペンションがすごくナイスな働きをしているせいだと思っています。まだトレールタイヤを履かせてみてないので比較できませんが、きっとWP様の足回りのおかげ!
で、このスゴイダンパー、調整ができます。フロントは伸び縮みそれぞれ独立して調整可。リアはそれに加え高速域*1での減衰力まで調整できる。
調整の方法は、ちょっとめんどくさい。
フロントの伸び側はハンドルバーのすぐ下に調整ツマミがついており、手で回すことができますが、他はマイナスドライバーと15のソケット+エクステンションが必要。特にフロントの縮み側はめんどくさい!
固いキャップをこじ開ける必要があり、とってもめんどくさい。いや、マニュアルを見れば、きっと気の利いた開け方があるに違いないよ!
クソの役にも立たないことがお解りいただけましたでしょうか(--;
手で開くようなシロモノじゃないし!
ENDURO Rは改善されていたかと思いますが、無印はこんなところも硬派というか反社会的。結局、マイナスドライバーでこじって開けています。おかげでセッティングを変えてちょっと試すという気が起きないでいます。
で、調整機能の細かさとかはすごいんですが、やはり豚には難解でして。マニュアルには「コンフォート・スタンダード・スポーツ」と調整の目安が書いてあります。こんな感じ↓↓
時計回りに、回らなくなるまで回したところが基準で、そこから反時計回りに○○クリック、と数えます。「コンフォート」が柔らかく「スポーツ」が固いみたい。これはリアの表記ですが、フロントも全く同様。
とりあえず、ざっくりとしたこの基準をアテにしていきたいと思います。
豚がWP様を調整させていただく。
人麻呂のダートデビューはキャンプツーリング。なので、荷物満載。
こんな時マニュアルによると「スポーツモードに設定するべし」との事。はい、了解。
これのおかげか、舗装もダートも、荷物満載していても振り回される感じがしない。安定してしっかり路面に追従してくれている感じ。
しかしこの時は乗り始めで、WP様の恩恵がわからなかった。バカなのりまつは、昨年10月末の2回目のキャンプの時、「スポーツ」に設定せずに「コンフォート」のまま荷物満載でツーリングに臨んだのでした。
舗装路では一抹の不安感が時々よぎる程度で、あまり気にならなかった。「タイヤが減っているせいだろう」ぐらいに思っていましたが、ダートに入ると、差は歴然!以前モタードのXT660Xでヌタ林道走った時のような危なっかしさ!タイヤが咬んでる気がぜんぜんしないし、カーブを曲がれる感じが全然ない!
反省して帰りはちゃんとスポーツモードにしました。すごく走りやすくなった。やっぱWP様、いい仕事してたんですね。
そんで、普段の空荷の時はどうなんだ、ということですが。自分では「スポーツ」のつもりなので始めのキャンプツーの後も「スポーツモード」のままでいました。その状態でダートへ。
・・・ぜんっぜん曲がらない。サスペンションがぜんぜん動いてないような気がする。途中で耐えかねて、コンフォートモードにチェンジしたら、やっと普通になりました。どうも私のやっている事はWP様からしたらスポーツじゃないみたいです(T T)
もっとも、690ENDUROは、KTMの中ではオンロードバイクに属しているのだから、「スポーツ」もオンロードを想定してるんですよ。きっとそう(;゚д゚)
ただ、この後に覚えた「4000走法(4000rpm以下には落とさないようブン回して走る)」で走ると、スポーツモードでもサスが動いてくれるかも・・・?調整がめんどくさいため、試してませんが(^_^;)
外人は足が長い。シート高をどうしよう。
690ENDURO無印は、シート高910mmで日本人にはちょっとキツイ高さ。しかし人麻呂は購入時、リンクを社外品の長い物に変更しローダウンしてありました。仲間のYAMAHA WR250Rと比較したところ、人麻呂の方が低い。でもシェルパよりはだいぶ高い・・・下がっているとはいえ、とっちらかってコケそうな時はちょっと泣かされます。
でもね、オフ車はやっぱり腰高なほうがカッコいいじゃないですか。
KTM群馬に行ったときに診てもらったところ、リンクとダンパーのプリロード、フロントは突き出し量を調整してあり、4センチほど下げてある事が判明。コレだとだいぶ乗り味が変わるんじゃないかとの事。
たしかに以前ぼっちバイカーさんちのりす君・・・じゃなくて690ENDURO Rに乗せてもらった時は、例えばカーブでちょっと曲がろうとすると、マシンが率先して曲がる姿勢を作ろうとしてくれた感じがあった。それが安心感につながり、もっと倒しこんでいける感じがしたものでした。
人麻呂君にそこまで積極性を感じることはできないのでしたが、それはENDURO R とENDURO 無印の差かと割り切っていました。
しかし、カッコよさに加え操作性まで変わっているとなると・・・ノーマルにもどすっかないっしょー?!
ってなわけで、ノーマルリンクを購入しました。いつ着けようか悩んでいる間にエンジンのオーバーホールの必要が浮上し、一緒にやってもらっちゃいました。
見た目、かっこよくなった♪
走行インプレは・・・まだダートやワインディングを走ってないのでわかりません(^^;しかし、サスペンションがよく動くようになった!これは楽しみです。
*1:走ってるスピードが高速な時、というのでなく、ダンパーの動きが速い時という意味ですね。急激に力が加わった時に、どういう風に減衰力を発揮するのか。ということだと思います。
Ready to RALLY!!~SSTRエントリー♪
今年も開催されます、SSTR!
2月20日のエントリー開始から2日で、すでに1000台以上のエントリーがあったとの事。のりまつ、あわてて23日頃申し込みました。
参加費は壱万円かかります。昨年の申し込みの時は迷いました。2回目の参加で、その前の年の完走の喜びを知っていながらも、です。だって、いわばルール付きのツーリング。それに壱万円?「エントリーしなくても、同じことをすればいいだけ」という人もありました。確かにそうかも。
エントリーしようか迷いながらサイトを開きました。この時点で、スタート地点を記入しなければなりません((仮)で可)。
(仮)でもスタート地点を選定しようとツーリングマップルや地図アプリを開きます。
太平洋側で、海岸沿い。
そんな場所いくらでもあるけど、どうせなら朝日がキレイに見える東向きの岸がいいかなー。あ、岬なんていいかも。犬吠埼とか御前崎とか・・・
この岬からゴールへ向かうとしたら・・・最速でこんな感じか。あれ、このルート上に林道があるね。
あ、道の駅がチェックポイントだから、通るルートを考えなきゃ。
あとガソリンスタンドがあるかな・・・メシは何かこの辺の旨いモノがいいな、名物はナニかな・・・
もう、脳内で旅が始まっていました。そのままエントリーしたのは言うまでもないかな(^_^;)
そして去年、2回目の参加をして確認しました。私にとってこの10000円は、お釣りが来て余りある事を!
こんな感覚、誰もがが持つモノではないんだと思います。一人上手なような、ある種の特異な感性が必要なのかも。
でも、ライダーの皆さん、どうでしょう。
江戸時代は「旅」と言っていたような行程も、便利になった現在「旅」なんて物自体、絶滅しかかっている気がします。石川県の千里浜なんて東京からひと眠りで着いちゃいます。車は「ドライブ」電車や飛行機は「旅行」。
でもオートバイって違いますよね?
そんなワケで、今年も千里浜を目指します。リスクの高い林道三昧ルートがいいか、前日頑張って知らない町から知らない道で知らないルートで行くか。
楽しみです♪いや、すでに楽しんでいます♪
ちなみに今年の申し込み状況は・・・盛況すぎてキャンセル待ちだとか。
人麻呂君の、基本的だけど深い部分を、諭吉さん恃みでちゃんとしてもらいました。
怪しいDIYではなく、プロの整備のお話。
H28年の7月にウチに来た「人麻呂」ことKTM 690ENDURO。来た当時は15700kmでした。今回はディーラーでの整備にまつわるアレコレのお話です。
人麻呂君、昨年の終わりごろから妙にけたたましくなりました。エンジンの回転数にあわせて「カラカラカラカラ・・・」と、甲高い響きが混ざっています。これは車の趣味をやっていた時にも聞きなれたヤツ。きっとバルブを動かすアレコレがへたってきてることが予測されました。
人麻呂君のLC4エンジンの場合は、だいたい20000キロ走ったらバルブを動かすアレコレを点検・調整するのがセオリーのようです。人麻呂君はすでに24000キロ走っています。そして屹度、この異音です。4000キロも余計に走っちゃったけど、大丈夫かな。
(ちなみにマニュアルには7500キロごとって書いてありますが、乗る時間より整備してる時間の方が長くなっちゃうよ(つд`)
「あちゃー、やっちゃいましたねー!?そんなに無調整で走っちゃったんですか!?」
なんて言われる覚悟を決めてKTM群馬に相談、持ち込んで診断してもらいます。
品ぞろえ豊かなこちらのバイク屋さんに併設されているようです↓↓
モトショップシロタ | Just another WordPress site
さらにブーツでおなじみガエルネやWOLFMAN、ENDURISTANなどを取り扱うJAPEXの取扱窓口も併設されているようです。ブーツ、買い替えると高いけどガエルネのモノは修理が効くから、この窓口はありがたい。
で、肝心のKTMの店舗にはいつもの担当氏。
いつも淡々としたただずまいの担当氏。のりまつの無駄な心配をよそに、いつも通り淡々と、
「たぶんバルブクリアランスだと思いますけど、診てみないと。」
そうですよね。素人から百聞するよりプロが一見したほうが早い。
約10日後、KTM群馬から電話。ヘッドを開けてみた感じの状況の報告の後、
「690エンデューロ、通勤なんかにも使ってます?」との質問。
そうっすね、スーパーシェルパの兆治君と交互ぐらいに使ってます。
「通勤時間はどのくらいですかねー?」
10分ちょっとぐらいですけど。
「あー、じゃそれが原因かなー」
???
ヘッドカバーを開けてみたら、内側に乳化したオイルがべっとりだったとの事。あとで写真を見せてもらったら、パンに欲張りなほどバターやマヨネーズを塗りたくったような画像!こりゃひどい。
「1回エンジンに火を入れたら、結露なんかで混入した水分が飛ぶぐらいまで回して十分温めてやらないと、こんな風になっちゃうんですよね。」
はーなるほど。やっぱり、回してやらなきゃいけないんですね。
先日、BPVを着けるためにブローバイホースをぶった切った時に、ドロッとたくさん出てきたマヨネーズ。
アレは私の走り方が原因で精製してしまっていたんですね。反省。
思えばギクシャクで悩んでいた時、ここで担当氏に言われたことは
「とりあえず4000回せ。話はそれからだ・・・」(こんな言い方してない)
でした。そして、私が参考書代わりに愛読しているぼっちバイカーさん(id:botti_bk)のブログの中のこのエントリ↓↓↓
ここでも「回せ!」という結論に至っています。
確かに半年乗った所感では、ただボヤッと走るだけでも走ってくれるけど、とりあえず4000回さないとマシンが目を覚ましてくれない感じ。その代わりきっちり回してやると、エンジンだけでなく足やアームやフレームに至るまで、マシン全体が動き出す。「KTMはクセがある」とよく聞きますが、エンジンぶん回してやればとても素直。クセがあるとしたら、唯一「回さないとダメ」ということでしょうか。
修理メニューの相談
メニューを決めるのにまず担当氏から相談があったのは、バルブクリアランスはやはり規定値より狭くなっているので調整するとして、ロッカアームをどうするか。多少傷はあるが、使えなくも無い。ただ、不具合対策された後発品が出ていて、交換しておくのも手だとのこと。
コレの他に、ピボット部のグリスアップと、ついでにローダウン用の社外のリンクをノーマルへの交換してもらう事(つまりノーマル車高に戻す)と、燃料フィルターの交換も依頼してありまして。
マニュアルの表紙の写真より。
さらにさらにLC4では時々見られる「オイル・コーヒー牛乳事件」の元凶たるウォーターポンプのシャフトのシール交換も勧められており*1もちろん交換を依頼しました。
この時点ですでに、諭吉さん10人がかりでも敵わないほど・・・なので、すごーく悩みました。しかし後で「あの時ロッカアームをやっておけば」と悔いてさらなる諭吉さんの大群を派遣する羽目になるのは避けたい。対策品だというし、ここはしっかり治してもらおう!
修理完了、納車、再会!
すべて決めて治療を開始してからおよそ10日後、人麻呂君恋しさにKTM前橋に℡。
聴けば、すでに修復作業は終了して組んであって、後は試運転して確認すればOKとの事。よかった♪
納車当日。いや、これは納車ですよ、20日間も乗れなかったんですから。会いたかったぞ~!
元来の足長になってよりスタイリッシュになった人麻呂君に再会。うれしいっす!やっぱ腰高の方がカッコいいぞ!
下のがローダウン状態のもの・・・あんまり変わらない???うーん。撮影角度のせいでしょう(--;だって、足つき悪くなったもんね!
フロントフォークだって・・・
ほらね?
エンジンのならしは特に必要ないとの事。でも、ちょっと、念のため控えて運転しよっと。・・・コレが後で徒労となるのですが。
気になっていた事と長期計画。
一つ気になっていたことがあったので質問。それは冷却水の減りがいくらなんでも早い気がしたこと。
半年で2回も冷却水を補充したんですけど、コレって多くないですか?
「あー、確かに多いかも。そういえば一つ嫌な所があったんですよ」
え?!嫌なところって?!
なんでもウォーターポンプのシャフトに小さな傷があったらしく、それが原因で冷却水の減りが速くなっているのかも、との事。いつかネットで見た、ドレンボルトからコーヒー牛乳が排出される画像が頭をよぎる。
↑こんなのil||li (OдO`) il||li
「対策としたら、今回交換したこのウォーターポンプのシールを早めに交換してもらってですね・・・」
早めってどのくらい?!
「1年に1回ぐらいですかねー、パーツと工賃で15000円ぐらいの工事になると思いますけど」
そっか、諭吉と一葉のデュエット一回分か。コーヒー牛乳よりはいいさ(-_-;)
「で、」
で?
「次の2万キロでピストンなんかをオーバーホールする時に、ウォーターポンプのシャフトを交換すると言った線が妥当じゃないですかね」
なるほど。
さすがKTMの社員、顧客のデマンドと車両ごとのマニュアルを照合して瞬時にリペアプランを策定してしまうとは。見習わなければ(o゜▽゜)o
実走!
諭吉13人プラスアルファを支払っている時にショーケースを見ると、新品のスーパーシェルパが?!なんてレアな!・・・と思ったら、オーストラリアでは現役で販売され、羊を追う仕事をしている「STOCKMAN」という車種でした。
なんか、生き別れた親友と劇的な再会を遂げたのに、記憶喪失かなんかで日本語が通じなくなっていたような切なさを感じたり、ピカピカなエンジンパーツにワクワクしたり、複雑な気分でした。それに並んでいたKLX150なるマシンもひっじょーに気になる・・・
さておき、満を持して20日ぶりに人麻呂に跨る。うん、高い(;゚д゚)オトト
エンジンに火を入れると、カラカラ音は消えていてホッとする。お礼を言って店を後にします。
慣らしは要らないと言っていたけど、とりあえずいきなり全開はやめよう。マニュアルでは5000回転までの指示だから、しばらくはその感じで走ってみたが、4000超えたあたりから「カラカラ・・・」と雑音が混ざってる・・・?
でも、試運転はしてもらってるんだし、当たりが付いていないだけだろう。として、
武蔵小金井で所用があったので慣らしがてら半分高速、半分下道で200キロほど走りました。相変わらず4000からのカラカラが気になる。
武蔵小金井での所用とはこの人のライブ↓↓
フラメンコギターの多彩な技もさることながら、激しく速いパッセージも、非常に瑞々しいきれいな音で表現され、感動とともに彼の世界へあっという間に引き込まれてしまいます。
沖仁のライブの帰り、上がったテンションに欲求を抑え切れず、人麻呂君も回転数解禁!!高速道路の合流でちゃんとレッドまでぶん回してやりました!5000以上も躊躇せず回す!モリモリトルク、気持ちイイ!寒さも忘れるほど、ゴギゲンだぜぇ!!すこーしも寒くないわっ
まっすぐに飽きてきた頃、地元のインターにつき高速降ります。再びGO・STOPを繰り返すモードで走っていると、また4000カラカラが・・・
聞こえない?!あれ?!
回して、治っちゃいました。どんだけよ(^_^;)
やはり、回さなきゃダメなんですね。マグロみたいに、泳いでなきゃ死んじゃうみたいな。
最後に、修復メニューと諭吉の動員数を記載しておきます。参考になれば。
ヘッド周り↓
67089円也。ロッカアームを交換しなければマイナス2万ですね。
車高を戻す↓
25640円也。持ち込んだノーマルリンクが22000円ぐらいでした。サイドスタンドはローダウンと一緒に切って溶接してあったみたいなので、ショップの勧めで交換。高くつきましたが・・・あとでローダウン仕様のスタンドに戻しちゃいました。だって、スタンド払うのに反対に傾けないといけないし、荷物満載でサスが縮むと立ってられなくなっちゃうんだもん。無駄金遣い、後悔してます(;ω;)
ウォーターポンプのシール交換↓
15741円也。
燃料フィルター交換↓
19303円也。自分で交換するつもりで頼んでおいたフューエルフィルターを持ち込んだのですが、2010年式には合わないとの事。ちょっと滲んだ6343円がパーツ代です。
パーツリストで燃料フィルターを頼むと、2010年式には合わない最新の燃料フィルターが届いてしまうそうです。ツインスパークのLC4は問題ないとの事です。古いLC4の方はご用心。
次のメンテはオイル交換・・・またネジ穴なめちゃわなきゃいいけど(つд`)
*1:ここがヘタるとオイルと冷却水が混ざりコーヒー牛乳のようになり、潤滑も冷却もしてくれなくなってしまうのですね。コレのゲル化したやつがヘッドカバーの裏についていた、というわけなんですが。
思春期の人麻呂と付き合う100の方法。
1ヵ月半の御無沙汰でした。
人麻呂ことKTM 690ENDUROとの約半年の付き合いの中で、いろいろなことがありました。色々あって当たり前なのです。だって人麻呂は思春期なんですから。
こんな人麻呂君と付き合うのに、どうしたらよいか無い知恵を絞って考えたアレコレのお話をします。
思春期1・感受性が高すぎる
人麻呂はちょっとしたスロットルの入力で、ドカンと前にすすんでしまいます。そんな特性がパーシャル域ではギクシャクした挙動となる。
「パーシャル?なめんな!オイラはいつでも全開だぜ!」とでも言っているよう。ヤンキー漫画を読んで早速影響されてしまい、言葉に妙に巻き舌が増えていた同級生を思い出します(^^;「オイラ」とかフツーあんま使わないしw
しかし素人がオフロードで63馬力を全開させるのは困難。
だからなるたけ繊細なスロットルワークでパーシャルを試みる。
しかし路面が凸凹なのでスロットルは乱れやすい。それでいて結構細かいアクセルワークを要求されることがある。
こんな理由から、ヘタクソなのりまつにはスロットルレスポンスは鈍いぐらいの方が扱いやすいのです。このハイスロ状態を何とかすれば、もう少し仲良くなれる・・・そんな予感がしました。
そんなわけで、ハイスロ化の反対、ロースロ化を目論見ます。既製品がないか調べていくと、ハイスロキットはあってもロースロはなかなかない・・・しかしこんな物がありました。
テーマースロットル。スロットル開度が低い部分だけロースロになっている。いいじゃない、こ-ゆーの探してたんですよー♪しかしお値段が微妙・・・目ん玉飛び出すほど高くは無いが決して安くもない・・・迷いながら写真を眺めていると、純正を削ればロースロになることが判明!(今頃かよ)
てなわけで、自作ロースロ化工事の始まり始まり~・・・と言っても、ひたすらやする!やする!やする!
固いゴムのような材質は簡単には削れない。カッターなどの刃も立たない。削りあぐねて、ワイヤーの通る部分だけ溝状に削る作戦に変更。糸鋸の刃でゴリゴリ。少しは効率アップ。しかしなかなかテーマースロットルほどの低さにはならない。困ってしまってホームセンターをうろついているとこんな物が。
ダンボールをカットする為のカッター。厚くて丈夫な波型の刃。これは効きそう!500円ぐらいなので買って帰り、作業続行。うん、いい感じー♪ごーりごーり♪
そんな作業の末、ロースロ化完成!夢中でやすっていた為、写真がありません(^^;ワイヤー等は全く調整してないけど大丈夫かな・・・
パーシャル確保=ギクシャク感の解消のもう一手。
ドカンとパワーがかかりすぎてしまう事に加え、強いエンジンブレーキもギクシャク感を増大していると考えられます。単気筒の宿命ですが、宿命であるからこその対応品というものがあります。
それが、クランクケースの内圧を軽減するパーツ。NAGバルブなどが有名ですが、お高い。
株式会社NAG S.E.D.オフィシャルサイト【製品情報:内圧コントロールバルブ】
比較的お安い純正流用の常套手段として、KTMのBPV(バックプレッシャーバルブ)
の装着という方法があります。YAMAHAのWR250Rに流用している話をよく聞きます。私もXT660Xにつけていたのでそれを流用。
クランクケースから伸びるブローバイホースにBPV(単なる逆止弁)を咬ませる事で、エンジンブレーキをやわらかくする。人麻呂のLC4エンジンには2本ブローバイホースがあるので2箇所つけないと意味ないとか、1つ塞がなきゃ意味無い等といわれていますが、BPVは1個しかないし、いいかな(^^;
このブローバイホースを外し、思い切ってぶった切ると・・・
だれだ!こんなところにマヨネーズを押し込んだのは!人麻呂はマヨラーだったのか?
クランクケース内で飛散したオイル(ブローバイに含有されている)と、結露でできた水分がこんな物を生成するみたいですね。XTの時はこんなこと無かった・・・LC4、ブローバイの多いエンジンなのね。BPVつけたら気をつけてメンテしないと、このマヨネーズがバルブをつまらせクランクケース内の内圧が逃げなくなり、ひどいことになるんだそう。
〔後日談〕案の定、こんな感じでした↓
さて、ギクシャク感がどうなったかというと、大変良くなりました。恩恵は主にロースロ化の方で、特にエンジンブレーキがマイルドになった感じはしません・・・戻そうかな、やっぱ。マヨネーズで窒息は避けたいし。このマヨネーズにはさらに後日談がありますが、それはまた後ほど。
思春期2:ボイコット
終業ベルが鳴るか鳴らないかのタイミング、先生がまだしゃべっているのに「あー、終わり終わりー!」と席を立ってしまうクラスのワル。そんな感じの症状です(?)
えっと、何が言いたいかというと(^^;
こんな現象が良くあるのです。交差点に差し掛かり、信号が赤になったとします。誰でもブレーキをかけると思いますが、われわれは更に「クラッチを握る」という作業があります。慣れれば無意識にやることですが、この人麻呂、温まってくるとクラッチを握った瞬間「ストン」とエンストするのです。
ネットで調べると、この2010年式690ENDURO世代のLC4エンジンではよくある事のようです。ちなみにツインスパーク化した後のLC4ではこんなことは無いみたいです。
例えば、渋滞の時とか信号待ちの時とか、いちいちオチていたのでは危なくって仕方がない・・・何とか対策したいと検索していると、こんな物が見つかりました。↓↓
BoosterPlug (ブースタープラグ) 燃調コントローラー KTM 690 ENDURO 4589971334766
- 出版社/メーカー: BP3K8
- メディア: Automotive
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これはどうやら嘘の信号をCPUに送り、ごく低回転付近で薄くなる燃調を濃くする物らしい。原理としては「吸気温が低いよー」ってな嘘の信号を送ることで、CPUに「よっしゃ、ガンガン燃えるようにしたる!」とやる気を出してもらうことらしい。
なんか、たとえ相手が機械でもだますなんて良くないよ!もし嘘がわかったら傷つくじゃないか!・・・なんて事が、感情論じゃなくてシビアなトラブルとしてしっぺ返されるような気がして。お値段も決して安くないし、ヤメ!紹介しといてインプレなしでごめんなさい。
しかしコレの原理が素人考えながらもわかりました。要するに吸気温を少し下げてやる・・・というか適正化してあげれば解決するかも?そうですよ、てんぷらだって衣の温度が低いほうがカラッと色よく揚がるし。
ここで目をつけたのが、このパワーパーツの吸気ダクト。
エンジンヘッドとラジエーターが鎮座する周辺の、フレーム前部の空気を吸うようになっている。ちょっと衝立がついていて熱対策はされているようだけど、この周辺の空気はいかにも熱そう。純正は後方(写真のETCユニットがあるあたり)まで長いノズルが伸びて熱対策している事もあり、やはりストリートでは純正形状が正解なのでは?!
というわけで、純正ダクト購入!
これを着ければきっと解決♪ノズルの空きスペースに着いていたETCは・・・えーっと、どうしよう。
こうなりました。レジ袋に入れ軽く防水してからケースにしまって、シートにくっつけました。見栄えも悪いし防犯上もスキだらけ・・・(^^;
で、インプレッションです。気持ち、エンストしにくくなったような。しかし気温も下がってきたし、私の方でクラッチ切る直前にアクセルを軽くあおる癖がついているので、効果のほどは定かじゃありません。
ただ、吹け上がりが重くなりました。ダクトの変更一つでこんなに体感が変わるのかと意外でしたが、アドバンスモードにしないと重ったるくて嫌になっちゃいます。ETCも見栄えが悪いし、アドバンスモードは相変わらずパーシャル少ないし。
よーし。
これを
こうして
こうなりました。枝切りノコギリでやったので見た目はいかにも汚いけれど、低吸気温の確保・エンジンフィーリング・スペース効率をイイトコ取り!のはず!
これでキャンプツーリング行きましたが、エンストはほとんどなし。エンジンフィーリングも上々で吹け上がり良好、パーシャル領域もしっかり確保されています。だいぶ付き合いやすくなりました。
反抗期の人麻呂こと690ENDURO (無印)も、ようやくコレで落ち着きそうです。
この他に、長すぎて邪魔なクラッチレバーをショート化したりしています。スタンディングでは、どうしてもグリップとレバーを同時に握れるようにしておきたいのですが、レバーが長いとクラッチを握り込めないんですね。
人差指と中指でレバーを握り、薬指と小指でグリップを握る。この状態でレバーをぎゅっと握ると・・・薬指と小指がレバーとグリップに挟まれて、痛いだけでなくクラッチも切れない。
そんなこんなで、だいぶ普通に乗れるようになってきましたよ♪