嵩屋天狗堂~はてな支店~

オフロードバイクアリマス。

課題は色々あるけれど、とりあえずReady to Rally!

課題・・・?

キャンプツーリングから帰ってきて、オンオフ問わず色々なところを走り回りました。おかげで一ヶ月も経たないうちに第1回目のオイル交換(3000km)。

こんなに乗ったのは楽しかったから・・・というだけでなく、仲良くなりたかったから。とにかくたくさん乗って、シンクロ率を高めたかった。

こうした中で、たくさんの課題が見つかりました。

元からある心配事。

・燃料系統の熱と詰まりの心配。
・クランクケースとウォーターポンプのシール劣化の心配。
・いきなり的中してしまったリアフェンダー周りの破損の心配。
・車名に固有名詞がなく、仲間やなんしーおぢさんになんて紹介したらいいかという心配。

乗ってみて「オイオイ( ̄。 ̄;)」だった事。

・停車直前にエンストするだらしなさ。
・スロットルにパーシャル領域のない男らしさ。
・車高下げすぎのせいで、スタンドを掛ける時に反対側に車体を傾けなきゃいけないやるせなさ。

こいつがもしも○○だったら・・・という関心事。

・ノーマルから約4センチも下がっている車高を戻したら、どんな動きを見せてくれるのか。
・タイヤ幅が140のせいか、ヒラヒラ感が薄い上タイヤの選択肢が少ない。細くしたらどんな動きを見せてくれるのか。
・今は「スコーピオン」なるデュアルパーパスなタイヤを履いているが、足回りが良いせいでグリップ力に全く不満がない。これに私の愛するミシュランT63を履かせたら、どんな動きを見せてくれるのか。

冒頭では「課題」なんて書きましたが、その実態は心配事であったり興味だったり。逆説的に言えばそれだけ魅力があると言うこと。ぼっちさんちの子に乗せてもらった時「フトコロが深い」と表現しましたが、「R」のつかない無印エンデューロは、ナイフみたいに尖っては触る者皆傷つけるような、思春期中二ヤロー。しかし「楽しみ」という面ではRナンバーにも引けを取らない。これからチューニングしていくのが楽しみですヨ~♪
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Ready to “SSTR”

そんなわけで、課題=楽しみが山積みなKTM690ENDUROこと「人麻呂」ですが、明日は日本横断ラリーイベント「SSTR」に参加してきます!

SSTRとは。

日の出(Sunrise)に太平洋側を出発し、各県に設定されたチェックポイントを通り、日没(Sunset)までに石川県羽咋市の「千里浜」にあるゴールに着かなくてはいけないというTouring Rallyなイベントです。

http://sstr.jp/

楽しみながら完走を目指すものであり、順位は付きません。ツーリングにルールが付いた程度のモノですが、出発地点が太平洋側ならどこでも良く、ルートはフリー。逆に言えば、いくらでも難しくできる。

私は2回目の参加。去年はXT660Xで三浦半島城ヶ島をスタート、オンロードのみで完走。時期が5月で日も長かったので、途中白川郷で1時間ばかり観光を楽しむ余裕がありました。
しかし今年の相棒は道を選ばない。オンだけで行ったらヘソ曲げられそう・・・なので、御前崎スタートでオンオフ混合ルートを計画しました。
しかし今は9月、去年とは制限時間がかなーり短くなっている。オフでパンクやトラブルなどあったら・・・間に合うかな(;゚д゚)

ルートを計画し、必要に応じてコマ地図つくったり。そしてトラブルを未然に防ぐための事前のメンテを含めた作戦。申し込んだ時点でもう旅が始まっているのです。
そして準備をどんなに重ねても「完走できるかな」という焦りがつきまとい続ける。それが、ゴールに近づくにつれ徐々に解れていき、日本海を見た時に初めて解放される!参加費はお高いけど、コレがクセになるんですな(^_^;)



さて、仕事も帳尻合わせてきたし、そろそろ御前崎に向かおうかな。
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シェイクダウン方々キャンプツーリングin 南会津

えーっと、当記事のネタとなった日からずいぶん経ちました。(--;だって、途中まで書いたの全部消えちゃったんだもんな(T T)

 

さて、本題へ。

 

納車したばかりの「人麻呂」ことKTM 690ENDURO(無印) に、荷物をわんさか詰めて、去る7月23日24日に1泊2日のキャンプツーリングへ出かけました。

 

色々装備して、こんな感じのいでたちになりました。 f:id:norimaz:20160726220029j:plain

 ダンパーが調整できるので、マニュアルに従って荷物満載時のセッティング、前後伸縮高速低速を全部ハードにしました。

 

1日目

集合は日光市内のコンビニ。いつもギリギリのりまつ、今日もギリギリ。着くと同時に仲間が寄ってきて人麻呂を物色する。うーん、こんな経験、兆治(スーパーシェルパ)じゃしたことないな。

 

ここから霧降高原道路を通って大笹牧場へ。ソフト部はもれなく活動、朝っぱらからソフトクリームを皆でほおばる。今日のもおいしい・・・2ヵ月ぐらい前に食べた時は、もっときめが粗くて味も薄く感じたのです。気のせいだったかな(;・д・)

 

大笹牧場をさらに北上し峠道を下りる。左折した後はいつもなら川俣湖まで行き、湖畔を北上する「川俣林道」を目指すところですが、通行止めの情報を得ていたので途中で右折し、土呂部峠を目指します。土呂部峠は「馬坂林道」「田代山林道」「帝釈山林道」の分岐点。ここに至るまでの細かい舗装林道も、荷物満載の人麻呂は軽やかにひらりひらりといなす。軽やかさでは兆治に敵わないが、これだけの荷物をモノともしないのはさすが。ちなみに各林道の名前は正確ではなく、この記事での呼び分けとご承知おきください。

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 土呂部峠から西へ下り、「川俣林道終点」兼「帝釈山林道起点」と言う地点に着く。

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 小休止の後「帝釈山林道」へ進入、福島県を目指します。人麻呂、初ダート!荷物満載でも安定していて、シェルパのように大荷物に振り回されてる感じがない。さすが!

前半は勾配がなくおおむねフラット、後半登り始めるとガレてくるのは中津川林道と似ている。しかしガレ方は中津川林道よりヒドく、頂上付近では深い砂利に足を取られまくり、とても走りにくい(つд`)メンバーの一人は昨年ココで転倒し無念の離脱がありましたが、今年は全員完走、リベンジ達成!

 

ランチは檜枝岐(ひのえまた)村へ降りて間もなくの「まる屋」。「裁ちそば」と言うのが名物らしいのでいただきましたが、武骨ながらしなやかで香りよく、平打ち麺と相まって喉越しもよい。檜枝岐のそばがこんなに旨かったとは、発見でした(*^▽^*)♪

 

このあとの予定は、当初は一度キャンプ場へ行き、荷物を下ろしてテントを張って、バッグを空にしてから20キロ離れたスーパーへ買い出しに行くと言うものでした。

しかし途中の農協で買い物できることが解り、荷物の隙間という隙間に肉や肉や野菜や肉を詰め込んで、買い出し完了♪キャンプ場へ向けてそろそろ出発しようかというその時!!

 

我が腹部に一抹の違和感が・・・ここは念のため行っておくか、と思い「ちょっと排便してきます」言いその場を離れました。そして店内への僅かな道のりを辿るその刹那!我が腸が雷雲をまとい荒れ狂う飛龍の如く暴れ出す!皆の見ている手前平静を装い、龍がその口を開放しないことを祈りつつ、トイレに座り込む。激しい戦いの末、龍を下し切ることができたが、ずいぶんと時間を取ってしまった・・・手強い相手だった。

 

戦闘を終え晴れやかな面持ちでバイクに戻ると、皆が待っていてくれた。「Congratulation!」的な出迎えがある事を期待するも、出た言葉は

「おーそーいー」

「長い排便だねー」

「肉があったから仕方なく待ってたけどさー」

「これから「排便野郎」と呼びましょう」

・・・なんてこった!この年になって、よもや小学生レベルの屈辱系あだ名を襲名するとは!「排便野郎」?ひねりも何もないじゃないか!いや、すでにひねり切ったからいいのか・・・?

 

 晴れ上がる空とわが直腸。裏腹にしょんぼり気分なのりまつ42歳はとぼとぼと人麻呂にまたがるのでした。

 

シルクバレーキャンプ場は、区分けも何もないいろんな意味で自由なキャンプ場。フリーダムなライダー達に人気なのもうなずける。トイレは一つで風呂もシャワーもないけど、生ビールサーバーはある(1杯500円)という無駄さ加減がいとおしさすら感じさせる。今回は2回目、相変わらずフランクでいい所です♪♪

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明るいうちにテントを設営。軽くなりました♪

 

しかし荷物を降ろして愕然!

 

 

 

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なんじゃこりゃぁ!!

 

この人麻呂を買う時、サイドバッグステーが付いているのも魅力の一つだったにもかかわらず、アクラポのおかげで着かなかったんですね、ステーが。純正よりリアタンクを迂回するレイアウトのせい。この為にフューエルラインの熱問題を解決しているという優れもののマフラーなのですが、今回は痛かった!

でもカウルが張り出してるし、ステーなんざいらないぜーッてなモノ。サイドバッグの内側に遮熱のためのガスコンロ用のアルミを貼って走った、その結果がコレ(T T)

しかしさすがののりまつもこれを全く予測してなかったわけでもなく、実は透明のカッティングシートが張って有りまして、それをはがせばほぼ無傷なのでした。あぶないあぶない。

 

さて寝床も確保できたし、ここまでできたら、もうビールが飲みたくて飲みたくどうしようもないのですが、これから風呂に入りに行かなくてはいけない。近くの木賊温泉(とくさおんせん)の外湯か岩風呂が定番。どちらも歩くにはちと遠い。酔っ払い運転するわけにもいかずビールは我慢します。しかしメンバーの人々はもう、駄弁ってばかりでなかなか腰を上げない。円に組んだテントの前に自前の椅子を置いて、車座でしゃべる事1時間弱。

「この近くにも林道があるんだよ」

「ほほー。行ってみますか」

「いいですねー」

「・・・・」

  

言ったきり、やっぱりだーれも腰を上げない・・・もう、みんな歳だからなー

 

こんなまったりした時間を経てようやく風呂へ。野生的な男子3人は洗い場すらない岩風呂へ。育ちのいい僕らと女子は外湯へ。埃にまみれた全身を洗い流し、コンタクトを外してスッキリキリ♪

 

風呂を出て商店で皆が水分補給するのを待っていると・・・

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でた、お約束!サダコ的なクリーチャーが!この後彼女に襲われ、辺りはふた目と見られぬ惨状に・・・って、ないない(^^;正体は、転ばず汚れぬスワンことN子さん。灰皿のタバコはN子さんの吸い殻ではありません、念のため。

 

キャンプ場に戻り、BBQの支度の為に囲炉裏を占拠。火熾ししながら、もう早速生ビール!はぁ~・・・(///▽///)この一瞬の為に生きてるなぁ・・・言い古されてるって?知った事か~コイツの旨さは古今も東西も流行りも廃りもありゃしないんだよぅ・・・よーするにこの世の宝なんだよねッ♪特に、楽しい仲間とサイコーのロケーションでいただくのは格別なんさー♪♪♪月並みだけど、逆に言えば普遍的な火を囲んでの会食、そして酒の旨さ。

 

・・・火って不思議です。こうして1日目の夜は更けていきました。

 

 

二日目

 

去年のキャンプも朝練で始まりましたが、今年も例にもれず朝練へ!昨年行った安ヶ森を目指します。

 

安ヶ森林道は、この地図からは切れてしまっていますが国道352号線から南に延び栃木県に至る帝釈・田代に次ぐ3本目の林道。ここに行く前に、準備運動とて「唐沢林道」へ。トンネルを迂回する旧道で。短いし、丁度いいべー・・・て思ってたら、深ーい溝!ヌタッた登りながらヘアピンからの崩落大ガレ。短いながらもかなり楽しいアスレチックになってました。仲間も溝の餌食になってる人アリ。のりまつは不慣れなエンデューロでも、鉄則「迷ったら前だ!」を守りなんとかクリア♪アクセルさえONにしておけば何とかなる、なんとかしてくれる頼もしいヤツ!

 

安ヶ森林道へ到着。ここはよく崩れて通行止めになります。路面は基本的に荒れっぱなしなのにフラット。柔らかめで礫が少なく、とても走りやすい。渓流沿いの緑のトンネルとあいまって素晴らしくさわやか!スピードも乗る乗る!

 

そんな感じでカッ飛ばしてたら、先行のD部長がいきなりジャックナイフからの前方一回転ゴケ!行く先には道を横切る大クレバスが!突っ込んでたらやばいことになっていたのが、D部長がジャックナイフゴケすることで回避したのでした。・・・ってゆーかD部長、大丈夫?!骨の一本や二本はイッてそうな激しいコケっぷり・・・と思ったら、こともなげにむくりと起き上がり「いってー」って。・・・そんだけ?不死身?

 

・・・というのが去年の話。

今年はすでに完抜不可の情報があり、ピストンの予定で行きました。

 

そして予定通り通行止め・・・しかし脇を見ると川原に降りる道(?)が。ともに先行してきたYつ氏としばし顔を見合わせる。おもむろに機首をその道に向け河原へ降りていくYつ氏。面白そうなのでのりまつもついていきました。

 

浅い上流の川らしく川原もゴツゴツしているが、重機のクローラで馴らされて道ができています。その道は時に川の中を突っ切り、どこまでも続いていました。Yつ氏と2機でプチ渡河を楽しみながら、5分ほど走ったところで休憩。川に緑に白い河岸がキモチイイ(*^▽^*)

 

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プチ渡河。距離は短いけど、フロントのアクスルが沈むぐらいの深さがあって、ドキドキ体験♪

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でもそろそろ戻らないと。

他の皆が通行止め地点で待っているので引き替えしました。そしてこのタイミングで燃料警告灯が点灯。ま、「エコモード」にしておけば、あと林道1本ぐらいはイケるでしょう。

 

・・・なんて軽い気持が後で泣きを見ることに(つд`)

 

安が森の次は、田代山林道の頂上までをピストン。意外と頂上まで距離がありましたが、とってもいい景色!

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切り通した尾根から集合写真♪

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しかし気が付くと・・・

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あやや~!ウィンカー折れてるあるヨ~?!噂には聞いていたけど、かくももろいものとは。ウィンカー着けてダートを走る設定になってないってコト?

 

 

帰りはガソリンが心配なのでエンブレ使いながら降ります。ようやく舗装の県道についた後ガソリンを入れに行くことに・・・しかしここは南会津。ちょいとそこいらにガソリンスタンドなんてありゃしません。警告灯が点いて42キロぐらい。シェルパでもあと20キロはイケるから大丈夫かと思ったその時!

 

加速しようとひねるアクセルも虚しくエンジンは吹け上がらず、スヤァ・・・っとオヤスミに。やっちまった!正真正銘ガスッ欠のカラッケツだぁ(つд`)

 

 

しかも皆は先に行ってしまい1人取り残され、万事休すと瞑目・・・すると、後ろからYつ氏の声が。助かった・・・ヾ(o´∀`o)ノ

 

グーグルマップで見ると、2・3キロ先にガソリンスタンドマークあり。田舎のことだしアテにはならないが、すがる思いでYつ氏に様子を見に行ってもらう。

10分後、赤い携行缶を積んだYつ氏が戻る。ガソリンスタンドは営業しており、とりあえず1リットル持たせてくれてのでした。そいつを注入し再始動!ありがたやーありがたやーm(_ _)mガソリンスタンドへ行き、ちゃんと満タンに。よかったよかった。

余談ですが、このガソリンスタンド、亀がいます。デカいの二匹。

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こうして無事にキャンプ場へ戻り、朝食クッキング♪いつもの「白石温麺」にお茶漬けの素(持参忘れてMとし氏におすそわけいただく)、貝の水煮缶を具材に入れて。

食後に撤収して記念撮影。

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あれ。なんかゆるゆる。ま、いっか。

 

この後は荷物満載で田代山林道を越えて土呂部峠に帰ってきました。シメはもちろん、大笹牧場のソフトクリーム♪

 

なんだかイイトコなしなツーリングでしたが、おおらかなみな様に笑い飛ばしていただきながらすっかり楽しんだのでした。

 

おわり。

 

柿色のアイツがやって来た!

市丸と袂を分かつたあの日、入れ替えでお迎えしました。


KTM 690ENDURO「人麻呂」 2010年式
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名前の由来は柿色だから、名前に「柿」の付く有名人からいただきました。
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市丸はオトコみたいな名前ですが、有名な芸者の「市丸」からいただいてました。しかし今度はおっちゃんです。クネッとした感じがのりまつっぽくていいかな。




詳細は後日アップするとして、とりあえず明日!こいつでキャンプツーリング行ってきます!

2号機、XT660X。

GPZ900Rからスーパーシェルパに乗り換え、林道遊びを初めて1年半たった頃、シェルパの自転車のような自由さと遠乗りに向かない不自由さ、つまりは度し難き二律背反のジレンマに直面するのでした。大好きな上田の蕎麦を食いに行くのもままならず、またGPZの胸の空くような加速が恋しくなったこともあり、紆余曲折の末迎えたのが今の2号機「市丸」ことXT660Xなのでした。

XT660Xとは

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SOHCの単気筒、直径10センチのピストンが、最大毎分7000回も往復運動して、48馬力を叩き出します。パワー感は額面以上に感じることができ、コクのある加速が楽しめます・・・が、専門家に言わせると「燃料マッピングが原始的」なんだそう。確かに扱いやすいというにはかなり微妙で、特有のギクシャク感がある。同じ排気量のBMWのセルタオに乗せてもらった時は、育ちのいい馬のようにマイルドでした。確かにアレに慣れてると乗りづらい以外の何物でもないが、コレに慣れてるとBMWが物足りない以外の何物でもないといった印象を受けるかもしれません。
ちなみにクランクケースからエアクリーナーBOXに通じるブローバイホースに咬まされている樹脂製の黒ひょうたん↓
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これをKTM純正の逆止弁(内圧コントロールバルブ・PCV・バックプレッシャーバルブなどとも言います↓)
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にすげ替えれば、面取りしたジャガイモのようにいくらかスムーズ感が増します。
とは言え、インジェクションなので高地でもへこたれず、志賀草津道路やビーナスラインも快適に駆け抜け、燃費も約30km/l弱。ハイオクをいれてあげればさらに喜んで走ってくれる、現金なヤツです。

オフロードタイプの車体にオンロードの足回りを組んだ、いわゆるモタードと言われるカテゴリーですが、同族と較べるともったりしてるんだそう。確かに250クラスの軽快さはない。同じ排気量クラスならKTMとかドゥカティとかの高性能車が顔をそろえる。そんなヤツらには到底敵わないが、もったりもっタードにはもったりもっタードのよさがある。

その最たるモノが、乗り心地のよいシート。
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破れてますが(T-T)
だいたいのモタードはシートが細く、スポーツ走行には向いているが、ことツーリングとなると話は別。足つきの悪さとあいまって、さながら嗜好性の強い大人の娯楽用木馬のよう。ほとんどのマシンの名に「SM」とつくのはこの為であることは周知の事実ですが、やはりツーリングでは安楽さはとても大事になってきます。XT660Xのシート、とても疲れにくいです。
ただ足つきは、決してよくないです。身長178センチののりまつで、両足なら足の前半分ぐらいしか着かない。片足なら問題なく着くので信号待ち等で苦しむことはまったくありません。
振動も気にならない(個人差あり)し、風は後から付けたGIVIの汎用スクリーンがいなしてくれる。単気筒ならではの定速キープの難しさは無いではないけど、私にとってはアバタもエクボかなと言ったところ。

高速も楽。公称48馬力という数字は頼りなく感じるかもしれないが、120キロの巡航はストレスないとのことだそうの様です。7000rpmしか回らないから、すぐ頭打ちが来ちゃうけど(燃料カットがかかる)5速120キロからでも余裕で加速し簡単に150キロは越えて行き、最高速は170キロちょいぐらいとのことらしき話。

昨年5月に85000キロで納車された市丸さん。去る6月26日にめでたく10万キロの大台に乗りました。人間で言ったら100歳ってとこでしょうか。1年で15000キロ、別途シェルパでもツーリング行ってるのでまあまあのコキ遣いっぷりかな。
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コレを潮時として、市丸、生前退・・・じゃなく隠居をいたします。
いわゆるマイナー車でヤマハとは名ばかりの逆車。パーツもWRのようには手に入らないが、コクのある加速感で高速道路を駆け、ワインディングもひらりひらりとこなすフットワーク。遠い地へも苦も無く運んでくれる不世出の名馬、無冠のアレクサンダー。短かかったけれどコクのある旅をありがとう。

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次の旅は、どこに向かうかな。

柿色の、トンデモナイ性能の、股裂き鉄馬~ツーレポかたがた中二式インプレッション~

オフロードと遠乗り。

オフロードは軽さ。パワーは20馬力もあれば充分で、軽ければ軽いほど自由になる。しかし、高速ではやっと100km/h出るぐらいで、風を切るというか風圧に耐える感じ。そのうちイヤになっちゃう。オフロードでの楽しさと高速でのかったるさは農耕バイク・スーパーシェルパで体感済み。

遠乗りは排気量。余裕のトルクで同じ100km/hも快適に風を切って走れる。しかし、大排気量でオフ走るのに向いてるものは200kg近く、パワーもおそらく邪魔になる。楽しむどころじゃない。高速での爽快さとダ-ト走る事の恐ろしさは、もっタード・XT660Xで体験済み。

この相反する2者は、上記2台のバイクを所有することでまかなって来ました。しかしオトコ40代(仮)、そんなキリギリスな生活ばかりを送ってもいられません。どこか、これらの落としどころ的なバイクがないかと探していたところ、ネット上でこんな人に出会いました。


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・・・まちがえた。こっちでした↓
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ぼっちバイカーさん。
botti-bk.hateblo.jp

新しい出会い。

相反する2者を兼ね備えたマシンとして最終選考に残ったのが当初いろんな意味で高嶺の花と思っていた
KTM 690ENDURO(R)
KTM 690 ENDURO R [READY TO RACE - KTM JAPAN]
これの情報を集めようとググると、上のほうに必ず名を連ねているのがこの人、ぼっちバイカーさん。

KTM 690ENDURO Rを所有しており、アタックやトレッキング、時にはオンロードツーリングも嗜み、メンテはほぼDIY。一家のパパと一介のライダーを両立せんと企む、野望多き好青年と言ったところでしょうか。ちなみに間違って挙げたリスの写真は、ぼっちバイカーさんのエンデューロRについてる彼の相棒です。


ブログを見てみると、彼はまだオフロード経験は短いらしい。しかしだからこそわれわれ普通の人間がわかりやすく、知りたい情報がしっかり記載されています。
そして、テンポが良く読みやすいだけでなく、随所に見られる素朴な一言の数々。なんとなく彼の人となりが見えるようで、妙に親しみがわきます。読者が多いのもうなずける。

彼と絡んでみたい!そんで、ともにオフロードだけでなくバイクの楽しみを分かち合ってみたい!あわよくば690エンデューロRに乗らせてもらいたい(下心)!

絡むには、まず自分が何者かをある程度明らかにせねば。怪しいモノじゃないよー、妄想癖あるけど普通の仕事してるおっちゃんだよー、バイク好きだよーってなもんで始めたのがこの「はてなブログ」。

そして紆余曲折の末、念願かなってぼっちバイカーさんとツーリングに行けることに!!らんらん♪♪♪
はじめはぼっちバイカーさんのお友達含めてまったり行こうとしていたものが、いろんな紆余がまたまた曲折しまくって、のりまつの所属コミュ「ダートスタイル」の面々やらそのさらにお友達まで顔をそろえる事となり、10台以上に膨れ上がってしまった!こいつぁ想定外だ!ぼっちバイカーさん、大勢のキャラ濃い目のおっさん達と一緒じゃ嫌かなー・・・なんだか申し訳ないなー。と思いつつ現況報告すると、前向きなお返事をいただきホッとする。

待ちに待ったツーリング

当日。天気にも恵まれ、待ち合わせ場所でワイワイ待ってると、来ました来ました♪シュッとしたエンデューロR(りす君付き)に乗ったスラッとした好男子が♪今日の行先は群馬県北東部の林道群、ダートの総距離推定50キロ!

ひとつめ、梨木楡沢林道。フラットで準備運動にはちょうどいい距離。休憩なしで一気に駆け抜けます。

ふたつめが今日のメインディッシュ、通称「栗原川林道」39キロ!おおむねフラットで、南半分は道幅もあるが交通量も多め。進入禁止の支線が多い。中には入口からゲロってる支線も・・・ここの周辺だけガレてる。

この栗原川林道で、思い切ってお願いしちゃいました!「あなたのエンデューロR、乗せてください!」ってね。ずうずうしいおっさんだなのりまつ。
しかしぼっちバイカーさんは快諾!なんてこと!お若いのに懐が広いのですねぇ。

しろうとのりまつがどんなバイク乗ったところで「すげぇ!」ぐらいしか言えないので、りす君とのやり取りという形でインプレッションしたいと思います。・・・いや、ほんとにこんな対話をしながら走っていたような気がします。妄想癖があるものでして(^^;
「」がりす君のセリフ。それ以外はのりまつの心中です。では、スタート!


「りすとのりまつのデコボコ道中!」

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「乗んな」
そいつが振り向きもせず呼びかける。
「まさか足が短くて跨がれねェってんじゃねえだろうな」
小動物のクセにナマイキな口を利く。
「へへ・・・お手並み拝見と行こうか」
俺だってもう2年もオフロード走ってるんだ。しかしここはまず、様子見ながら・・・

排気量の割に軽い。シートの高さも、思ったより恐怖感につながらない。ギャップでもいちいちハンドルを取られない。
思ったよりハードル低い感じ・・・よくできたマシンってのはこういうものなのか。
「・・・あー!止めろ!」
りす君に制止される。
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「・・・てめェ、オレをなめてんのか?」
は?
「ちんたら腹を探るような走り方しやがって。いいか、てめェの仕事はな、コーナーを睨み付ける事とアクセルをオンにする事、それだけだ!あとはオレの仕事だ。いちいちフトコロを探るな!迷ったら前だ!・・・いいな?!」
くそっ・・・小動物のクセになんだかカッコいい事言いやがって。こうなったら、その啖呵に乗ってやる!
「よし、いくぞ」
気を張りなおして、前を見て走りだす。路面にひるまず、迷ったらアクセルオン!
「へへ・・・良くなってきたぜ。だが、もっとだ!もっと倒しこんでみろ!」
うまく姿勢が作れていると、マシンが自らより倒し込んで来る。それが、怖さを感じるどころか自信を呼び起こしさえする。だんだん波長が合ってきたその時!
「おっと!」
簡易舗装に積もった砂に足を取られて滑り転びそうになる。しかし・・・
「ふん、このぐらいでビビるんじゃねェぜ。てめェみてえなヤワな野郎はよ、ちったあやりすぎるぐれェがちょうどいいってんだ!オラ、もっといけー!」
説教垂れるほどの、この余裕。口は悪いがフトコロの深いヤツだな・・・
「まだまだぁ!ひゃっはー!いけいけー!」

口の悪いりす君に乗せられるまま、すっかりダート走行を楽しめてしまった。初めて乗った、人様のマシンなのに。ダートが終わった後の細かい舗装のワインディングも、ヒラヒラこなす万能っぷりにすっかり魅せられてしまった。
「どうだ、恐れ入ったかよ?」
まあね。恐れ入った。しかしもう一つ見せてもらいたいものがあるんだよね。
「・・・うおっ?!」
舗装の、まっすぐな道に出たところで、アクセル全開、レブリミット近くまでブン回す!
「・・・く、この野郎、粋がりやがって!クソ、見てやがれ!」
8000rpmまでしっかり回る。その加速感たるや、900ccのGPZに遜色なし!ダートでは回転域の下の方しか使えないヘタレのりまつだが、それはそれで250ccのマシンのように付き合ってくれる。それがひとたび回せばこの加速!こりゃすごい!とんでもなく高バランスなマシンだ!

「・・・ったく、舗装の直線で粋がりやがって。ま、オレはそれも得意だけどよ」
目にモノを魅せてもらった。
「てめェは腰抜けで粋がりでヘタクソな妄想中二病野郎だ。」
ボロクソだな。
「だけどよ・・・」
なんだよ。
「まぁ、オレの仲間とはよ、うまくやれるんじゃねえかな・・・いいヤツと出会えると、いいな」
ツンデレかよ。ま、嫌いじゃないけど。
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「じゃあな。・・・その、楽しかったぜ」
俺もね。ってゆーか、オマエ、サイコー!

~おわり~


・・・お付き合いいただきましてありがとうございました(///▽///;勝手にりす君のキャラ作っちゃってスイマセン(^_^;)エンデューロRの感動が伝われば幸いです。

あの丘越えて・・・?

栗原川抜けて、中華屋でランチ。純度の高い古き良き中華屋で、シンプルながら味のしっかりしたラーメンに、パラッとしたチャーハン。餃子もうまそう(食ってないけど)。今度はここを定番にしようっと。

そしてみっつめの林道は、少しガレてる。そのてっぺんにはちょっとしたヒルクライムスポットが。しかし先頭の人、素通りしちゃって下り切った所で休憩。アタック好きな「ダートスタイル」のMっとさんやMズーさんはちょっと残念そう・・・のりまつも残念で、ぼっちバイカーさんも行きたそう。

「上のヒルクライム、行かないの?」とMっとさんが先頭の人にきくと、この先にまたヒルクライム的なところがあってそちらにいってみるそう。うん、確かに気になる支線が2つほどあった。楽しそうかも!

期待しながらついていくと、ちょっとケモった道へ入っていく。しかしいくらも行かないうちに踏跡も不明瞭で無数の倒木で進行不可能。1台分しかない道幅でみんなでUターン大会。結局この日は冒険なしでした。引き返してでもヒルクライムに行っておけばよかったー(T-T)


戦友と、川場にて。

フラット三昧の旅を終え、いつもの「道の駅田園プラザ川場」へ。とっておきのリンゴソフトを皆に紹介する。んー!やっぱりこの道の駅の「かわばんち」のリンゴソフトは絶品なりぃ♪秋には限定もあるでよ♪
園内マップ|田園プラザかわば


しばし歓談ののち解散。でも、もうちょっとぼっちバイカーさんと絡みたいなー・・・と思いつつ、川場からのスペシャルルートへ誘い込む。県道はトロいサンデードライバー大名行列に付き合わなければならないけど、スペシャルルートは交通量ほとんどなく、田園風景が広がり、沼田ならではの河岸段丘も楽しめちゃうとっておきの裏ルートなんですよねっ♪

この田園風景をバックに、ツーショット写真を撮りたいと申し出ると、「撮りましょう♪」と快諾。ほんと、好男子だわー。うちの子の婿に欲しいぐらい。うちの子なんていないけど。で、撮ったのはこちら↓
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えっと、ぼっちバイカーさんのところでもっとかっこいいのが見られます(^^;
botti-bk.hateblo.jp

で、お決まりの滝を見に行きました。YYさん、wっきーさん、N子さん、D部長とも行った兜滝です。竹林が刈られて階段も整備されて、様変わりしてました。しかし旅はまだ終わらない・・・


豪傑あらわる!

シェルパエンデューロRでは高速でのペースは違う。しかしぼっちバイカーさんは後ろからついてきてくれました。そして上里SAへ。

のりまつ「ここの「豆乳ソフト」もご当地モノでオススメなんだけどねー。さすがに2ソフトはねー」
ぼっち「いきましょうよ」
のりまつ「え?」
ぼっち「せっかくだし、豆乳ソフト、食べましょう」

1日に2ソフトなんて、常人ではありえない暴挙。しかも、さっき食ったばかりですぜ!?うちのソフト部は燃調濃すぎのNO FUTUREなおっちゃんオバハンばかりで3ソフトいったりするけど、まさか在野にこのような豪傑がいたとは!!どうです?!日本の未来に希望があると思いませんか?!!まだ負けてない(?)

こうして、たくさんの感動を残してぼっちバイカーさんとの出会いは幕を下ろすのでした。



また、遊んでねっ!

【写真いっぱい】泥姿三人男~利根の山より愛をこめて~

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オイル漏れに悩まされたシェルパの兆治君も、ひとまず騒ぎは小康状態。そろそろ、ダートを走りたい。ってなもんで、仲間のいるコミュに、急に思いついて募集をかけました。しかし皆GWを楽しみ尽した後で、不参加ばかり(T T)こちとら6勤ROCKIN'なGWでようやく羽を伸ばそうという時に!

しかし一人、参加表明してくれる方が。彼は、ともにパンクの苦しみを味わい、その夜はともに風呂場で熱唱したYY氏。選曲が妙に古かったのは内緒ですが、思えば去年の秋もお付き合いしてくれたのはYY氏でした。

 

土曜に仕事を終え「明日はYY氏と二人かぁ」とため息をもらす(嬉しいため息ですよ(゜∀゜;)。そんな折、LINEに1件着信あり。コミュ内の部活「ダム部」の部長から「今日飲みません?」と一言。部長は今日も単身、大名栗と中津川で遊んでいたはず。その帰り?トランポにKDXを積んだまま遊びに来てくれるみたい。思いがけず楽しい週末になりそう~♪♪♪もちろん明日のツーリングも参加って♪

 

呑み屋に行くわけが、近くにないため家呑みに。スーパーで部長と二人でお買い物♪まるで新婚さんのように♪(部長はオトコです、念のため)そんなこんなでまったり二人で呑み明かす。就寝時間が22時前でした(^^;早寝早起きはジジイの始まりです。

 

翌朝、部長のKDXとともに待ち合わせ場所である「道の駅黒保根やまびこ」へ。2ストの快音、大好物です。朝から爽快である!ドタ参は無く、予定通りヤロー3人でロングダート三昧の旅へ出発。手始めに行った赤城山東麓の林道を走り終えた後、水場で休憩。ヤケなのか本気なのか、妙なハイテンションのおっさん三人。

 

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ちなみにマシンは。

部長はKDX250SR、YY氏はWR250R。公道を走れるようにしたレーサーとオフロードのR1。こちらはオーストラリアの大地で羊を追う農耕車。さながらゲルググ旧ザクサラブレッドとロバの差で正直分が悪い(^^;誘った手前先頭を走るのですが、後ろからのプレッシャーったら!

しかし下りになると、重いWRとエンジンブレーキの弱いKDXは鳴りを潜める。軽量農耕バイクの独壇場のようです・・・いいぞシェルパ、いいぞ鉄ロバ!単にKDXがアクセルオンしないから静かなだけで、差は全くついてない事は伏せておこう!

 

そんな状況は全長40キロに迫る栗原川林道でも変わらず、しかし路面とマシンとのシンクロを楽しみながら各々ひた走る。途中、あまりの青空のきれいさに歩みを止める。なにしろ天気のよい日でした。

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栗原川林道を完抜けした後は、吹割の滝周辺で蕎麦ランチ。滝をバックに泥姿三人男。

♪~

利根の片品名物は

滝の瀬音に男伊達

見たか聞いたかあの啖呵

粋な部長の、粋なYYの、泥姿♪

ディック・ミネ「旅姿三人男(昭和13年)」の替え歌~

 

滝からの登る道に、どこにでもある「スジャータTOMI」のソフトアイスが売っている。そして、イナゴの佃煮も・・・話せば長くなるのですが、これらには深い因縁がございまして。諏訪湖のほとりに「バッタソフト」という、見るもおぞましい魔王的ソフトが存在するのですが、私ことのりまつ、命を受けそれの討伐を行ったのでした(ツーリングに行って変なソフトを食ったってだけのハナシですが)。

↓「ソフト界の魔王」こと「バッタソフト」400円

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この魔王をなんとここで再現できるのです。バッタソフトは味や食感に配慮されていて、売り物なのに足が取ってある。でもこちらは脚付きのイナゴ。見た目のグロさでは上を行くかも。味は、固定観念を外せばおいしいのです。ただ、固定観念を外すのが難しいです、見た目が悪すぎて(^^;

  

ここで部長、「滑って楽しいぜー」って言ってたリアタイヤが 冗談じゃないレベルになってきたらしく、事もあろうか「ダート怖い宣言」。(゜艸゜;)ウッソー

ここはダム部らしくダム見学を提案!賛成!あちこちのダムを網羅している部長さえ見たことがないという「丸沼ダム」が近くにあるので、レッツゴー!

 

丸沼ダムは、ダム好き的にはちょっと変わった存在なのです。普通ダムというと・・・

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こんな感じ。これは「アーチ式」の川治ダム。先日アップした宮が瀬ダムは「重力コンクリート式」。しかし丸沼ダムは「バットレス式」と言って、日本には6基しか現存しない珍しい形式で、しかも最もでかいバットレスダムなのですね。書きたい事は山ほどあるけどほどほどにします(^^;こんなダムです↓

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うーん、素晴らしい。この一見頼りなさそうな格子状の扶壁が、オーバーハングした遮水壁を介して80年以上も水圧を支えてきているとは。

 

この丸沼ダムの堤体下には「トムソーヤ号」というのがあります。これで向こう岸に渡れるんですねー♪なんか楽しい♪

 

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これで、ヤロー三人でキャッキャウフフと遊ぼうと楽しみに行ったらなんと!

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転覆してる・・・ロープを引いたり押したりしてみましたが、座礁してしまってどうにもならない。残念。写真だけ撮って、バイクのところまで戻りました。これが5分ほど急登するので、ちょっときつい(^^;

 

さあ出発・・・との段になりエンジンスタートしようとすると、YY氏が困り顔・・・「鍵がない!」って?!

しばらく周辺を探すも見つからず。やっぱトムソーヤのところで落としたのかなー・・・そうかもしれないけど、またあそこ降りて登るのきついなー

まごまごしてたら、体育会系の腰痛持ちである部長が率先して降りていく。・・・ですよねー。降りるかー。

遅れて降りて、先に降りた二人と入れ違いでトムソーヤ周辺を探していると、どこからか猛獣の咆哮のごとき声が聞こえる?!やば、熊?!マジ?!

まだ遠くにあったそれをよーく聞くと、のりまつを呼ぶ声。「あったー!!」と部長が呼んでくれていたのでした。部長の声は野太くてハスキーで、猛獣っぽいのです。鍵はどうやらYY氏のジャケットの中に紛れ込んでいたみたいです。ともあれ、よかったよかった。

余談ですが、このブログの小さいアイコンは、この登り道の途中にいたカワイイきのこ的なヤツに仲間のBMさんが落書きしたものです。小さくて見えませんが(^^;

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片品村の市街地にある観光協会ダムカードをゲットし、目指すはゴールの道の駅「田園プラザかわば」。そこに行くには・・・ダートを通るのが近道なんですよねー。部長、頑張って!

 

栗原川とセットで好きな、ガレ気味の林道。オフ車もあまり通らない道。頂上付近にちょっとした広場があって、写真撮影♪

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するとまたもやどこからともなく声が・・・「電話です 電話です」

ああ、ほら、電話ですって!私じゃないですよ。YYさんもちがう?部長も?辺りを見回すと、道の傍にガラケーが落ちてた!出るとおばさんの声!なんだ、がっかり。落とし主の奥さんでした。しかしこんなところで落として、見つかったなんて奇跡ですよ。おじさん、超ラッキーでしたね!たまたま通って、たまたま休憩して、たまたま鳴って。

 

このおじさんにはつつましやかな感じのきれいな娘さんがいて、現在恋人募集中で、お礼に娘を紹介します・・・て事になったらどうしようか、三人で話し合っておきました。ぽっちゃり系だったらデ〇専の部長ということは決まりました。あとでこじれるかもしれませんもんね。

そんな妄想をあざ笑うかのように、後日お礼に足利銘菓「古印最中」が届きました(^_^;)いいの、わたし古印最中大好きだし(゜ε゜;)

 

さて、この広場からはちょっとしたヒルクライムスポットがある。農耕車を駆るのりまつ一人で、ちょっと様子見。去年の秋にYY氏と来たときは藪+クレバスで道がわからない状態ですぐ撤退。今回は藪は減っていて、どんどん行ける。途中からさらに勾配がきつくなり枯れ木が散乱し始めたが、めげずにアタック!しかし枝につまずき深い砂に落ちてハンドルを取られ、バランスを崩し態勢を保てなくなる。アクセルだけは緩めまいとキバるも、とうとう降参。横になっちゃいました。残念。ここが潮時と引き返し、二人の待ってる広場へ戻りました。景色がよかった~(^^♪

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この林道の前半はちょいガレ、真ん中にヒルクライムの支線があって、峠を降りると後半はフラットな渓流沿いのダート。岩が平らで独特な景観の渓流なのです。大好きな林道の一つです。

 

そしてついに、田園プラザかわばに到着。ソフトクリーム売り場はなんと3か所もある。

☆ブルーベリーソフトがおいしい「あかくら」

☆メニューが豊富で、「ソフト界の貴婦人」こと「クレミア」もラインナップされている「カウベル

☆クリーミーで幸せいっぱいの香りに包まれるリンゴソフトがイチオシの「かわばんち」。幻の「雪ほたか」のおにぎりも売ってます。

のりまつはいつもリンゴソフトだけど、今日は仲間とブルーベリー♪部長はメロンソーダも追加。例によって写真に撮ろうと画策・・・ベンチの座面の隙間にコーンを挟んで、撮った!

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その瞬間、横に倒れる!ドミノ倒しにメロンソーダも全損・・・やってることが小学生レベルな三人でした。

 

沼田市内のクロネコヤマトで拾ったケータイを送り、高速で上里SAで解散式。ここでも「豆乳ソフト」で乾杯!地元本庄市にある「三之助豆腐」の豆乳を使用した、ご当地ソフトなのです。お立ち寄りの際は、ぜひ!豆乳が嫌いな人には「クレミア」もありますよー♪

 

当初は決行も危ぶまれソロでオンツーにしようか迷っていたほどでしたが、思いがけず楽しく盛り沢山な道中となりました。それゆえいつもに増して長文乱文ではございましたが、これまでおつきあいいただきありがとうございました。また、遊んでください♪

富士の裾野にマーキング。生兵法は漏れの元、四六のガマは鳴きもしない。

先日、と言っても4週間ほども経ちますが、シェルパのプチメンテナンスを致しました。その翌日のシェイクダウンで出かけた御荷鉾ツーリングでは、トルクアップと燃費アップで上々の結果でした。



それから一週間後。満を持して、長距離林道ツーリングへ~♪

今回は趣味人倶楽部のコミュ仲間YYさんの企画で、富士山南麓のフラット林道群を走りまくるというもの。静岡県は遠いけど、南関東の仲間はいつも群馬の林道まで来てくれるので、たまには逆の体験もしてみたい・・・かな。それに、フロントスプロケを高速向きにしたのです。ヨユーだべー(°ε°; )♪

高速を走り出してみると、高速向きのギア比がいい感じ。足が長くなって一歩が大きくなった感じ。ぬぬわキロの巡航もイケそう。素晴らしい。
しかし140キロ走ったところでガス欠症状が。あれ、早い?先日は170キロイケたのに。うーん。やはりかなりトルクに寄りかかってエンジンに無理をかけてるようです。

給油して集合場所へ。文字通り裾野にあるコンビニは景色は抜群・・・しかし写真はなし( ̄。 ̄;)実はこのとき気になることがあり、写真どころではなかったのでした。

なんと、シェルパ君の下に1滴の黒い液体の跡が?!まさか!!・・・ってゆーかそれ以外考えられません(´θ`|||)

そうです。オペ失敗。

先日のプチメンテで交換したドライブシャフトのシール部から(推定)、量は少ないモノのオイル漏れの跡が。おそらく高速道路で2時間にわたって高負荷をかけ続けたことで、お粗末な工事のアラが露わになってしまったのでしょう。
ツーリング続行を諦めようか。山は行くだけでリスクがあるもの。予期できるトラブルは回避しなくては・・・しかしこんな遠くまで来てこのまま撤退というのも・・・少しだけでもみんなと走りたい。しかし・・・

とモヤモヤ考えていたらN子さんから「みんないるし、だいじょーぶだよ♪」と声をかけていただく。うーん。現状では新しい漏れもないから、午前中だけ様子見て参加させてもらうか・・・な(^_^;)



案内してもらった林道はフラットで走りやすい。高速向きのギア比ですが、このフラット林道でも悪くない。ここでも「足が長くなって一歩が大きくなった感じ」は同じで、以前より平均速度が上がった感じがします。その分フロントアップがしにくくなったので、やはりフラット向きかもしれません。f:id:norimaz:20160428222251j:plain
エンジンをいたわりながら走り、休憩のたびにチェック。午前の時点では新たなオイル漏れはなし。



小休止とて寄った公園駐車場。近くに川が流れており良いロケーション。ここでカフェごっこをやろうとしました。手頃なベンチがあり荷を降ろそうとすると・・・


座面に鎮座するヒキガエルどっひゃー!!


しかしピクリとも動かないこのヒキガエル。よーく見ると、下半身がズタズタに食い荒らされている。そして周りを見回すと・・・何者かが食い残したカエルの残骸がいっぱい!!!カエルだけでなく、魚も骨を残して食い荒らされた状態で散乱している。たぶん、上のほうでギャーギャー啼いてる鳥が食事を楽しんだ跡なのだろうが、ちょっと猟奇的でキモチワルイ。その場は退散し、別の場所でランチしました。写真は、ホントに気持ち悪いのでアップしません(´θ`|||)

今日も温麺で、具材は今度こそニシン♪缶詰を開けてゆでた温麺にトッピング♪ほーらこれでニシンソバになったろー・・・骨まで柔らかく調理されたニシンの缶詰。その、骨がね。よく火が通ってタレの沁みてグチャッとなった身もね。さっきの、食い残された残骸っぽくて。もったいないから食いましたけど、気分わるー(´θ`|||)参考画像↓
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午後も数本走ったところで、さらに南下する長い林道へ行く話が出る。のりまつはここで撤退宣言。時間は早いが、帰りは下道で帰らないとならないし、以前世話になった富士吉田のレッドバロンで応急処置を頼む目論見もあったため。

とりあえず林道を通って、帰り道の途中にある忠ちゃん牧場へ。ここで濃厚なソフトを堪能する。
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そして我らがコミュ「ダートスタイル」のおぢさんおばさん達のダラッとおダベりタイム。このユルさが好きなんです。そうこうしているうちに、みんな心身ともにおなか一杯になったようで、記念撮影をして解散となりました。
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そしていいタイミングでオイル漏れ再発・・・(つд`)

のりまつは予定通り富士吉田のレッドバロンへ。患部を開けてみると、やはり先日交換したシール部からのオイル漏れ。整備士に指摘されたのが、大きなシールを押しこみすぎていること。シールの鎮座するスペースは、シールの厚さより奥行きがある。だから奥まで押し込むことができるのですが、本当は中まで押し込まず外側のツラに合わせるのが正解なのだとか。
悪い例(ーー;↓中まで押し込んじゃってます。
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良い例(?)↓わかりにくいけどツライチになってます。
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押し込んでしまったシールを引っ張り出しても、一度セットしたシールを再利用する事は不可能。とりあえずコーキング剤を塗って応急処置としてくれました。どこまでもつか・・・祈る気持ちで帰路につく。

はじめ10分でチェックしたところでは漏れはなし。この後休憩なしのぶっ続けで帰宅。帰ってから灯りを付けて見てみると・・・やっぱり漏れてた!そうだよなー。コーキング剤で間に合うならシールなんていらないもんなー。またカワサキのショップで頼むのも恥ずかしいから、通販で頼もう・・・

やれやれな珍道中でした。